問寒別駅

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ファイル:Toikanbetsu eki.jpg
1977年の問寒別駅と周囲約500m範囲。左が稚内方面。相対式ホーム2面2線と外側に副本線。駅舎横の名寄寄りに貨物積卸場と引込み線。駅裏のストックヤードの大半は既に林と化して、長い間使用されなかった事を示している。駅舎横の貨物積卸場側のヤードには、1971年に廃止された幌延町営軌道の停車場や複数の側線、車庫などがあった。そこから90°曲がって、右端の斜め上に走る町道に沿って上問寒別方面へ伸びていた軌道跡が、町道脇に白い線となって残っている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

問寒別駅(といかんべつえき)は、北海道宗谷総合振興局天塩郡幌延町字問寒別にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。駅番号W66電報略号トヒ

歴史

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の北東側(稚内方面に向かって右手側)に存在する[6]分岐器を持たない棒線駅となっている[6]。かつては相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[7]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と対向側ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡した[7]。駅舎側(東側)が上下本線(共用)、対向側ホームが下り線となっていた(番線表示なし)[7]。そのほか対向側ホーム外側への副本線を1線有し[7]、また上下本線の旭川方から分岐し駅舎東側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線とその途中から分岐した側線を1線有していた[7]。側線を含め交換設備運用廃止後は線路は撤去されたが、ホーム前後の線路は分岐器の名残で湾曲していた[6]

無人駅となっている。駅舎は構内の北東側に位置しホーム中央部分に接している[6]有人駅時代からの駅舎は改築され、ヨ3500形車掌車[8]を改造した貨車駅舎となっている[6]。旧駅舎の基礎の上に設置されている[9]。出入口には砕石で盛り土をした上にアスファルト敷きのスロープが新たに設置されている[9]。駅舎とは別棟でプレハブのトイレ棟を有する[9]

駅の後方には鉄道林がある。

また以前は当駅から殖民軌道問寒別線(後の幌延町営軌道)が接続していた(1930年(昭和5年)9月10日開業、1971年(昭和46年)6月1日廃止)[3]

駅名の由来

当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「トイ・カム・ペッ」(土の被さる川)に由来する[6][9][10]

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は74人[7]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は60人[6]

駅周辺

隣の駅

北海道旅客鉄道
宗谷本線
歌内駅 (W65) - 問寒別駅 (W66) - 糠南駅 (W67)

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)179-180ページより。
  2. 2.0 2.1 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)47ページより。
  3. 3.0 3.1 3.2 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)49ページより。
  4. 書籍『北海道の鉄道』(著:田中和夫、北海道新聞社2001年2月発行)231ページより。
  5. 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)149ページより。
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)149ページより。
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 7.5 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)184ページより。
  8. 書籍『ダルマ駅へ行こう!』(著:笹田昌宏、小学館文庫2007年5月発行)19ページより。
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)216ページより。
  10. 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、(2004年2月発行))123-124ページより。