和歌山大学
テンプレート:Infobox 和歌山大学(わかやまだいがく、テンプレート:Lang-en)は、和歌山県和歌山市栄谷930に本部を置く日本の国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は和大(わだい)。
目次
概観
大学全体
和歌山大学は、教育学部・経済学部・システム工学部・観光学部の4学部と4研究科を有し、栄谷キャンパスに統合されている。
学生数は学部生:4,105名、大学院生:546名、計:4,651名(2013年5月1日現在)[1]。
教育および研究
長期的な視野に立ち「和歌山大学21世紀グランドデザイン」を定めている。基本目標は、-《個性輝く存在感のある学問の府》を目指して- 自主・自律の精神で、個性的な教育研究を推進し、大胆かつ着実な成果をあげることによって、社会から高い信頼と評価を得ることのできる学問の府を志向する[2]。
学風および特色
1922年(大正11年)設立の官立和歌山高等商業学校および紀州藩の藩校「学習館」の流れをくむ官立和歌山師範学校を源流とし、戦前より多くの経済人および教員を送り出している大学である。1995年(平成7年)にシステム工学部、2008年(平成20年)に観光学部が設置され、幅広い人材の教育を担う大学へと発展している。特に観光学部は国立大学法人として初めて設置された。
沿革
略歴
1949年(昭和24年)に和歌山師範学校、和歌山青年師範学校、和歌山経済専門学校(創立当初は和歌山高等商業学校)を包括して、新制和歌山大学が設置された。後にシステム工学部と観光学部が設置され、現在では4学部4研究科から構成される。
年表
- 1949年(昭和24年) - 吹上地区と高松地区に新制和歌山大学設置(学芸学部、経済学部)
- 1951年(昭和26年) - 附属小学校及び附属中学校を設置
- 1954年(昭和29年) - 和歌山大学経済短期大学部開設
- 1965年(昭和40年) - 経済学部に産業工学科を設置(後のシステム工学部の母体、1999年廃止)
- 1966年(昭和41年) - 学芸学部を教育学部に改称
- 1976年(昭和51年) - 附属養護学校を設置
- 1985年(昭和60年) - 和歌山大学消費生活協同組合設立
- 1986年(昭和61年) - キャンパスを栄谷地区に移転統合
- 1995年(平成7年) - システム工学部開設
- 1996年(平成8年) - 経済短期大学部廃止
- 2001年(平成13年) - 学生自主創造科学センター開設
- 2004年(平成16年) - 国立大学法人法の規定により国立大学法人発足
- 2005年(平成17年) - 南紀熊野サテライトを設置
- 2006年(平成18年) - 岸和田サテライトを設置
- 2007年(平成19年) - 経済学部観光学科開設・経済学部夜間主の募集停止
- 2008年(平成20年) - 観光学部開設
- 2011年(平成23年) - 観光学研究科(修士課程)開設
- 2014年(平成26年) - 観光学研究科(博士課程)開設
歴代学長
- 初代:糸魚川祐三郎(1949年5月 - 1955年3月)
- 第2代:岩崎真澄(1955年3月 - 1961年3月)
- 第3代:後藤清(1961年3月 - 1964年3月)
- 第4代:齋藤利三郎(1964年3月 - 1969年4月)
- 第5代:廣橋次郎(1969年4月 - 1972年4月)
- 第6代:香山時彦(1972年4月 - 1975年4月)
- 第7代:角山栄(1975年4月 - 1975年7月)
- 第8代:神野璋一郎(1975年8月 - 1978年7月)
- 第9代:筒井信定(1978年8月 - 1981年7月)
- 第10代:池田芳次(1981年8月 - 1987年7月)
- 第11代:小野朝男(1987年8月 - 1993年7月)
- 第12代:浅野敞(1993年8月 - 1996年7月)
- 第13代:守屋駿二(1996年8月 - 2002年7月)
- 第14代:小田章(2002年8月 - 2009年7月)
- 第15代:山本健慈(2009年8月 - 現任)
基礎データ
所在地
- 栄谷キャンパス(和歌山県和歌山市栄谷930)
象徴
- 校章
- 黒地に白抜きで「學」の文字。右横に黒潮をモチーフとした波頭をあしらっている。
- シンボルカラー
- シンボルマーク
- 2004年(平成16年)度に国立大学法人となったことに伴い、シンボルマークを制定した。
- シンボルカラーのオレンジを基調としたものとなっている。購買店ではシンボルマークを用いたデザインのオリジナルグッズを販売している。
- 学歌
- 作詞:岩崎真澄、作曲:片山頴太郎
- ほか第二学歌『ぼくらのWADAI CAMPUS』・学生歌・逍遥歌『花の霞に』・寮歌
教育および研究
組織
学部・学科
- 教育学部
- 学校教育教員養成課程
- 教育科学コース
- 専攻分野 : 教育学、心理学、特別支援教育学、教育実践学
- 教科教育コース
- 専攻分野 : 国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語
- 児童教育コース
- 専攻分野 : 児童教育
- 注 : 一般入試で実技系(音楽、美術、保健体育)に入学した学生と、推薦入試で特別支援教育学、児童教育、技術、家庭に入学した学生以外は、2年進級時に専攻分野が決まる。ただし、受験の方式によって選択できる専攻分野に違いがある。
- 教育科学コース
- 総合教育課程
- 文化研究プログラム
- 環境教育プログラム
- サブプログラム : 社会系、自然系、生活・産業系
- 注 : 2年進級時に専攻が決定。受験の方式を問わず、両方のプログラムから選ぶことができる。
- 学校教育教員養成課程
大学院
- 教育学研究科(修士課程)
- 学校教育専攻
- 学校教育専修(教育学分野、心理学分野、特別支援教育分野)
- 発達支援教育専修
- 教科教育専攻
- 国語教育専修
- 社会教育専修
- 数学教育専修
- 理科教育専修
- 音楽教育専修
- 美術教育専修
- 保健体育専修
- 技術教育専修
- 家政教育専修
- 英語教育専修
- 学校教育専攻
- 経済学研究科(修士課程)
- 経済学専攻
- 経営学専攻
- 市場環境学専攻
専攻科
- 特別支援教育特別専攻科(修業年限1年)
- 発達障害教育専攻
教員組織
2014年度に各学部等から教員組織を分離し、和歌山大学本部に一元化した。教員組織の長は学長が担う。 学部間の垣根を低くし、教員相互の交流や共同研究等を促進するのが狙い[21]。これにより、講座は廃止された。
- 人文社会科学系
- 工学自然科学系
附属機関
- 附属図書館
- 「教養の森」センター
- システム情報学センター
- 地域連携・生涯学習センター(松下会館:和歌山市西高松)
- 産学連携・研究支援センター
- 防災研究教育センター
- 保健管理センター
- 紀州経済史文化史研究所
- 協働教育センター
- 宇宙教育研究所
- 国際教育研究センター
学部附属機関
- 観光学部
- 観光教育センター
- 教育学部
- 教育実践総合センター
- 経済学部
- 経済研究所
- 経済計測研究所
学生生活
特色豊かな4学部が同じキャンパスに同居しているため、学部の壁を越えた交流が盛んで、多様な価値観に触れることができる。 通学に関しては、2012年の和歌山大学前駅開業に伴い、特に大阪方面からの利便性が向上した。なお自動車通学は幾つかの条件が揃った3回生以上についてのみ許可される。2014年3月にはイオンモール和歌山が和歌山大学前駅直結で開業した。
課外活動
有意義な大学生活を送るための課外活動も盛んであり、大学の承認を受けた学生団体によって自発的に活動している。学生団体は、文化系クラブが所属する文化部連合会、体育系クラブが所属する体育会、サークル、その他の4つに分類され、多くの団体が存在する。学生自主創造科学センター(クリエ)の設備、指導者、資金などを活用した理工系の活動も目立つ。
大学祭
大学祭は「和大祭」(わだいさい)と呼ばれ、7月の「なつまつり」に始まり、10月には「こどもまつり」、11月に「和大祭・本祭」が開催されている。
大学関係者と組織
同窓会
- 教育学部および旧制和歌山師範学校卒業生 - 紀学同窓会
- 経済学部および旧制和歌山高等商業学校卒業生 - 柑芦会(こうろかい)
- システム工学部卒業生 - システム工学部同窓会
大学関係者一覧
施設
キャンパス
栄谷キャンパスは、和歌山県と大阪府との府県境付近に位置する。敷地面積は41.46ha。海抜60m以上の高台に立地するため、和歌山市街はもとより大阪湾・紀伊水道、天候に恵まれた日には遠く淡路島や四国までも望むことができる。全学部及び主要施設がシンボルストリート沿いに立地しており、整った配置となっている。車両は原則としてシンボルストリートに進入できない。
出入口
出入口 | 通行可能種別 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|
自動車・原付 | 自転車 | 歩行者 | ||
正門 | ○ | ○ | ○ | 国道26号和歌山大学入口交差点より進入し右折。バス路線が設定されている。 和歌山大学前駅から直行シャトルバス利用で約4分、徒歩で約20分。 下記の裏坂と対応して表坂、もしくは和大坂とも呼ばれる。 |
システム工学部棟裏 | × | ○ | ○ | 和歌山大学前駅の開業に伴い整備された、駅からシステム工学部棟裏へ至る通学路。 駅から徒歩で約15分。 |
裏門 | × | × | ○ | 紀ノ川駅側の裏門から山を登る経路は裏坂と通称される。 裏門(坂の入り口)からシンボルゾーンまでは約15分。 |
学生食堂
フルール及びピッタパッタの他は大学生協が運営している。
- 大学会館
- 第1食堂(生協食堂)
- Cafe' Restaurant(レストラン)
- 焼き立てパン工房(カフェ)
- ふれあい会館
- GENKI食堂(生協食堂)
- フルール(レストラン)
- 附属図書館
- ピッタパッタ(カフェ)
寮
キャンパス内にある。学生自治により自主的に運営されており、寮祭など独自行事が盛んである。留学生寮は国際交流会館(和歌山市西高松)にある。
対外関係
地方自治体との協定
他大学との協定
高等教育機関コンソーシアム和歌山
和歌山県内の高等教育機関が連携・協力し、単位互換などを行っている。
- 和歌山大学
- 和歌山県立医科大学
- 近畿大学生物理工学部
- 和歌山県立医科大学保健看護学部
- 和歌山信愛女子短期大学
- 和歌山工業高等専門学校
- 放送大学和歌山学習センター
南大阪地域大学コンソーシアム
南大阪地域に立地する大学が、教育・学術研究をはじめ、産学共同研究、生涯学習環境の充実など広範な分野で連携を進め、地域全体の教育・学術研究機能の向上を図るとともに、地域社会の発展に貢献することを目的として、2002年に設立。
- 大阪府立大学
- 大阪大谷大学
- 桃山学院大学
- 和歌山大学
- プール学院大学
- プール学院大学短期大学部
- 大阪芸術大学
- 帝塚山学院大学
- 羽衣国際大学
- 大阪女子短期大学
- 大阪夕陽丘学園短期大学
- 清風情報工科学院
- 近畿大学生物理工学部
交流協定大学
- テンプレート:Flagicon 韓国
- 慶北大学校人文大学
- テンプレート:Flagicon 中国
- 東北財経大学
- 首都師範大学
- 浙江師範大学
- 山東師範大学
- 電子科技大学
- 山東大学
- 吉林大学
- テンプレート:Flagicon タイ
- 41ラジャパット・インスティチュート(地域総合大学)を代表するタイ国教育省ラジャパット
- テンプレート:GER
- ハインリッヒ・ハイネ・デュッセルドルフ大学
- ゲッティンゲン・ゲオルグ・アウグスト大学
- テンプレート:Flagicon フランス
- トロワ工科大学
- コンピエーニュ工科大学
- ベルフォール・モンベリヤール工科大学
- テンプレート:Flagicon スペイン
- サラゴッサ大学
- テンプレート:Flagicon アメリカ合衆国
- アリゾナ州立大学
- 西フロリダ大学
- ウィスコンシン大学ミルウォーキー校
- 東コネチカット州立大学
- オークランド大学
- ブリッジウォーター州立大学
- テンプレート:Flagicon オーストラリア
- カーティン工科大学
- カーティン・ビジネス・スクール
- カーティン言語・異文化教育スクール
- デイキン大学
- テンプレート:GUA
- サンカルロス大学
附属学校
- 和歌山大学教育学部附属小学校(和歌山市吹上)
- 和歌山大学教育学部附属中学校(和歌山市吹上)
- 和歌山大学教育学部附属特別支援学校(和歌山市西小二里)
出典
Wiki関係他プロジェクトリンク
公式サイト
テンプレート:日本の国立大学 テンプレート:高等教育機関コンソーシアム和歌山 テンプレート:南大阪地域大学コンソーシアム
テンプレート:日本の高等商業学校・旧制商科大学- ↑ 基礎データ:和歌山大学
- ↑ 和歌山大学21世紀グランドデザイン:和歌山大学基金
- ↑ 和歌山大学/VISマニュアル 2.6 シンボルカラー
- ↑ 専門教育科目の科目群には、経済社会理論科目群、政策科学科目群、応用社会分析科目群がある。
- ↑ 専門教育科目の科目群には、マネジメント科目群、会計科目群、情報科目群がある。
- ↑ 専門教育科目の科目群には、流通システム科目群、経済環境科目群、法律科目群がある。
- ↑ 2014年大学案内
- ↑ 研究グループには、ビジュアルコンピューティンググループ、データエンジニアリンググループ、情報理論研究グループ、情報ネットワークグループ、知識システムグループ、知覚・行動情報処理グループ、知能コンピューティンググループ、空間情報投影型拡張現実感研究グループ、ソフトウェアエンジニアリンググループ、Webマイニング研究グループがある。
- ↑ 研究グループには、光メカトロニクス計測(マイクロ工学研究室、波動エレクトロニクス研究室、光波テクノロジ研究室、情報フォトニクス研究室)、メカトロニクス制御(システム制御研究室、ロボティクス研究室、知的メカトロニクス研究室)がある。
- ↑ 研究グループには、ナノサイエンス系(アクティブマテリアルグループ、物性理論グループ、構造有機化学グループ、無機・錯体化学グループ、光機能・ナノ材料グループ)、ナノテクノロジー系(分析化学・機能有機材料グループ、ソフトマテリアル設計グループ、電子材料グループ、物理化学グループ)がある。
- ↑ 研究グループには、環境テクノロジー、環境デザイン、環境モデリングがある。
- ↑ 研究グループには、システム情報デザインユニット(ソフトウェアデザイン研究室、システムデザイン研究室、デザインシステム計画研究室、グループウェア研究室、コミュニケーションデザイン研究室)、メディア情報デザインユニット(聴覚メディア研究室、視覚メディア研究室、インタラクションデザイン研究室、空間デザイン研究室)がある。
- ↑ 研究分野には、コミュニケーション支援、景観生態学、無線アドホックネットワーク、無線アドホックネットワーク、データベースシステム、環境システム・環境マネジメント、情報理論、ワイヤレス通信がある。
- ↑ 研究分野には、人工知能、情報通信、システム制御、ロボティクスがある。
- ↑ 研究分野には、ソフトウェアデザイン、環境デザイン、社会環境科学、デザイン工学がある。
- ↑ 研究分野には、光波画像計測、波動エレクトロニクス、コンピュータビジョンとロボティクス、聴覚メディア、Webマイニングがある。
- ↑ 光波テクノロジ、情報フォトニクス、波動エレクトロニクス、マイクロ工学、電子材料、光機能・ナノ材料、物理化学がある。
- ↑ 物性工学・光物性・高分子科学、物性理論、光機能物性、計算先導型有機化学、無機化学・錯体化学、ソフトマテリアル設計、化学計測マテリアルデザインがある。
- ↑ 人工社会、グラフィックス情報処理、環境モデリング、地球化学・環境化学がある。
- ↑ 前期課程の応用科目群は、観光経営系科目群、地域再生系科目群、観光文化系科目群に分けられる。一部に、群(領域)が重複している科目もある。
- ↑ http://www.wakumi.sakura.ne.jp/link/kyouikutaisei_genan.pdf