塚原温泉

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塚原温泉(つかはらおんせん)は、大分県由布市湯布院町(旧国豊後国速見郡)の伽藍岳中腹にある温泉

アクセス

泉質

  • 硫酸塩泉
    • 源泉は緑色を呈する
    • アルミニウム・鉄分の含有量が多いのが特徴。
    • pH=1.4

全国第2位の強酸性(1位は玉川温泉)の泉質で知られる。石鹸は泡立たない。皮膚に対する効能があるとされ、アトピーに悩んでいる人々も多く訪れる。水虫など感染機序が関与した疾患には効果がある。



  塚原温泉は、酸性度の高さ、アルミニウムイオンの多さは日本第二位、鉄イオン含有量の多さは、日本第一位です。

日本3大薬湯の一つとして、全国に知られています。 塚原温泉の源泉は、標高約800メートル、噴気が立ち昇る伽藍岳(がらんだけ)1045メートルの中腹にあり、平安の頃より湧き続ける温度約60℃、pH(ペーハー)約1.4、の強酸性の湯です。 当塚原温泉では、源泉より湧く温泉水に循環・ろ過・沸かし・加水などは一切せずに、自噴かけ流しの湯で入浴できる温泉です。








  塚原温泉の湯について

泉質/酸性-含硫黄・鉄・アルミニウム-カルシウム-硫酸塩泉(旧泉質分類:酸性含硫黄緑礬明礬石膏泉) 塚原温泉は、活火山・伽藍岳にある泥火口の近くで自噴する源泉を利用している「100%かけ流し」温泉です。


特徴1/強い酸性で湯治に適した湯 第一の特徴としては、源泉群でpH(ペーハー)1.1~2.0程度の強い酸性を示すことで、秋田の玉川、山形の蔵王とともに「日本三大酸性泉」と呼ぶ人もあります。 お湯は非常に個性的で、他に類の無い温泉です。普通、温泉の泉質は「単純泉」とか「ナトリウム塩化物泉」など短いものですが、ここは「酸性-含硫黄・鉄・アルミニウム-カルシウム-硫酸塩泉」と長い名前がついています。 これだけ多くの成分を含み、特徴を持っているお湯です。 試しに源泉で玉子をゆでたところ、3時間でカラが溶けてなくなりました。そのため、当施設の売店で販売している温泉玉子は蒸気で蒸して作っています。 レモンやカボスのpHは3~3.5です。pHは1違うと水素イオン濃度は10倍違います。 つまり、レモンやカボスの数十倍の強い酸性のお湯であると言えます。 酸性泉は強い刺激があり、その高い効能から古来、湯治によく利用されています。

特長2/人体に有用な金属イオンを多量に含んでいます 二番目の特徴は、お湯に多量の金属イオンを含むことです。 鉄含有量(456mg)は日本一で、温泉法基準の40倍以上を含みます。アルミニウム含有量は日本第二位(295mg)で、療養泉の基準の約3倍です。 鉄分といえば「赤茶色」のお湯をイメージしますが、それは酸化された鉄(サビ)の色。新鮮な状態(イオン)の鉄は緑色のことが多く、透明緑色のお湯です。 このほかにも人体に有用なカルシウムや、硫黄も多く含み、様々な効能を期待できるお湯なのです。

また、酸性の強さは玉川温泉や蔵王温泉とほぼ同じですが、成分量では「塚原温泉」が群を抜いており、人間の生理食塩水と同等の「等張性温泉」でもあります。 これだけ強い酸性の等張性温泉は類が無く、非常に貴重なものとされています。

温泉街

入浴施設が1軒存在する。施設は浴槽まで全てでできている内湯と耐酸性のコンクリート露天風呂家族風呂を有する。そのため、建物の雰囲気は共同浴場にも近い。入浴施設の裏山には、源泉地である地獄地帯が広がる。地熱が高い場所は、ゴム製の靴底で歩くと溶ける場合があるという。降った雨がこの地獄地帯で温められてすぐに温泉になるため、湯量や温泉の成分の濃さは降雨量と密接に関係があるのが特徴である。冬期は積雪のため休業になる場合があるので注意が必要である。

伽藍岳の火口は年々拡大傾向で噴気帯の活動も活発である。伽藍岳の火口は塚原温泉から徒歩5分くらいで見学(近年有料化された)できるが、噴気帯は現在危険の為立ち入り禁止となっている。かつては噴気帯にスコップを持参して手掘りの湯船を作って入浴するマニアもいた。詳細は伽藍岳を参照のこと。火口がある周辺はシリカの露天掘り鉱山跡である。

歴史

開湯は平安時代と言われる。

関連項目

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外部リンク