平野早矢香
テンプレート:卓球選手 平野 早矢香(ひらの さやか、1985年3月24日 - )は、日本の女子卓球選手。栃木県鹿沼市出身。全日本卓球選手権大会・女子シングルスで5度優勝[1]している。ITTF世界ランキングにおける自己最高位は2011年8月時点の10位。2012年ロンドンオリンピック卓球競技・女子団体銀メダリスト。
来歴
幼稚園の時、両親の影響で卓球を始めた。小学校時代は華卓会(- 小4)・城山クラブ(小5 -)で卓球を学ぶ。中学・高校時代は、仙台育英学園秀光中学校・仙台育英学園高等学校に在学。中学時代から技術面以上に精神面の強さがあったとされている。[2]
高校卒業後はミキハウス(大阪)に入社。早々にシニア代表入りし、日本の期待の若手として注目される。18歳の若さで全日本卓球選手権を初制覇[3]。この時はかなりの接戦や逆転を経てのものであったが、翌年も連覇。内容も圧勝が多く、その実力が確かなものであることを証明した。
2006年あたりは調子を落とし、同年の世界選手権ブレーメン大会では試合数がサブ扱いと、不本意なシーズンとなったが、1年ほどでスランプから抜け出し、その後は国内で圧倒的な力を発揮、大会や選考会においてほとんど負けることなく優勝し続けており、不動の「女王」の称号を得ている。2008年1月開催の全日本卓球選手権(2007年度)・女子シングルスではトータルで3ゲームしか落とさず4度目の優勝を果たした。
2009年・2010年には中国卓球クラブリーグ甲Aリーグ(中国超級リーグの下部リーグ)に参戦。[4]
2012年ロンドンオリンピックは団体戦のみに出場し、福原愛、石川佳純とともに日本勢初の決勝進出を達成、決勝では中国に敗れたものの、オリンピックの卓球競技において初の銀メダルを獲得した。帰国後は地元栃木県鹿沼市で凱旋パレードが行われた。
ロンドンオリンピック後の各種記者会見等にて「リオデジャネイロ五輪を目指す」ことを公言、今後も第一線での活躍が期待される。
戦型・プレースタイル
- シェークドライブ攻撃型。
- ミキハウス入社後、監督の大嶋雅盛指導の下、卓球のスタイルを今までの「相手がミスするまで粘るタイプの卓球」から「自ら仕掛けていく攻撃的なタイプの卓球」へと進化させた。しかも世界の上位に勝利するため、まだなおも進化途上である。
- ミキハウス入社直後から「体の力を無駄なくボールに伝える」ため、練習に甲野善紀から指導を受けた古武術を取り入れている。[5]
エピソード
- 2008年1月開催の全日本卓球選手権(2007年度)・女子シングルス決勝の地上波テレビ中継(NHK教育)の中で「もっとも尊敬するスポーツ選手はイチロー選手」と紹介された。[6]。
- 月刊誌『卓球レポート』2004年3月号のインタビュー記事内で「目標にする選手はいますか」との問いに「卓球選手ではありませんが、マラソンの高橋尚子さん」と答えている。
- 月刊誌『卓球王国』2003年7月号のインタビュー内では「だれみたいな人になりたいと聞かれたら、人間として、父や母みたいな人になりたいと答えます」とも語っている。
- 2008年1月開催の全日本卓球選手権(2007年度)のころ、麻雀界の巨匠・桜井章一に精神的アドバイスをもらっている[7]。
- 故郷の栃木県鹿沼市では、平野の五輪銀メダル獲得記念と次世代のホープ育成を主眼として『平野早矢香杯卓球大会』を創設、第1回大会が2013年6月2日に開催されることとなっている[8][9]。
その他
- 実弟の平野友樹(ひらの ゆうき)も卓球選手であり、2007年の全国中学校卓球大会の男子シングルスで優勝した。
- テレビ東京の世界卓球の選手紹介ではその闘争精神溢れる姿に「求道者」「卓球無双」「鬼がラケットを持ってやってくる」など、独特の呼称を用いられている。
主な戦績
- 2000年
- 12月 全日本卓球選手権大会 女子ジュニア(シングルス)優勝 【初優勝】
- 2001年
- 8月 インターハイ卓球競技 女子ダブルス準優勝
- 2002年
- 8月 インターハイ卓球競技 女子シングルス準優勝
- 8月 インターハイ卓球競技 女子ダブルス優勝[10]
- 2004年
- 1月 全日本卓球選手権大会 女子シングルス優勝 【初優勝】
- 2005年
- 1月 全日本卓球選手権大会 女子シングルス優勝 【2年連続2度目】
- 11月 全日本社会人卓球選手権 女子ダブルス優勝[11]
- 2006年
- 2007年
- 2008年
- 1月 全日本卓球選手権大会 女子シングルス優勝 【2年連続4度目】
- 2009年
- 2010年
- 2011年
- 4月 ITTFプロツアー・スペインオープン 女子シングルス優勝
- 2012年
- 8月 ロンドンオリンピック 女子団体準優勝[15]
- 2014年
- 5月 第52回世界卓球選手権団体戦(東京大会):準優勝
主な受賞歴
- 2003年 第5回 『卓球王国大賞』審査委員賞
- 2004年 第5回 『日本卓球人賞』選手大賞
- 2004年 第6回 『卓球王国大賞』プレーヤー・オブ・ザ・イヤー
- 2006年 第8回 『卓球王国大賞』荻村伊智朗賞
- 2007年 第9回 『卓球王国大賞』プレーヤー・オブ・ザ・イヤー
- 2008年 栃木県鹿沼市民栄誉賞
- 2008年 第13回 『読売栃木スポーツ大賞』大賞
- 2008年 第9回 『日本卓球人賞』選手大賞
- 2009年 第10回 『卓球王国大賞』プレーヤー・オブ・ザ・イヤー
- 2011年 2010年度JOCスポーツ賞特別功労賞
- 2012年 栃木県スポーツ功労賞
- 2012年 栃木県鹿沼市特別賞
- 2012年 宮城県特別表彰
- 2012年 宮城県仙台市より「賛辞の楯(たて)」贈呈
脚注
外部リンク
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