小林秀雄賞
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小林秀雄賞(こばやしひでおしょう)は、財団法人新潮文芸振興会が主催する学術賞である。元々は新潮学芸賞だったが、2002年(平成14年)にノンフィクションをメインとする新潮ドキュメント賞と分離して創設された。
日本を代表する文芸評論家・批評家の小林秀雄の生誕100年を記念として新たに創設された学術賞である。日本語表現豊かな著書(評論・エッセイ)に毎年贈られる。ただし、小説・詩・フィクションは対象外である。
選考委員
受賞者
第1回から第10回
- 第1回(2002年) - 橋本治『三島由紀夫とはなにものだったのか』(新潮社)、斎藤美奈子『文章読本さん江』(筑摩書房)
- 第2回(2003年) - 岩井克人『会社はこれからどうなるのか』(平凡社)、吉本隆明 『夏目漱石を読む』(筑摩書房)
- 第3回(2004年) - 佐野洋子『神も仏もありませぬ』(筑摩書房)、中沢新一『対称性人類学 カイエソバージュV』(講談社)
- 第4回(2005年) - 茂木健一郎『脳と仮想』(新潮社)
- 第5回(2006年) - 荒川洋治『文芸時評という感想』(四月社)
- 第6回(2007年) - 内田樹『私家版・ユダヤ文化論』(文藝春秋)
- 第7回(2008年) - 多田富雄『寡黙なる巨人』(集英社)
- 第8回(2009年) - 水村美苗『日本語が亡びるとき』(筑摩書房)
- 第9回(2010年) - 加藤陽子『それでも、日本人は『戦争』を選んだ』(朝日出版社)
- 第10回(2011年) - 高橋秀実『ご先祖様はどちら様』(新潮社)