御陵駅
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御陵駅(みささぎえき)は、京都市山科区にある、京都市交通局・京阪電気鉄道の駅。
京都市交通局の管轄駅(京都市交通局と京阪電気鉄道の共同使用駅)である。地下鉄東西線の駅番号はT08。
目次
駅名の由来
「御陵」とは天皇・皇后の墓所のことで、この駅名は駅の東300mほどに天智天皇山科陵があることに由来する。
利用可能な鉄道路線
駅構造
京阪京津線の乗り入れの接続駅で、地下2層が西行き(蹴上駅方面)、地下3層が東行き(山科駅方面)のホームである。ホームはどちらも他の東西線の駅と同様、1面2線の島式ホームで、ホームドアが設置されている。2・4番線は、ホームの有効長は6両分であるが、ホームドアは4両分のみ設けられている。
東西線の駅は駅ごとにステーションカラーが制定されているが、御陵駅のステーションカラーはテンプレート:Color桔梗色。
のりば
奇数番線が六地蔵方面発着の列車用、偶数番線が京津線乗り入れ列車用となっている。花火大会開催時などに、御陵 - 浜大津間の臨時列車が運転される時には、2番のりばから折り返し運転の浜大津行きが発車する。
階層 | 番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
地下2階 | 1 | テンプレート:Color東西線 | 京都市役所前・烏丸御池・太秦天神川方面 | 六地蔵発 |
2 | テンプレート:Color東西線 | 京都市役所前・烏丸御池・太秦天神川方面 | 京津線浜大津発 | |
地下3階 | 3 | テンプレート:Color東西線 | 山科・六地蔵方面 | |
4 | テンプレート:Color京阪京津線 | 四宮・浜大津方面 |
水害対策
駅東側で京津線は地上へ、地下鉄線は北へ振って山科駅へと向かうために4本のシールドトンネルが複雑に上下左右に移動するために、トンネル内に流れ込んだ雨水は地下30mのポンプ室に集められ毎分1.5トンの排水能力があるポンプでくみ上げられ排水される。しかし2013年(平成25年)の9月16日の台風18号では排水能力を超える水で溢れ床面から7mの電源装置が浸水して排水ポンプが停止・排水できなくなり、地下3階の浜大津・六地蔵行きの線路が冠水、列車が運行できなくなった。このため消防や民間から30台のポンプを集めて排水して同月19日夕方運行を再開した、流入した雨水は推計で15600トンだった。京都市交通局は今回の教訓に電源の予備や高所に設置・防水機能を備える。と共に京阪電鉄と地上からトンネルへと流入する雨水防止策について議論したい[1]とし、京阪電鉄は地下線への乗り入れ口に止水扉を設置することとなった[2]。
利用状況
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表のとおりである。
年度 | 京都市交通局[3] | |||
---|---|---|---|---|
乗降人員 | 連絡人員 | |||
乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | |
2003年(平成15年) | 9,708 | 4,939 | 7,325 | 3,793 |
2004年(平成16年) | 8,945 | 4,540 | 7,132 | 3,722 |
2005年(平成17年) | 8,425 | 4,274 | 7,208 | 3,730 |
2006年(平成18年) | 8,177 | 4,141 | 6,570 | 3,455 |
2007年(平成19年) | 8,126 | 4,156 | 6,915 | 3,530 |
2008年(平成20年) | 8,225 | 4,169 | 7,249 | 3,678 |
2009年(平成21年) | 8,018 | 4,059 | 7,563 | 3,926 |
2010年(平成22年) | 7,971 | 4,033 | 7,244 | 3,762 |
2011年(平成23年) | 7,924 | 4,009 | 7,183 | 3,750 |
2012年(平成24年) | 7,818 | 3,955 | 7,153 | 3,715 |
駅周辺
駅は山科盆地の北西に位置し、三条通(府道143号四ノ宮四ツ塚線)の地下にある。三条通はここから北西に進んで東山を越え、旧東海道の起点、三条大橋に至る。
周囲は主に住宅地。また住宅地北側の山麓を琵琶湖疏水が通る。
バス
日ノ岡停留所
御陵停留所
- 東行(出入口2番)
- 19号系統 山科駅 行
- 西行(出入口1番)
- 19号系統 四条河原町 行
歴史
駅施設は第三セクターである京都高速鉄道株式会社が建設した。(詳しくは京都市営地下鉄東西線#歴史を参照)
京阪京津線との接続のため「4線シールド工法」という技法で工事が行われた。
京都市営地下鉄東西線開通前は京阪電気鉄道単独の地上駅として御陵、日ノ岡の2駅があり、現在の御陵駅はそれを統合した駅である。駅(改札、ホーム)の位置は旧御陵駅と旧日ノ岡駅の中間に位置している。そのため、両駅の利用者への利便性に配慮するために地下鉄構内への出入り口を旧御陵駅側と旧日ノ岡駅側に2箇所ずつ設けているが、改札が中央付近の1箇所しかないことから、かなりの距離を歩かなければならないため不便である。
京津線単独駅時代
- 1912年(大正元年)8月15日 - 京津電気軌道の駅として開業。
- 1925年(大正14年)2月1日 - 会社合併により京阪電気鉄道の駅となる。
- 1927年(昭和2年)9月21日 - 駅改築。
- 1943年(昭和18年)10月1日 - 会社合併により京阪神急行電鉄の駅となる。
- 1949年(昭和24年)
- 1997年(平成9年)10月11日 - この日の営業を最後に、京阪京津線京津三条駅 - 当駅間が廃止となる。
- 廃線区間は、翌日から営業を開始した地下鉄東西線三条京阪駅 - 当駅間に事実上継承された。
地下鉄東西線開業後
- 1997年(平成9年)10月12日 - 京都市営地下鉄東西線開通、同線の駅が開業。京阪京津線が当駅より地下鉄東西線京都市役所前駅まで乗り入れを開始。
- この日の営業から京津線は地下鉄東西線の駅への乗り入れを開始し、従来の地上駅は廃止となった。また、市営地下鉄と京阪京津線の乗り換え(乗り入れ)駅であることから、東西線開通後しばらくの間、行先案内のためにそれぞれのホーム階に駅員が配置された。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 両路線でPiTaPa使用開始。
- 2013年(平成25年)
京津線 旧・御陵駅(廃駅)
1997年10月11日まで、京津線の御陵駅は地上に設置されていた。京津線の部分廃止及び地下鉄東西線への乗り入れ開始に伴って廃止となった。
停車する電車はいずれも2両編成の普通列車と準急の2種であった。(1981年に急行が廃止されるまでは、急行も停車していた。)準急は当駅 - 京津三条間はノンストップで運転されていた。(京阪京津線#1997年10月11日までの運行形態の項を参照。)
ホームの北側と南側は地形の問題もあり完全な対面式ではなく、北側(京阪山科・浜大津行き)のホームは京阪山科・四宮駅寄り、南側(京津三条行き)は京津三条駅寄りと踏切をはさんでずれた形で設置されていた。また、それぞれのホーム入り口には券売機が1台設置されていた。
現在は駅施設全てが撤去され、遊歩道(駅跡付近から旧御陵府道踏切までの区間)として整備されている。
隣の駅
- 京都市営地下鉄
- テンプレート:Color東西線
- ()内は駅番号を示す。
- 京阪電気鉄道
- テンプレート:Color京津線
- (蹴上駅 - ) 御陵駅 - 京阪山科駅
かつて存在した路線
- 京阪電気鉄道
- テンプレート:Color京津線(1997年廃止区間)
- 日ノ岡駅 - 御陵駅 (- 京阪山科駅)
脚注
関連項目
外部リンク
- 御陵駅 - 京都市交通局
- 駅情報局:御陵駅(おけいはん.ねっと) - 京阪電気鉄道
- 地下鉄のつくり方-4線シールド工法 - 京都市交通局
- ↑ 出典・京都新聞2013年9月22日27面記事「豪雨 危機管理に甘さ」京都市地下鉄東西線 4日間運休
- ↑ 出典・京都新聞2013年10月23日21面記事「ポンプ 電源高所へ移設」
- ↑ 3.0 3.1 京都市交通局:事業の概要
- ↑ 【台風18号】「想定外」 冠水で京都地下鉄駅、復旧めどたたず - 産経新聞、2013年9月17日、2013年9月17日閲覧。
- ↑ 列車運行状況(京阪線) - 京阪電気鉄道、2013年9月17日閲覧。
- ↑ 大型の台風18号 京都で24万人に避難指示 土砂崩れなどの被害も - FNNニュース、2013年9月16日、2013年9月17日閲覧。
- ↑ 地下鉄東西線の一部で運休続く 台風18号、大雨影響 - 京都新聞、2013年9月17日、2013年9月17日閲覧。
- ↑ 名神の一部通行止め、京津線運行できず 台風18号、滋賀影響 - 京都新聞、2013年9月17日、2013年9月17日閲覧。
- ↑ 【緊急情報】地下鉄東西線の一部運休区間の運行再開(21:30より)及び代行バスの運行終了について(ウェブ魚拓) - 京都市交通局、2013年9月19日、2013年9月19日閲覧。
- ↑ 南禅寺が拝観中止 地下鉄東西線は19日夜復旧へ 京都 - 朝日新聞、2013年9月19日、同日閲覧
- ↑ 京都新聞2013年9月30日朝刊記事より