東京私鉄自動車協同組合
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東京私鉄自動車協同組合(とうきょうしてつじどうしゃきょうどうくみあい、略称 私鉄協)グループは、東京都と神奈川県を営業区域とするタクシー会社無線共同体である。社名灯(あんどん)は家紋の「三ッ星型」で、左右に“私鉄”の文字、真中に加盟事業者の社名が入る。
東京23区・武蔵野市・三鷹市に配車する無線室は渋谷区恵比寿にある。
営業所
23区武三地区
- 小田急交通本社 (港区三田)
- 小田急交通蒲田営業所 (大田区多摩川)
- 小田急交通世田谷営業所 (世田谷区千歳台)
- 京王自動車ハイヤー営業所 (渋谷区笹塚)
- 京王自動車荻窪営業所 (杉並区上荻)※建て替えのため一時閉鎖
- 京王自動車吉祥寺営業所 (三鷹市下連雀)
- 京王自動車目黒営業所 (目黒区上目黒)
- 京王自動車練馬営業所 (練馬区氷川台)
- 京急交通品川営業所 (品川区北品川)
三多摩地区
北多摩地区
南多摩地区
西多摩地区
神奈川県
- 京王自動車川崎営業所(川崎市川崎区渡田新町)
- 京王自動車相模原営業所(相模原市東橋本)
- 京王自動車横須賀営業所(横須賀市公郷町)
- 京王自動車横浜営業所(横浜市保土ケ谷区常盤台)
- 京急交通大船営業所(鎌倉市小袋谷)
- 京急中央交通久里浜営業所(横須賀市久里浜)
- 京急葉山交通(三浦郡葉山町長柄)
- 京急文庫タクシー本社(横浜市金沢区福浦)
- 京急三崎タクシー(三浦市原町)
- 京急横浜自動車本社(横浜市港南区上大岡西)
- 臨港交通(川崎市幸区北加瀬、川崎鶴見臨港バス系)
かって加盟していた私鉄系会社
- 富士急横浜タクシー(横浜市)※日の丸自動車興業に売却
- 相鉄自動車横浜営業所(横浜市旭区矢指町)※2012年3月で日本交通に売却のため、脱退
- 相鉄自動車大和営業所(大和市桜森)※同上
その他の私鉄系会社について
東京都を中心に営業している大手私鉄8社の内、加盟しているのは上記の3社(大東急のうち、東京急行を除いたもの)のみであり、他社の状況は以下のとおりである。
- 東武鉄道グループ
- 京成電鉄グループ
- 西武鉄道グループ
- 西武ハイヤーは自社無線を使用しており、行灯も独自の物を付けているが、私鉄協とはチケット提携をしている。なお、同社は23区内にタクシーの営業基盤を持たない。
- 西武交通興業は無関係(区別するために、「にしたけ」と呼ばれることもある)。
- 東京急行電鉄
- 1951年に日本交通の経営から事実上撤退。同社は2000年頃に正式に東急グループからも離脱した。
- 1947年までは神奈川都市交通も関連会社であった。なお、同社も現在東急グループでは無く、東急とは資本・人事関係の一切を持たないが、現在も東横・田園都市沿線に営業基盤を持ち、TOKYUポイントに加盟し、また東急電鉄発行の「東急電車時刻表」に広告を出稿していた時期があったなど一定の繋がりはある。
- 日交を事実上手放した後も、東急サービス[2]を通じて都内でハイタク業を営んでいたが、1974年1月に撤退。現在都内・神奈川県内にはタクシー会社を持たない。
- 2013年現在、東急グループには静岡県に伊豆急東海タクシーがある。
- かつては愛知県名古屋市と東海市で東急鯱タクシー、北海道札幌市では定鉄観光をそれぞれ経営し、東急マークの行灯を付けたタクシーを運行していた。(現在は、いずれも第一交通産業グループに入っており、前者は鯱第一交通、後者は札幌第一交通となっている。)
- 東京地下鉄
- 東京地下鉄の前身が特殊法人の帝都高速度交通営団であったため、2008年現在タクシー関連会社を持たない。
脚注
- ↑ 社史『京成電鉄五十五年史』に当時の京成タクシーの写真が掲載されているページあり。
- ↑ 同社も一時期私鉄協に加盟していた。東宝映画『リオの若大将』で当時の同社タクシー(2代目セドリック前期)が走行するシーンがある。