富田駅 (三重県)
富田駅(とみだえき)は、三重県四日市市富田三丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)・三岐鉄道の駅である。
乗り入れ路線
JR東海の関西本線と、三岐鉄道の貨物線である三岐線が乗り入れる。旅客営業上は関西本線単独駅の扱いを受ける。
貨車入換などの業務は日本貨物鉄道(JR貨物)・三岐鉄道に委託されている。国鉄時代は急行「紀州」「かすが」等の停車駅であった。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ地上駅である。駅東西に出入口がある。西駅舎は単式ホーム(1番線)に接続し、各ホームと両出入口が跨線橋により結ばれている。
3番線の東側には、三岐鉄道の着発線と多数の側線が広がる。その中に、かつて三岐鉄道が使用した島式ホームがあり、ホーム上屋は撤去済だが現在も駅名板が残っている。跨線橋から、このホームへ通じる階段は塞がれているが、階段外壁には「藤原岳・宇賀渓へ三岐鉄道」という広告が描かれたままになっている。
桑名駅管理の無人駅。かつては東海交通事業による簡易受託駅で西口に窓口があったが、2011年3月31日をもって簡易委託は終了し無人化された。
東口は、かつて三岐鉄道が管理していたが、旅客列車が近鉄富田駅に完全移行した際に無人化された。東口駅舎は、付近にイオン四日市北ショッピングセンターが開業した際に撤去・改装された。なお、東口に隣接して三岐鉄道本社屋が置かれている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color関西本線 | 上り | 名古屋方面[1] |
2・3 | テンプレート:Color関西本線 | 下り | 四日市・松阪方面[1] |
テンプレート:Color | テンプレート:Color |
停車列車
旅客列車
区間快速と普通列車が停車する。一部の下り四日市・亀山方面の普通列車が当駅で待避を行なうことがある(上り列車は桑名駅)。また、特急「南紀」や快速「みえ」、亀山駅発着の快速も対向列車待ちで運転停車する場合がある(客扱いは行なわない)。
貨物列車
- 当駅では、専用貨物列車が三岐線から関西本線に移る際に牽引する機関車を交換している。そのため、必ずDD51が1本待機している。
- 2013年3月改正時点では、タンク車などを連結する専用貨物列車は、タキ1900形で編成された専用貨物列車が当駅を経由して四日市駅方面と東藤原駅の間に1日5往復、ホキ1000形で編成された専用貨物列車が当駅と稲沢駅を経由して大府駅と東藤原駅の間に1日1往復、当駅から保々駅との間に下りのみ1日2本が運行されている。
利用状況
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。当駅から約300m離れている近鉄富田駅と比較して10分の1程度の乗降客しかない。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 553 |
1999年 | 547 |
2000年 | 599 |
2001年 | 652 |
2002年 | 677 |
2003年 | 676 |
2004年 | 705 |
2005年 | 753 |
2006年 | 754 |
2007年 | 760 |
2008年 | 773 |
2009年 | 730 |
2010年 | 738 |
2011年 | 628 |
2012年 | 628 |
駅周辺
- 西口
- 東口
バス路線
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
JR富田駅前 | 四日市大学線 | 近鉄富田駅前 | 東芝正門前 | 三岐鉄道 | 直行 平日朝運転 | |
近鉄富田駅前・四日市大学四日市看護医療大学前 | 東芝正門前 | 平日土曜運転 | ||||
近鉄富田駅前 | 四日市大学看護医療大学前 | 平日運転 |
歴史
- 1894年(明治27年)7月5日 - 関西鉄道桑名仮停車場 - 四日市間延伸時に開業。一般駅。
- 1907年(明治40年)10月1日 - 国有化。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。関西本線の所属となる。
- 1931年(昭和6年)7月23日 - 三岐鉄道が富田 - 東藤原間で開業し、当駅に乗り入れ。
- 1982年(昭和57年)11月15日 - 車扱貨物の取扱いを廃止。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 三岐鉄道富田駅が旅客営業を休止。荷物の取扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄駅は東海旅客鉄道(JR東海)が継承。
- 1992年(平成4年)11月 - みどりの窓口営業開始。
- 2006年(平成18年)11月25日 - TOICA導入。
- 2011年(平成23年)4月1日 - 簡易委託終了により無人化。
隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 関西本線
- テンプレート:Color快速「みえ」・テンプレート:Color快速
- 通過
- テンプレート:Color区間快速・テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color快速「みえ」・テンプレート:Color快速
その他
- 当駅発着のマルス券の切符を購入すると「(関)富田 - ○○」または「○○ - (関)富田」と印字される(関は関西本線の略)。これは同一表記駅名であるJR東日本両毛線の富田駅・とみたえき(栃木県足利市)と区別するためである。
- 三岐鉄道が旅客営業をしていた時代、近鉄時刻表の三岐鉄道欄では当駅は「国鉄富田」駅と表記されていた。
- 三岐鉄道の電車には、旅客営業休止後に配置された車両にも「JR富田」の行先が方向幕やLED表示に内蔵されている。