採銅所駅
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改修前の駅舎(2008年8月15日)
採銅所駅(さいどうしょえき)は、福岡県田川郡香春町大字採銅所にある、九州旅客鉄道(JR九州)日田彦山線の駅である。
駅構造
単式ホーム2面2線を有する地上駅。かつては2面3線であったが、中線である2番線は廃止されている。無人駅で自動券売機が設置されている。
駅舎は1915年(大正4年)の開業時以来のものである。老朽化が著しいため解体が検討されたが、保存運動により2010年9月にJR九州から香春町に無償譲渡された。香春町では駅舎を有形文化財に指定し、総工費1,000万円で2011年4月26日から7月22日にかけて改修工事を実施した[1][2]。同年10月23日、駅舎修復などを祝う記念碑の除幕式が行われた。
駅周辺
採銅所集落の中心部に位置しており周辺は民家が多い。採銅所は香春町北部の山間部にある大字で、地名はこの駅の周辺で銅を採掘していたことに由来するとされる。1956年までは採銅所村という独立した自治体であった(参照:田川郡#沿革)。
駅の約400m東側を国道322号が日田彦山線に並行する形で通っているほか、駅の南東にある金辺橋北交差点は福岡県道64号苅田採銅所線の終点となっている。
歴史
- 1915年(大正4年)4月1日 - 小倉鉄道により開業。
- 1943年(昭和18年)5月1日 - 小倉鉄道が戦時買収され、国鉄の駅となる。
- 1980年(昭和55年) - 無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR九州に承継。
- 2011年(平成23年)7月22日 - 駅舎の改修工事が完了。
隣の駅
- 九州旅客鉄道
- 日田彦山線
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- 通過
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脚注
- ↑ JR採銅所駅舎保存、香春町が有形文化財に - 読売新聞 九州発、2011年5月24日
- ↑ JR採銅所駅舎往時の姿に、香春町の補修工事完工 -読売新聞 九州発、2011年7月13日