新郷駅 (岡山県)
新郷駅(にいざとえき)は、岡山県新見市神郷釜村にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)伯備線の駅である。
概要
当駅以南は岡山支社が管轄しており、隣の上石見駅以北は米子支社が管轄する(運転指令上の境界は当駅となっている)。ただし、当駅を跨ぐ列車の運行は、米子支社側の乗務員が新見駅まで担当する。
駅名の「新郷」とは、駅が開設された当時の所在地が阿哲郡新郷村であったことによる[1]。また駅前には駅開業30周年を記念して1982年に建てられた記念碑および「新郷駅の歌」(作詞:漆島静雄、 作曲:安達真四)の歌詞が書かれた石碑が設置されている。
平日朝方に1本だけ当駅始発播州赤穂駅行きの普通列車が設定されている(逆はない)。
駅構造
築堤上に相対式ホーム2面2線を持つ地上駅である。駅舎はなく、上りホームの米子寄りの入口から直接ホームに入る形になっている。互いのホームは構内踏切で連絡している。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1(入口側) | テンプレート:Color伯備線 | 上り | 倉敷・岡山方面 |
2(反対側) | テンプレート:Color伯備線 | 下り | 米子方面 |
※実際には上記ののりば番号標はない。上記の番号は列車運転指令上の番線番号である。なお、上り線(1番線)は逆方向の入線及び発車にも対応している。
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである[2]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 26 |
2000 | 22 |
2001 | 24 |
2002 | 18 |
2003 | 24 |
2004 | 22 |
2005 | 28 |
2006 | 26 |
2007 | 17 |
2008 | 18 |
2009 | 17 |
2010 | 24 |
2011 | 16 |
駅周辺
- 新見市役所新郷市民センター
- 新郷郵便局
- 新見市立神郷北小学校
- 県道8号新見日南線
- 県道11号新見多里線
- 高瀬川ダム
歴史
伯備北線の上石見駅 - 足立駅間開業によりこの地に鉄道が通ったのは1926年(大正15年)12月1日であるが、当初は駅が設置されず、住民は線路添いに坂道を隣の駅まで歩いたという。戦後民主化の時代となると、当時の新郷村長であった長谷部与一らは駅の開設を請願し、衆議院議員近藤鶴代の努力により駅が設置された。開設に伴う諸経費約320万円は、村有林の材木を販売して地元で負担した。
開設当時の駅は、現在地より約100m北に設置された単線・無人の簡易駅であったが、その後伯備線の複線化および電化の計画が上がると、後の神郷町は普通駅昇格を陳情し、参議院議員木村睦男の努力により1972年(昭和47年)2月に現在地へ移転した。この際の経費は国鉄予算で支払われた。[3]。
当駅を扱った作品
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color伯備線
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:伯備線- ↑ JR・第三セクター 全駅名ルーツ事典(東京堂出版)
- ↑ 出典:岡山県統計年報
- ↑ 「新郷駅開設三十周年記念碑」の記述、広報しんごう 第176号