デューク・エイセス

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デューク・エイセス(英語表記Duke Aces)とは、男性4人からなる日本の重唱団(ボーカルグループ)である。1955年昭和30年)に結成された。

黒人霊歌「にほんのうた」シリーズなどをレパートリーとしているほか、ジャズコーラスグループとしても活動。また時折、同じメンバー構成のコーラスグループボニージャックスダークダックスとの共同でショー開催もしている。

メンバー

立ち位置は、向かって左から右に高音→低音となっている。

現メンバー

高音→低音の順。

旧メンバー

  • 和田昭治(わだ しょうじ)。トップ・テナー。東京都出身。1955年にデューク・エイセスを結成し約6年間リーダーとして活躍した後、作曲家に転進し、数々のCMソングを世に残す。「サントリーレッド」「トリスビール」「湖池屋ポテトチップス」「バネットライオン」など、その数は約800曲に上る。またNHK『ステージ101』の歌唱指導として「ワンツーおじさん」の愛称で一時レギュラー出演していた。現在も都内でボイストレーナーとして指導。指導したグループや門下生はブルーコメッツ尾崎紀世彦を始め、数知れず日本のポピュラーソング界に大きな足跡を残した。離脱後もデュークOBとしてコンサートにゲスト出演したことがあり、その際には喝采を浴びた。2014年4月19日死去。
  • 川上道夫(かわかみ みちお)。セカンド・テナー。東京都出身。デューク結成時のメンバー。デューク以前は「ジャズのど自慢」に常勝出場者として出演していたセミプロ。進駐軍巡りのハードスケジュールがたたってのどを壊し、1957年に離脱。後任は吉田一彦。
  • 大屋剛人(おおや のりと)。バリトン。東京都出身。川上同様、デューク以前はジャズのど自慢常勝出出演のセミプロ。芸能界引退(その後平凡社に入社)のため、1958年に離脱。後任は槙野義孝だが槙野のキーの関係などから、それまで大屋のパートだったバリトンを谷道夫が担当することとなった。
  • 小保方淳(おぼかた じゅん)。トップ・テナー。ロイヤルナイツを経て、和田昭治の後任として加入。本人の加入後、「おさななじみ」などの歌謡曲のヒットでデュークの人気は高まりはじめる。甘い美声で人気を博し、多くのレコーディングにも参加したが、方向性の違いからデュークを円満離脱、谷口安正と交代する。脱退後はボーカル・ショップに参加。ボーカル・ショップ解散後はソロ活動を行っている。
  • 谷口安正(たにぐち やすまさ、1939年6月28日-1990年12月31日)。長崎県出身。青山学院英文学科卒業。トップ・テナー。在学中はグリーンハーモニー合唱団指揮者としても活躍するなど、既に音楽関係者の間では名が知れ渡っていた。卒業直前にパーティで競演したデュークから乞われる形で学校卒業後の1964年5月に加入。加入の際には当時デュークがレギュラー出演していた「夢であいましょう」にて、デュークの持ち歌である黒人霊歌を1番を小保方、2番を谷口が歌うという形でメンバー変更を全国に知らせた。四半世紀に渡りトップ・テナーを担当し、デュークの黄金時代を支えた。1990年、35周年コンサートも盛況のうちに終了ののち、同年12月に自宅で脳出血で倒れ、手当のかいなく急逝。後任として飯野知彦が担当することとなった。
  • 飯野知彦(いいの ともひこ、1953年5月6日-2009年11月20日)。群馬県出身。東京芸術大学卒業。トップ・テナー。谷口の急逝により、以前より縁があったデュークから後任の打診を受け、イタリア留学をやめて帰国。1991年加入。2008年に胃がんが発覚し治療を受け回復するものの、2009年1月に転移が発覚。通院治療を行いながら活動したが、同年6月15日に自宅で倒れて入院以来約1か月意識不明の状態に陥っていた。早期の復帰が困難とみられることから、事務所及び家族が話し合い、55周年目前にグループを一旦離脱という形になった。意識回復後はリハビリに取り組むなど、復帰を目指したが願いは叶わなかった。2009年11月20日死去、56歳。5月21日に大阪厚生年金会館で行われた「BS日本・こころの歌」(BS日テレ)の公開収録が最終出演。

代表曲

「にほんのうた」シリーズ

作詞永六輔作曲いずみたくによる1966年 - 1969年にかけて4集にわたり東芝音楽工業より発表されたアルバム。日本各地を 二人が旅をして、風情を織り込んだオリジナルのご当地ソング集で、第8回日本レコード大賞の企画賞(1966年)および特別賞(1969年)を受賞している。以下の曲はいずれもこのシリーズの収録曲である。デューク・エイセスもスケジュールの合間を縫って旅に同行した。

テレビ主題歌・挿入歌

後年、続編として「続・おさなななじみ」「おさななじみ~その後~」も作られた。

CMソング

その他500~1000曲あり。

テーマソング・社歌

大阪市旭区千林にある全国的にも珍しい商店街のテーマソング。10分に1回、商店街一帯に流れている。
尼崎市市制70周年記念制作曲。FM aiai平日正午の時報を兼ねて放送されるほか、尼崎市バスの車内放送ではインストゥルメンタルが流れる。

その他にNHK紅白歌合戦でも歌われた「君の故郷」や、坂本九の『見上げてごらん夜の星を』のカバー、日本の唱歌やテレビアニメ・子供向け番組の主題歌も、数多く歌っている。

発売 LP シングルレコード CD

  • 1958 U-2001 アルバム ムード・イン・トーキョー第一集
  • 1960 LV-148 アルバム デューク・シング・シング
    • JP-1217 シングル 寿限無の嘆き/与太郎の歌
  • 1961 JP-5082 シングル ジングルベル/聖しこの夜
    • JPO-1119 アルバム 浜辺の歌(女学生愛唱歌集)
    • SKF-40 アルバム アドリブ民謡
  • 1962 JP-5146 シングル さらば恋人よ/さいはて慕情
    • JP-1366 シングル 一番星はどんな星/峠の我家
    • 2 JP-1145 アルバム デュークエイセスのすべて
    • 5 JP-5112 シングル ベルリンの街角で/アテネの恋唄
    • 6 JP-5127 シングル 生きる歓び/青春の歌
    • 10 JPO-1218 アルバム デューク・エイセスフォスターを歌う
  • 1963 JPO-1259 アルバム 山のうたごえ
7  JP-5243 シングル 大脱走のマーチ/涙のサベリン
8 JP-1620 シングル おさななじみ/上を向いて歩こう
9 JP-1630 シングル 男なら/アラビアの唄
9 JP-1312 アルバム デューク・エイセス ウエスタンを唄う
10 JPO-1315 アルバム 戦友

1964 3 TR-7001 アルバム おさななじみ(デュークの歌うヒット歌謡集)

4 TR-1067 シングル 花はどこへいった/ドナ・ドナ・ドーナ
7 TR-1098 シングル ドリーム・ファイブ/ジャワの夜は更けて
7 TP-7034 アルバム 花はどこへいった
8 TP-2314 シングル イビキの歌/死んだ男の残したものは
9 TR-1131 シングル 平和の誓い/レモン・トゥリー
10 TP-1011 シングル 夜更けのブルース/500マイルもはなれて

1965 2 TP-1044 シングル 山々よぼくらの山よ/あの涙

3 TP-1055 シングル みなさん山でおやすみ/思い出は涙だけ
4 TP-1163 シングル おさななじみ/上を向いて歩こう
4 TP-7058 アルバム デューク・エイセスのすべて
5 TP-2427 シングル すてきな門出/愛のよろこび
  TP-1091 シングル オランダ坂をのぼろう(長崎)/十和田の底に(青森)
  TP-1108 シングル 君が若者なら/息子への手紙
8 TP-1117 シングル 女ひとり(京都)/ぼた山(福岡)
11 TP-1165 シングル 隠岐の鈴(島根)/チャウチャウ(大阪)
12 TP-4061 シングル 黒部四代(富山)/ホッファイホウ(北海道)

1966 1 TP-7095 アルバム 君が若者なら

2 TP-1202 シングル 銀杏並木(大阪)/いい湯だな(群馬)
3 TP-1227 シングル ひかり知らずに/一番星はどんな星
4 TP-1247 シングル 別れた人と(兵庫)/ロッコン・ロール(山梨)
6 TP-1292 シングル 困るぞなモシ(愛媛)/うるめいわしの歌(高知)
8 TP-1320 シングル 君の故郷は(東京)/こけしの唄(宮城)
9 TP-7130 アルバム にほんのうた
10 TP-1342 シングル 燃えろ若者(鹿児島)/涙は真珠(三重)

1967 1 TP-1393 シングル 酒はあわもり(沖縄)/ここはどこだ(沖縄)

3 TP-1411 シングル 紺がすり(秋田)/フェニックス・ハネムーン(宮崎)
5 TP-1477 シングル ボストンの恋/ポーク・ソング
6 TP-1471 シングル ひとり旅(石川)/港のためいき(神奈川)
9 TP-1511 シングル ボーイズビーアンビシャス(北海道)/茶・茶・茶(静岡)
10 TP-7215 アルバム にほんのうた 第二集

1968 2 TP-1576 シングル 東京のせがれ(新潟)/帰ろう港へ(千葉)

4 TP-1627 シングル おさななじみ/雪の降る町を
6 TP-1654 シングル 一人聴く雨/わからないうた
6 TP-1655 シングル 終電車のブルース(埼玉)/風が消していく(鳥取)
7 TP-8039 アルバム 栄光のデューク・エイセス
11 TP-2073 シングル 我等の庄助さん(福島)/奈良の鐘(奈良)
12 TP-2091 シングル おいらのふるさと/ジャンケン仲間

1969 3 TP-2124 シングル 岬にきました(和歌山)/ベリョースカ(北海道)

  • 3 TP-7295 アルバム にほんのうた 第三集
  • 4 TP-2135 シングル 飲むんだったらコーヒー/愛のコーヒー
  • 6 TP-2160 シングル この橋を渡ったら(山口)/クンビーラ大権現(香川)
  • 8 TP-2187 シングル 煙と汽車と僕の夢/月夜の出来事
  • 9 TP-2194 シングル マンボ鵜(岐阜)/潮風の中で(大分)
  • 10 TP-2216 シングル 伝説の町(広島)/踊り疲れて(徳島)
  • 10 TP-7359 アルバム にほんのうた 弟四集
  • 11 TP-2217 シングル 僕達の道を(愛知)/初恋の人は(佐賀)

1970 4 TP-2270 シングル 筑波山麓合唱団(茨城)/明日の故郷(東京)

4 TP-7414 アルバム ベスト オブ デューク・エイセス
4 TP-7390 アルバム フォーク・エイセス
11 TP-2344 シングル おさななじみ/続おさななじみ

1971 2 TP-8556~7 アルバム デューク・エイセス15周年リサイタル

5 TP-8076 アルバム 遠くへ行きたい(若者たちのうた)
6 ETP-8072 アルバム いずみたくリサイタル
8 TP-2487 シングル 手にハンマーを/去っていく男
9 ETP-8113 アルバム 三木鶏郎ソングブック
10 TP-2518 シングル 北国は寒いだろう/一人聴く雨
10 TP-2752 シングル 少年の唄/プカ・ブン・ブン
11 TP-8126 アルバム にほんの民謡

1972 3 TP-8162~3 アルバム 秋場所デューク・エイセス

7 TP-8186 アルバム にほんの民謡
11 TP-9090 アルバム デューク・エイセス ゴールデン・ディスク

1973 10 TP-7707~8 アルバム スターと共に デューク・エイセス ゴールデン・ディスク

11 TP-92011Z アルバム ファンタスティックコーラス デューク・エイセスのすべて
11 TP-9090 アルバム デューク20シリーズ デューク・エイセス 博覧会'75

1974 2 TP-8283~4 アルバム デューク・エイセス18年目のコンサート

6 TP-20011 シングル 雪を降らせる人/私の天気図
6 TP-20023 シングル いきいき音頭/インナートリップの歌
6 TP-9108 アルバム デューク20シリーズ デューク・エイセス 気象台
11 TP-72004 アルバム デューク20シリーズ デューク・エイセス 衣装箱

1975 7 TP-72078 アルバム 焼跡のジャズメドレーVol.1

7 TP-72079 アルバム 焼跡のジャズメドレーVol.2
10 TP-72095 アルバム デューク20シリーズ デューク・エイセス 望郷抄
12 TP-60085~6 アルバム デューク・エイセス 20周年リサイタル

1976 3 TP-72146 アルバム ベスト・オブ・デューク・エイセス

4 TP-20256 シングル 邪馬台への道/濡れにぞ濡れし
6 TP-72163 アルバム 日本の歌(にほんのうた)第一集
9 TP-10071 シングル ―にほんのうた― フェニックス・ハネムーン/紺がすり
9 TP-10074 シングル ―日本の歌―・西郷隆盛百年展記念 泣かない男/燃えろ若者
12 TP-10116 シングル 恋はトマト色/いつもの小道で
12 TP-72224 アルバム 日本の歌(にほんのうた)第二集

1977 6 TP-101239 シングル ―にほんのうた― いい湯だな/銀杏並木

7 TP-10255 シングル カリブの夢/愛の挽歌
9 TP-72271 アルバム 日本の歌(にほんのうた)第三集
10 TP-10315 シングル ―日本の歌― 浅草はぐれ鳩/ユーカリの唄

1978 2 TP-10382 シングル あゝテンポイント~悲運の名馬~
第22回中山グランプリ「有馬記念競走」実況中継

8 TP-10451 シングル ハルピン1945年/そして誰もいなくなった

1979 9 TP-60329 アルバム 生誕100年記念 瀧 廉太郎 作品集
1980 TP-90009 アルバム 宇宙への旅路 A WONDERFUL WORLD OF DUKE ACES

5 TP-80136 アルバム サークル・ゲーム
6 TP-17001 シングル 愛のエンターティナー/ムーンライト・ベイ
10 TP-72336~7 アルバム コーラスの仲間たち ―ビバ!!コーラス―

1981 1 TP-72357~8 アルバム ザ・ベスト・オブ・デューク・エイセス
デューク・エイセス 25周年リサイタル

3 TP-17186 シングル 美しい親友に/酔いどれ同盟
7 TP-17216 シングル NICE HEART NICE PEOPLE/幸せどんどん逃げてゆけ
9 TP-17216 シングル 京都夢かざり/はじめてのひと
10 TP-90129 アルバム 素晴らしいコーラスの世界/

DUKE MEETS CONCORD JAZZ ALL STARS
1982 2 TP-60423~4 アルバム 焼跡のジャズ
TP-60437 アルバム スペシャル・ベスト・オブ・デューク・エイセス

12 TP-17437 シングル テレビ東京12時間ドラマ「海にかける虹」そして大和/

そのまま夢の中
1985 2 TP-17684 シングル 野風増/YOU YOU YOU
1987 11 RT07-2041 シングル 星の旅人たち/人生を愛した君に・・・

12 RT07-2047 シングル 筑波山麓合唱団

1988 1 CT32-5096 アルバム DUKE ACES GOLDEN BEST 20

4 CT32-5168 アルバム DUKE ACES/WONDERFUL TIME
6 TP-17863 シングル シューティング・ヒーロー/みなとまつり

1990 3 TOCT-5649 アルバム Wonderful Time U.K. Yesterday and Today
1991 10 TODT-2724 シングル ふりふり寝たふり/野風増'91
1992 7 TOCT-6641 アルバム にほんのうた 第一集

7 TOCT-6642 アルバム にほんのうた 第二集
7 TOCT-6643 アルバム にほんのうた 第三集
7 TOCT-6644 アルバム にほんのうた 第四集
8 TOCT-6627 アルバム 新世界

1994 4 TODT-3221 シングル あなたが歌えば/はるなつあきふゆ
1995 9 TOCT-9421~2 アルバム DUKE BOX '95 40周年記念アルバム
1996 4 TOCT-9424 アルバム マジック・サンドイッチ1 ~いいうたみつけた~

9 TOCT-9612 アルバム ワンダフル・タイム OLD AMERICAN FAVORITE SONGS
9 TOCT-9613 アルバム ワンダフル・タイム デューク・エイセス狂想曲
9 TOCT-9615 アルバム DUKE Meets CONCORD JAZZ ALL STARS

1997 6 TOCT-9864 アルバム マジック・サンドイッチ2 ~あこがれをだいて~

10 TOCT-9950 アルバム コーラス図鑑1
10 TOCT-9951~2 アルバム オリジナル・パレード

1999 8 YTE-0002 シングル ぢ・大黒堂「踊れボンボン」にコーラスで特別参加
1999 10 TOCT-10670 アルバム 新世界
2000 9 TOCT-24414 アルバム デュークエイセス・45
2001
TOST-9041 シングル 不景気なんか吹っ飛ばせ
2003 1 TOCT-0908 シングル きょうも茶ッピーエンド(みんなのうた)
2004 8 TOCT-0271-2 2枚組
アルバム デューク・エイセス ベスト30
2005 5 TOCT-11007 アルバム デュークエイセス 50

※カッコ内地名入りは日本の歌シリーズ

DVD

TOBH1039 DVD 時計が回れば デューク・エイセス45周年記念
1500曲マラソンコンサート ゴールイン!
収録曲目-全14曲 (収録時間/約92分)

テレビ

NHK紅白歌合戦出場歴

  • 1962年 第13回「ドライ・ボーンズ」
  • 1963年 第14回「ミスター・ベースマン」
  • 1964年 第15回「A列車で行こう」
  • 1965年 第16回「キャラバン」
  • 1966年 第17回「君の故郷は」
  • 1968年 第19回「いい湯だな」
  • 1969年 第20回「筑波山麓合唱団」
  • 1970年 第21回「ドライ・ボーンズ」
  • 1971年 第22回「「にっぽんのうた」から」
  • 1992年 第43回「見上げてごらん夜の星を」

関連項目

「いい湯だな」をカバーし本家よりヒットさせ険悪な仲と言われることもあるが、東芝のディレクターが同じ人物、ドリフのコント番組にデューク・エイセスがゲスト出演したりと交流がある。

デュークエイセスの大ファンであり、自身のラジオ番組で若いリスナーの前でデュークのライヴを行ったりプログラムにメッセージを書くなど交流が深い。

代表曲「女ひとり」は大原を舞台にしている。

外部リンク