生月町
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ファイル:Ikitsuki branch.jpg 旧生月町役場(現平戸市役所生月支所) |
生月町(いきつきちょう)は、長崎県の北部、生月島を行政区域とする町で、北松浦郡に属していた。
2005年10月1日、平戸市・田平町・大島村と合併(新設合併)して新たに平戸市となり、自治体としては廃止された。
目次
地理
- 有人島:生月島
隣接市町村
- 平戸市(橋で隣接)
歴史
近現代
行政
- 町長:森隆俊(最後の町長)
姉妹都市
産業
江戸時代は捕鯨の島として栄え、平戸藩の財政を支えていたといわれる。昭和の時代には東シナ海の巻網漁業に進出、最盛期には20以上の大型巻網漁船団を擁し、島の経済は大いに潤った。近年は漁獲量の減少などにより船団数も激減している。
名産品
- あごだしラーメン
生月島ではあご(トビウオ)漁もさかんで、炭火で焼いた「焼きあご」を昔から味噌汁や雑煮・うどん等のダシに利用していたが、1991年の生月大橋開通前後に、「焼きあご」をラーメンのダシに使った「あごだしラーメン」の店が営業を始め、好評を博している。店で食べるほかに麺も販売されていて、生月町の名物のひとつになっているほか、平戸市内や佐世保市など長崎県北部でも「あごだしラーメン」は広まりつつある。
地域
地名
- 壱部浦
- 壱部免(平戸市との合併時に壱部、御崎に)
- 里免
- 舘浦
- 南免
- 山田免
- 御崎(平戸市との合併時に壱部免から分離)
教育
中学校
町立
- 生月中学校
小学校
町立
- 生月小学校
- 山田小学校
交通
空港・鉄道路線なし。
また、かつては平戸島の薄香港からのフェリー航路が主な交通手段だったが、1991年の生月大橋開通と同時に廃止された。その他に野母商船の博多(福岡市)~福江(五島市)航路が生月島の舘浦港に寄港していたが、下り便は1992年に、上り便も2007年1月のダイヤ改正で舘浦への寄港はなくなった。
道路
高速道路
- なし。最寄りインターチェンジは西九州自動車道相浦中里インターチェンジ。
一般国道
- なし。
主要地方道
有料道路
- 生月大橋有料道路(2010年4月1日より無料開放)
バス路線
一般路線バス
- 生月自動車
- 平戸市(平戸桟橋)と生月島を結ぶ路線と、生月島内のバス路線を運行している。
- かつては西肥自動車も運行していて、佐世保駅前までの直通運転もあったが、2002年10月31日をもって生月線からは撤退した。
名所・旧跡・観光スポット
- 生月大橋:トラス橋(三径間連続トラス橋)としては世界一の支間長
- 生月町博物館「島の館」:生月町の歴史が展示されており、鯨の骨の模型や隠れキリシタンの生活、生月鯨太左衛門(力士)の等身大模型などがある。
- 生月大魚籃観音
- カトリック山田教会
- 塩俵の断崖
- 大バエ灯台
- 隠れキリシタンをモチーフにした、宮沢りえ主演のドラマ『乳房 THE BREAST』(TBS系、2000年、市川森一脚本)の舞台となった。
生月町出身の有名人
- 生月鯨太左衛門(元大相撲力士)
- 金子岩三(政治家、元科学技術庁長官・農林水産大臣)
- 金子原二郎(政治家、第52-54代長崎県知事)
- 尾崎亀重(元プロ野球選手、息子は尾崎勇気)
- 尾崎勇気(タレント・元大相撲力士:隆乃若勇紀)
- 塚本拓海(プロレスラー・大日本プロレス)