東京十社
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:Sidebar with heading backgrounds 東京十社(とうきょうじっしゃ)とは、明治初年に准勅祭社(じゅんちょくさいしゃ)と定められた東京近郊の10の神社のことである。
概要
1868年(明治元年)10月17日、明治天皇は氷川神社を勅祭社に定め、それに続いて11月8日、東京近郊の主だった神社を准勅祭社と定め、東京の鎮護と万民の安泰を祈る神社とした。当初は12社(日枝神社・根津神社・芝神明宮・神田神社・白山神社・亀戸神社・品川貴船社・富岡八幡神社・王子神社・赤坂氷川神社・六所神社・鷲宮神社)であった。しかし早くも1870年(明治3年)9月1日には廃止され准勅祭社の制度は一時的なもので終わった。該当神社は府社あるいは郷社となる。第二次大戦後は政府による社格そのものが廃止された。
1975年(昭和50年)、昭和天皇即位50年を奉祝して、関係神社の協議により遠隔の府中町六所宮(現大國魂神社)と埼玉県鷲宮町の鷲宮神社を外した10社を巡る「東京十社巡り」が企画され現在に至る。
東京十社一覧
社名・鎮座地は現在のもの。「近代」は近代社格制度の社格、「別表」は別表神社を示す。
社名 | 通称・別名 | 主祭神 | 鎮座地(東京都) | 近代 | 別表 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
根津神社 | 根津権現 | 文京区根津 | 府社 | |||
芝大神宮 | 芝神明宮、飯倉神明宮 | 港区芝大門 | 府社 | |||
神田神社 | 神田明神 | 千代田区外神田 | 府社 | 別表 | ||
日枝神社 | 山王権現 | 千代田区永田町 | 官幣大社 | 別表 | [1] | |
亀戸天神社 | 東宰府、亀戸天満宮 | 江東区亀戸 | 府社 | |||
白山神社 | 文京区白山 | 郷社 | ||||
品川神社 | 北の天王、北品川稲荷社 | 品川区北品川 | 郷社 | [2] | ||
富岡八幡宮 | 深川八幡 | 江東区富岡 | 府社 | 別表 | [3] | |
王子神社 | 王子権現 | 北区王子本町 | 郷社 | |||
赤坂氷川神社 | 港区赤坂 | 府社 |