寺前駅
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寺前駅(てらまええき)は、兵庫県神崎郡神河町鍛冶字八重向にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)播但線の駅。神河町の代表駅である。
電化・非電化の境界駅となっており、普通列車はすべて当駅で乗換えとなる。また、特急「はまかぜ」の全列車が停車する。電化以前は普通列車の半数が当駅で折り返しており、その名残で当駅を境に運転本数が少なくなる。
かつては播但線の運行を担っていた福崎鉄道部が置かれていた。現在は組織変更により駅管理業務は福崎駅に移管され、乗務員部門のみが豊岡列車区寺前派出として残されている。
駅構造
単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ、交換・待避・折返し設備を備えた地上駅で、その他にも列車留置用の側線が設けられている。駅舎は単式の1番ホーム側にあり、島式の2・3番ホームへは跨線橋で連絡している。2010年に新駅舎が仮開業した。その後、ホームの番号が変更になり、現在は駅舎側の単式ホームが3番ホーム、島式が2番ホーム、1番ホームの順に変更になっている。
直営駅(福崎駅の被管理駅)。みどりの窓口が設置されている。駅舎に隣接する「カーミンの観光案内所」内にもトイレはある。
列車の夜間停泊も行われる。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
3・2・1 | テンプレート:Color播但線 | 下り | 和田山方面 | 特急「はまかぜ」は両方向とも 3番のりばから発車 |
上り | 福崎・姫路方面 |
3線とも方向の区別なく使われている。全ての特急列車は駅舎側となっている3番のりばに停車する。普通列車は主として島式の2・1番のりばに停車し、相互の乗換の便を図っている。なお、1番のりばは和田山行き気動車の停車を前提としてかホームの高さが低くなっているが、実際は1番のりばに姫路方面行きが停車することも多い。
利用状況
1日平均の乗車人員は473人である(2010年度)。近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
- 829人(2000年度)
- 779人(2001年度)
- 707人(2002年度)
- 662人(2003年度)
- 633人(2004年度)
- 582人(2005年度)
- 557人(2006年度)
- 516人(2007年度)
- 514人(2008年度)
- 489人(2009年度)
- 473人(2010年度)
駅周辺
- 神河町観光協会(駅舎に隣接)
- 神河町役場
- 大河内郵便局
- 神河町立寺前小学校
- 神河町立大河内中学校
- 法楽寺 - 播磨西国三十三箇所第15番札所、「播州犬寺物語」の舞台
- 福本陣屋跡
- 徹心寺 - 福本藩藩主池田家の菩提寺
- 市川 (兵庫県)
- 峰山高原(車で25分)への最寄り駅
路線バス
歴史
- 1894年(明治27年)7月26日 - 播但鉄道が姫路駅 - 当駅間で開業すると同時に設置。開業当初の北の終着駅であった。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1895年(明治28年)1月15日 - 播但鉄道が長谷駅まで延伸。途中駅となる。
- 1903年(明治36年)6月1日 - 播但鉄道が山陽鉄道に営業譲渡。山陽鉄道の駅となる。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道国有化により、国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。播但線の所属となる。
- 1982年(昭和53年)10月2日 - 車扱貨物の取扱を廃止。有蓋車用の貨物ホームが設置されていた。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる。
- 1998年(平成10年)3月14日 - 姫路駅から当駅まで電化され、電化・非電化の境界駅となる。
その他
隣の駅
※特急「はまかぜ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color播但線
- テンプレート:Color快速
- 寺前駅 - 生野駅
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color快速
ギャラリー
- Teramae Sta04n4272.jpg
側線に停車する「銀の馬車道」ラッピング気動車
- JR寺前駅駅舎.jpg
旧駅舎(2007年)