直入郡

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直入郡(なおいりぐん)はまで大分県に存在していた。人口11,256人、面積276.84 km²(2003年)。

消滅直前となる2005年3月31日の時点で以下の3町を含んでいた。

2005年4月1日、3町が竹田市と合併して新制の竹田市となったため消滅した。

歴史

古代

天平12年(740年)頃までに成立したとされる『豊後国風土記』において、豊後国の8つの郡のひとつとして直入郡(なおりのこおり)が挙げられている。同書の直入郡の条には、昔、この地に真っ直ぐに伸びた大きなの樹があったことから直桑(なおくわ)村といったのが訛ったものであると記されている。範囲は、概ね、現在の竹田市全域、由布市の一部(旧庄内町南部)にあたる。

また、承平年間(931年 - 938年)に成立した『和名類聚抄』には、この郡に、朽網、三宅、直入、柏原の4郷があったと記されている。

式内社

延喜式神名帳に記される郡内の式内社テンプレート:式内社一覧/header テンプレート:豊後国直入郡の式内社一覧 テンプレート:式内社一覧/footer

近現代

明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和63年 平成元年 - 現在 現在
竹田町 昭和17年4月1日
竹田町
竹田町 昭和29年3月31日
竹田市
竹田市 平成17年4月1日
竹田市
竹田市
岡本村
明治村
豊岡村 昭和25年9月1日
豊岡村
玉来村 明治39年6月30日
町制
玉来町
松本村 松本村 松本村
入田村 入田村 入田村
嫗嶽村 嫗嶽村 嫗嶽村
宮砥村 宮砥村 宮砥村
菅生村 菅生村 菅生村
宮城村 宮城村 宮城村
城原村 城原村 城原村
荻村 荻村 荻村 昭和30年4月1日
荻町
柏原村 柏原村 柏原村
久住村 大正9年1月1日
町制
昭和29年3月31日
久住町
昭和30年3月20日
久住都町
昭和32年1月15日
改称
久住町
白丹村 白丹村
都野村 都野村 都野村
長湯村 長湯村 昭和23年4月1日
町制
昭和30年3月31日
直入町
下竹田村 下竹田村 下竹田村
阿蘇野村 阿蘇野村 昭和25年1月1日
大分郡
昭和29年11月1日
大分郡
庄内村の一部
由布市
  • 昭和30年7月1日 竹田市が大野郡緒方町の一部を編入

関連項目


テンプレート:豊国二国の郡