東山駅 (北海道)
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テンプレート:Mboxテンプレート:駅情報 東山駅(ひがしやまえき)は、北海道(渡島総合振興局)茅部郡森町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(本線)の駅である。駅番号はH64。電報略号はヒヤ。
歴史
ファイル:Higashiyama shingojo.jpg
1976年の東山仮乗降場と信号場時代の軌道跡、周囲約1.2km範囲。下が函館方面。中央より右へ直線延長して伸びていた加速線跡が残されている。退避側の側線は左下へ向かう本線カーブの内側に並行して伸びていたが、その跡は防風林に覆われて見えなくなっている。信号場時代の本屋は写真中央に設けられていた。仮乗降場のホームが右側に見えるが、その北の空き地にはかつて4棟の職員官舎があった。 国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
- 1943年(昭和18年)2月26日:国有鉄道函館本線の駒ヶ岳駅 - 姫川信号場(後の姫川駅)間に東山信号場として開設[1]。
- 1949年(昭和24年)8月1日:信号場として廃止[1]。同時に旅客扱い開始。東山仮乗降場(局設定)となる[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。同時に駅に昇格。東山駅となる[1]。
- 1990年(平成2年)3月10日:営業キロ設定。
- 2000年(平成12年)3月11日:快速「アイリス」の下り列車(函館駅発)が廃止され、普通列車のみの停車駅となる。
- 2006年(平成18年)3月18日:この日からのダイヤ改正より1往復が通過となり、停車列車は4往復になる。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の北側(旭川方面に向かって左手側)に存在する[2]。転轍機を持たない棒線駅となっている[2]。
元々は信号場として開設され、仮乗降場を経て旅客駅となった。森駅管理の無人駅であり、駅舎および待合所は存在せず、枕木を使った[3]木製デッキ式のホームのみ[4]の駅となっている。ホーム東側に階段を有し[4]駅施設外に連絡している。駅への取り付け道路も無く、車道の踏切から駅までは線路際の小道を歩く必要がある[5]。
1949年(昭和24年)8月以前の信号場時代はスイッチバック式の配線であった[1]。さらに、通常は本線に対して点対称となる待避線が地形の関係か、上下線用のいずれも本線の反対側(構内南側)に存在するという、他に類の無い形の配線となっていた[1]。また、上り線については仁山駅にも見られる加速線であった[5]。遺構は、2002年(平成14年)時点では加速線が駅の南側に高低差のある築堤と、それに続いて駅の東の道路を渡っていたコンクリート製の橋台、さらに道路を越えた丘陵部分にも築堤として残存していた[5]。下り待避線の築堤も本線に沿って残存していた[5]。
駅周辺
駅附近には建物はないが、周辺には民家が点在している[4]。
隣の駅
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- テンプレート:Color函館本線(本線)
脚注
関連項目
テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリ- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)19,26ページより。
- ↑ 2.0 2.1 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)40ページより。
- ↑ テレビ番組『秘境駅を旅する』第6回・姫川駅(旅チャンネル、2011年12月放送)より。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)18ページより。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 書籍『鉄道廃線跡を歩くIX』(JTBパブリッシング、2002年8月発行)56-57ページより。