西武園競輪場
テンプレート:基礎情報 競輪場 西武園競輪場(せいぶえんけいりんじょう)は、埼玉県所沢市荒幡1215にある競輪場。施設の所有者は西武鉄道。主催は埼玉県(過去については後述)。競技実施はJKA競輪競技実施事業本部東日本地区本部関東競技部。電話投票での競輪場コードは26#。実況は東京電設工業で通常は坂巻勇気が担当している。
概要
1950年(昭和25年)5月22日に開設。開設当初は村山競輪場であったが、施設所有者である西武鉄道が競輪場周辺一帯の開発を進め、西武園遊園地などを建設・整備したことに伴い、1954年(昭和29年)5月から西武園競輪場に名称を変更した。
1992年(平成4年)6月から大規模な施設改修工事が開始され、1997年10月に完成。客席がすべて屋根で覆われた。
開設から特別競輪が多数開催されているが、全面改修以降は1998年に日本選手権競輪、2004年にオールスター競輪、2008年に読売新聞社杯全日本選抜競輪が開催された。 記念競輪(GIII)は毎年4月下旬(2014年は5日から8日)に「ゴールド・ウイング賞」が開催されるのが恒例となっている。なお2011年4月の記念競輪は、当初東日本大震災による計画停電の影響を考慮し中止が発表されたが、直後に計画停電の終了が決まったため、改めて被災者支援競輪「がんばろう日本(GIII)in 西武園」として開催された。また2012年の記念競輪は時期移動で6月2日より開催された。
2010年8月9日より重勝式投票にあたるKドリームスの発売を開始した。ただし本場や競輪場外車券売場では購入できず、会員制のネット販売に限定される。なお大宮競輪場も埼玉県主催のため、競輪では初のキャリーオーバー共有方式での発売となる。
バンク特徴
元々500mバンクで始まっており、施設改修工事に伴って1994年(平成6年)8月より400mへと改修され現在に至っている。旧バンクを基にしてあるためカントが緩くなっている。このため1周400mの標準的なバンクだが、カントの緩さと直線の短さからか333mバンクのような性格を持つ。また、逃げ・先行タイプの選手が有利といわれている。
なお、建物全体が高い位置から全周囲でバンクを包む一体型建築構造となっており、また走路の全周外側にポリカーボネート(透明板)が設置されているものの走路内側が数mほど大きく窪んでいるため風が内側に落ち込みやすい。
周辺
アクセス
歴代記念競輪優勝者
年 | 優勝者 | 登録地 |
---|---|---|
2002年 | 神山雄一郎 | 栃木 |
2003年 | 有坂直樹 | 秋田 |
2005年 | 武田豊樹 | 茨城 |
2006年 | 大塚健一郎 | 大分 |
2007年 | 手島慶介 | 群馬 |
2009年 | 平原康多 | 埼玉 |
2010年 | 平原康多 | 埼玉 |
2011年 | 長塚智広 | 茨城 |
2012年 | 武田豊樹 | 茨城 |
2013年 | 萩原孝之 | 静岡 |
2014年 | 山崎芳仁 | 福島 |
- ※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。
エピソード
- マスコットキャラクターは「さい☆ボーグ」。動物のサイがモデル。
- 埼玉県、所沢市、川越市、行田市、秩父市が主催していたが、市主催での赤字が拡大しているため、秩父市が2005年度をもって撤退した。その後、所沢市、行田市、川越市も撤退を表明。このため、埼玉県は大宮競輪場同様、2007年度より県単独の開催とし、当場のトータリゼータシステムを担当する日本トーターに運営を民間委託した(川越市は当初2007年度は撤退とせず開催中止としていたが、民間委託が決まったことを受けて正式に撤退を表明した)。
- 田中誠作の競輪漫画「ギャンブルレーサー」では、主人公である競輪選手関優勝(せき まさかつ)のホームバンクという設定であった。そのため記念競輪の2日目優秀競走を「ギャンブルレーサー関優勝牌(せき まさかつ はい)」として開催している。
- かつてプロ野球の埼玉西武ライオンズは、コーチとして所属していた大迫幸一の発案により、シーズンオフの新人合同自主トレーニングの一環として自転車タイムトライアルを2002年から2011年まで行ない、新人以外の選手も自己志願すれば参加できた。
テレビ中継
2010年5月まではスカパー!・SPEEDチャンネルで放送されていたが、2010年6月より同じくスカパー!のEXエンタテイメント(現・寄席チャンネル)で無料放送を開始した。ただしグレードレースについてはSPEEDチャンネルでも放送される。
関連項目
- 白鳥伸雄 - 西武園事件(1960年9月13日)
- 秩父宮妃賜杯競輪 - 1966年から当地で5年間開催された特別競輪
- 埼玉県庁 - 県営競技事務所が経営事務を担当している。
- クインシー・ジョーンズ - 自身作曲の「ソウル・ボサ・ノヴァ」が当場締切前BGMに使用されている。