松本清張賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

松本清張賞(まつもとせいちょうしょう)は、松本清張の業績を記念して、各年の良質な長篇エンターテインメント小説を表彰する(第11回以降。第10回以前に関しては後述。)公募の文学賞。公益財団法人日本文学振興会が主催、文藝春秋が運営する。

概要

選考会は各年4月に開催され、受賞作は『オール讀物』6月号誌上で発表される。贈呈式は6月に開催され、受賞者には正賞として時計、副賞として500万円が授与される。また、受賞作は文藝春秋から単行本として刊行される。

第1回(1994年)から第5回(1998年)までは短編を募集していたが、第6回(1999年)からは長篇作品を募集している。また、当初は「広義の推理小説又は、歴史・時代小説」を対象にしていたが、第11回(2004年)以降は「ジャンルを問わぬ良質の長篇エンターテインメント小説」を対象としている。

2014年現在の選考委員は石田衣良北村薫小池真理子桜庭一樹葉室麟の5名。

受賞作一覧

第1回から第5回

短編(推理小説または歴史・時代小説)

  • 第1回(1994年葉治英哉 「(またぎ)物見隊顚末」(「またぎ」は「犭+又」) - 2010年の文庫化(新人物往来社)時に『マタギ物見隊顚末』に改題
  • 第2回(1995年) 該当作なし(佳作 岡島伸吾 「さざんか」(未刊行))
  • 第3回(1996年森福都 「長安牡丹花異聞」
  • 第4回(1997年村雨貞郎 「マリ子の肖像」
  • 第5回(1998年横山秀夫陰の季節
    • 短編を募集していた時期の受賞作は、同題の短編集に収録され、文藝春秋より刊行されている。

第6回から第10回

長篇(推理小説または歴史・時代小説)

第11回以降

長篇エンターテインメント作品

選考委員

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:推理小説の公募新人賞
  1. みすもと ゆうき。50歳。1963年長崎市生まれ。フリーの工業デザイナー。東大航空工学科卒業後三菱重工で設計業務。2008年に大病。市川市在住
  2. 読売新聞2014年5月13日朝刊15面。顔写真付き