常州市
テンプレート:基礎情報 中国の都市 常州市(じょうしゅうし、テンプレート:Lang-en-short)は中華人民共和国江蘇省南部に位置する地級市。二千五百年の歴史を誇る風光明媚な街で、名所・旧跡が多くある。また近年は、モデル工業都市として発展している。また大阪府高槻市及び埼玉県所沢市と姉妹都市である。中国近代化の中で工業が盛んになり、紡績、軽工業、電子機械、化学工業などがめざましい発展を遂げている。気候は、温暖湿潤気候に属し、四季の区別もはっきりしており、年間平均気温は、15℃となっている。
目次
地理
長江三角洲の中心部、上海の西160km、南京との中間に位置し、北は長江(揚子江)に接し、南は太湖に近く、大運河が市内を貫流している。
歴史
歴史をたどると約2500年前に“まち”が形成され、西晋時代から近代にいたるまでの1700年もの間、都・府として栄え、江蘇南部の政治、経済、文化の中心地として「三呉の重鎮、八邑の名都」と呼ばれている。また、皇帝15名、状元(科挙制度の成績が全国一位の人)9名、進士1,333名等の偉人輩出の地としても有名である。清朝末期の文学者であり、思想家であった龔自珍は、「天下名士が輩出する地といえば、東南には常州に比類するもの無し」と賛嘆の句を詠んでいる。清代の康煕帝、乾隆帝は、この歴史のまち常州にあこがれ、幾度となく訪れ、また北宋の文学者である蘇軾も常州を愛し、終焉の地となった。
古く隋・唐の時代から織物が有名で、明朝以降は美術工芸品の“櫛(くし)”が特産となり、「くしのふるさと」とも呼ばれている。また、綿刺繍など工芸品を主な産業として栄えてきた。
行政区画
5区2市を管轄する。
年表
武進分区
- 1949年10月1日 - 中華人民共和国蘇南行署区武進分区が成立。武進県・江陰県・溧陽県・金壇県・宜興県が発足。(5県)
- 1949年11月18日 - 武進県・江陰県・溧陽県・金壇県・宜興県が常州専区に編入。
蘇南行署区常州専区
- 1949年11月18日 - 武進分区武進県・江陰県・溧陽県・金壇県・宜興県を編入。常州専区が成立。(1市5県)
- 武進県の一部が分立し、常州市が発足。
- 1952年11月15日 - 江蘇省の成立により、江蘇省常州専区となる。
江蘇省常州専区(1952年 - 1953年)
- 1953年1月27日 - 武進県の一部が常州市に編入。(1市5県)
- 1953年2月6日
- 常州市が地級市の常州市に昇格。
- 武進県・金壇県・溧陽県が鎮江専区に編入。
- 江陰県・宜興県が蘇州専区に編入。
常州市(第1次)
- 1953年2月6日 - 常州専区常州市が地級市の常州市に昇格。東区・南区・西区・北区・郊区が発足。(5区)
- 1953年2月27日 - 鎮江専区武進県の一部が分立し、戚墅堰区が発足。(6区)
- 1955年9月 - 北区が東区・西区に分割編入。(5区)
- 1955年11月15日(4区)
- 1956年3月 - 天寧区・広化区・鐘楼区が郊区に編入。(1区)
- 1956年6月 - 郊区を廃止。(1市)
- 1956年12月 - 戚墅堰区を設置。(1区)
- 1957年9月 - 戚墅堰区の一部が分立し、天寧区・広化区・鐘楼区が発足。(4区)
- 1958年8月15日 - 戚墅堰区の一部が常州専区武進県に編入。(4区)
- 1958年9月19日 - 常州市が常州専区に編入。
江蘇省常州専区(1958年 - 1959年)
- 1958年8月2日 - 鎮江専区が常州専区に改称。(1市10県)
- 1958年8月15日 - 常州市戚墅堰区の一部が武進県に編入。(1市10県)
- 1958年8月 - 武進県の一部が蘇州専区江陰県に編入。(1市10県)
- 1958年9月5日 - 丹徒県が鎮江市に編入。(1市9県)
- 1958年9月19日 - 常州市を編入。常州市が県級市に降格。(2市9県)
- 1958年10月 - 武進県の一部が蘇州専区江陰県に編入。(2市9県)
- 1959年3月8日 - 武進県の一部が常州市に編入。(2市9県)
- 1959年7月24日 - 常州専区が鎮江専区に改称。
常州市(第2次)
- 1962年6月25日 - 鎮江専区常州市が地級市の常州市に昇格。天寧区・広化区・鐘楼区・戚墅堰区・郊区・武進県が成立。(5区1県)
- 1962年9月25日 - 武進県が鎮江専区に編入。(5区)
- 1964年10月24日 - 郊区の一部が鎮江専区武進県に編入。(5区)
- 1966年9月23日(5区)
- 天寧区が東風区に改称。
- 広化区が向陽区に改称。
- 鐘楼区が勝利区に改称。
- 戚墅堰区が衛東区に改称。
- 1973年10月19日 - 鎮江地区武進県の一部が郊区に編入。(5区)
- 1980年6月9日(5区)
- 東風区が天寧区に改称。
- 向陽区が広化区に改称。
- 勝利区が鐘楼区に改称。
- 衛東区が戚墅堰区に改称。
- 1983年1月18日 - 鎮江地区武進県・金壇県・溧陽県を編入。(5区3県)
- 1986年9月8日 - 広化区が鐘楼区・天寧区に分割編入。(4区3県)
- 1987年1月1日 - 武進県の一部が戚墅堰区・郊区に分割編入。(4区3県)
- 1990年8月15日 - 溧陽県が市制施行し、溧陽市となる。(4区1市2県)
- 1993年11月10日 - 金壇県が市制施行し、金壇市となる。(4区2市1県)
- 1995年6月8日 - 武進県が市制施行し、武進市となる。(4区3市)
- 2002年4月3日 (5区2市)
交通
- 市営バス
全170線で町の隅々まで連絡、前線新型エアコンつきバスで国内一
- BRT
専用車道のある快速バス線で市内の遠距離移動の主要手段
- 地下鉄
4路線の地下鉄は建設中
- 鉄道
1、京滬線 常州駅:全国各省都、主要都市と連絡 2、滬寧高速鉄道線 常州駅:滬寧高速軌道線の主要駅の一つで、高速電車で南京駅まで最速32分、上海駅まで最速40分 3、京滬高速鉄道線 常州北駅:北京南駅まで最速4時間34分、上海虹橋駅まで最速40分
- 高速道路
1、上海 - 南京高速線: 上海より約2時間、南京より約1時間30分 2、沿江高速線:(上海より約2時間30分) 3、常寧高速線:南京より1時間30分
- 常州空港
北京、広州、瀋陽、成都など国内17の主要都市と連絡。香港や東京などの国際線も準備中
経済
物産
- 芝麻飴
企業
- 新科
- 中天鋼鐵
- 常柴
- 天合光能
- 戚墅堰機車車輛
観光
- 茅山
- 天寧寺 (国家AAAA級観光地)
- 紅梅閣 (国家AAAA級観光地)
- 文筆塔 (国家AAAA級観光地)
- 天目湖(国家AAAA級観光地)
- 南山竹海
- 儀舟亭
- 淹城遺跡 (国家AAAA級観光地、国家文化財)
- 劉海栗美術館
- 中華恐竜園 (国家AAAAA級観光地)
- 恐竜谷温泉 (国家AAAAA級観光地)