富岡八幡宮

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テンプレート:神社 テンプレート:Mapplot テンプレート:Sidebar with heading backgrounds 富岡八幡宮(とみおかはちまんぐう)は、東京都江東区富岡にある八幡神社。別名を「深川八幡」ともいう。

概要

建久年間に源頼朝が勧請した富岡八幡宮(横浜市金沢区富岡)の直系分社である。大相撲発祥の地。氏子区域は、江東区深川地域中南部と中央区日本橋箱崎町および新川である。

祭神

歴史

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歌川広重名所江戸百景』より「深川八幡山開き」。春に半月の間「山開き」として永代寺の庭園を一般公開したという。

創建

1624年寛永4年)、長盛法師が神託により砂州であった当地を干拓し、永代島に八幡宮を建立したことが創建とされるが、横浜市の富岡八幡宮の八幡宮明細帳(1893年明治26年))では、江戸時代初期に行なわれた深川干拓が難航したため、波除八幡の異名をもつ富岡八幡宮を分霊したとの記録が残る[1]。創建当時は「永代八幡」と呼ばれ、砂州の埋め立てにより60,508坪の社有地があった。

八幡大神を尊崇した徳川将軍家の保護を受け、庶民にも「深川の八幡様」として親しまれた。広く美麗な庭園は人気の名所であったという。

なお、長盛法師は同じ地に別当寺院として永代寺も建立している。

当社の周囲には門前町(現在の門前仲町)が形成され、干拓地が沖合いに延びるにつれ商業地としても重要視された。

明治・大正

明治維新後の社格は、准勅祭社とされ、同制度の廃止後は延喜式神名帳に記載がないため府社とされたが、皇室の尊崇を受け続けた。

永代寺については、神仏分離令によって廃寺。現在の永代寺は、1896年(明治29年)に再建されたものである。

昭和以降

1945年昭和20年)3月10日東京大空襲により焼失。

1956年昭和31年)、現在の社殿が造営される。

境内

  • 社殿
社殿は、1683年天和3年)に焼失し、元禄16年には地震により損壊し、1923年大正12年)の関東大震災でも損壊し、さらに空襲でも被害を受けるなどし、再建や修復を繰り返した。現在の社殿は1956年(昭和31年)に造営され、鉄筋コンクリートを使用した、「重層型準八萬造り」となっている。
  • 末社
    • 七渡神社・粟島神社 - 七渡神社は七渡弁天と親しまれる地主神で、八幡宮が創祀される以前から祀られている。
    • 車析社・客神社
    • 野見宿禰神社 - 江戸勧進相撲発祥の地であることから、相撲の始祖である野見宿禰を祀っている。
    • 住吉社
    • 聖徳太子社
    • 天満天神社
    • 祖霊社・花本社 - 花本社は深川にゆかりの深い松尾芭蕉を御祭神としている。
    • 永昌五社稲荷神社
    • 鹿島神社・大鳥神社
    • 恵比須社・大黒社 - 恵比須社は深川七福神の恵比須さまである。
    • 富士浅間社・金刀比羅社
  • 昭和天皇の記念碑
社殿が空襲を受けた後の1945年(昭和20年)3月18日、被災地を視察した昭和天皇侍従長藤田尚徳に「今度の場合は[2]、はるかに無残な感じだ。コンクリートの残骸などが残っているし、一段と胸が痛む。悲惨だね。侍従長! これで東京もとうとう焦土になったね」と語ったことを記念したものである。
江戸時代の測量家である伊能忠敬は、当時深川界隈に居住し、測量に出かける際は、安全祈願のため富岡八幡宮に必ず参拝に来ていたことから、2001年平成13年)に当社境内に銅像が建立された。
  • 資料館
深川や木場の歴史にまつわる資料が展示されている。
  • 力持碑
東京都指定無形民俗文化財(民俗芸能)、江東区登録無形民俗文化財(民俗芸能)に指定されている深川力持の碑。
  • 木場の角乗碑
東京都指定無形民俗文化財(民俗芸能)、江東区登録無形民俗文化財(民俗芸能)に指定されている木場の角乗の碑。

祭礼

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深川祭での水かけ神輿

祭礼は、毎年8月15日を中心に行われる。深川八幡祭深川祭とも呼ばれている。

当社の一の宮神輿は日本最大の神輿とされ、あまりの大きさに1991年(平成3年)に初渡御が行われただけで以後は神輿倉の展示品として扱われている。なお、2008年(平成20年)の連合渡御には、平泉世界遺産登録を祈念して、平泉の神輿が特別に参加した。

渡御途中の中央区新川(永代橋西詰付近)からは厚化粧して日本髪を被った女性の手古舞が加わる。

年中行事

  • 1月
    • 元旦 - 歳日祭
  • 2月
    • 節分 - 節分祭
    • 8日 - 粟島神社献針祭
  • 6月
    • 17日 - 七渡神社例祭
    • 30日-大祓式
  • 7月
    • 1日 - 富士浅間神社例祭
  • 8月
    • 15日 - 例祭
  • 11月
    • 月中 - 七五三祝祭
    • 酉の日 - 酉の市
  • 12月
    • 31日 -大祓式

他、各末社の例祭日がある。

相撲とのかかわり

江戸勧進相撲の発祥の地としても知られ、しばしば境内で本場所も開催された。特に明治維新以降、幕府や大名家の加護を失った相撲界が、神道との関わりを強調することで生き残りをはかったためもあり、当社と相撲との結びつきが強まった。現在も新横綱誕生のおりの奉納土俵入りなどの式典が執り行われるほか、相撲にまつわる数々の石碑が建つ。

2013年(平成25年)6月6日日馬富士横綱力士碑の刻名式に参加して、自らの四股名を刻んだ[3][4]

わんぱく相撲

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ギャラリー

参考文献

  • 「富ヶ岡」No.51(富岡八幡宮社報)
  • 「褌ものがたり」(越中文俊、心交社、ISBN 978-4883025220)

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. テンプレート:Cite book
  2. 昭和天皇皇太子時代に関東大震災被災地を視察している。
  3. 日馬、横綱力士碑にしこ名刻む 富岡八幡宮で土俵入り披露
  4. 日馬富士が横綱碑にしこ名刻む 富岡八幡宮で刻名式