日本から国外に譲渡された中古鉄道車両
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日本から国外に譲渡された中古鉄道車両(にほんからこくがいにじょうとされたちゅうこてつどうしゃりょう)では、かつて日本国内で使用され、日本国外に譲渡された鉄道車両を紹介する。
概要
日本国内で使用した車両、いわゆる廃車車両を諸外国にて再利用するいわゆる「リサイクル」活用目的で使用している。これは自動車に見られる傾向と同じである。
これまでは1993年にサハリン鉄道へ譲渡したキハ58系気動車や、1997年にタイ国鉄へ譲渡した12系などの例がある。
電車では、アルゼンチンへ1995年に元営団丸ノ内線の500形と1999年に元名古屋市交通局東山線の250形と300形が譲渡されたり、インドネシアへ1999年に元都営三田線6000形電車、2004年にJR103系、2005年に東急8000系が譲渡されている。
譲渡先
- フィリピン国鉄
- 1999年・2001年 - 元JR東日本12系・元JR東日本14系客車
- 2003年 - 元JR九州12系客車
- 2010年 - 元JR東日本14系客車(寝台特急「北陸」で使用された車両)
- 2011年 - 元JR東日本キハ59形・キハ29形「こがね」・203系電車・キハ52形100番台気動車
- インドネシア
- PT. Kereta Api
- PT KAI Commuter Jabodetabek
- アルゼンチン・ブエノスアイレス地下鉄
- ミャンマー
- 2003年・2004年 - 元名鉄キハ20形・キハ30形気動車。韓国製の車両を中間車として連結して使用されている。
- 2005年 - 元JR西日本キハ58系気動車、元JR貨物DD51形ディーゼル機関車
- 2005年 - 元のと鉄道NT100形気動車
- 2006年 - 元北海道ちほく高原鉄道CR70形気動車、元天竜浜名湖鉄道TH1形気動車
- 2007年 - 元真岡鐵道モオカ63形気動車、三陸鉄道36-300形・36-400形気動車「おやしお」「くろしお」、JR東日本キハ52形100番台、キハ58形1500番台、甘木鉄道AR200形
- 2008年 - 元JR北海道24系客車、キハ183系気動車
- 2009年 - 元三陸鉄道36-100形気動車
- 2011年 - 元平成筑豊鉄道100形気動車・元平成筑豊鉄道300形気動車・元JR四国キハ47形気動車
- 2012年 - 元JR西日本キハ181系気動車・元いすみ鉄道いすみ200形気動車・元JR北海道キハ48形気動車・元JR北海道キハ141系気動車・元JR東日本キハ38形気動車
- マレーシア鉄道公社
- 2010年 - 元JR西日本24系客車・元JR西日本14系客車・元JR九州14系客車(寝台特急「富士」・「はやぶさ」・「なは」・急行「銀河」で使用された車両)
- ベトナム国鉄
- 1977年 - 元DD11形ディーゼル機関車