厚床駅
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厚床駅(あっとこえき)は、北海道根室市厚床にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)の駅である。電報略号はアト。かつては標津線が分岐していたが、1989年に廃止、バス転換された。
2000年には青春18きっぷ(2000年夏)ポスターの撮影地に抜擢された。
歴史
- 1919年(大正8年)11月25日 - 厚岸より当駅までの開業により設置。一般駅[1]。根室支庁で初めて設置された駅でもある。釧路機関庫厚床駐泊所設置[1]。
- 1920年(大正9年)11月10日 - 西和田まで延伸開業[1]。
- 1925年(大正12年) - 殖民軌道根室線 当駅前-標津 開業
- 1933年(昭和8年)
- 1937年(昭和12年)10月30日 - 厚床駐泊所が釧路機関区厚床支区となる[1]。
- 1958年(昭和33年)10月1日 - 釧路機関区厚床支区を廃止[1]。
- 1961年(昭和36年)3月 - 構内より明治乳業へ専用線敷設[2]。
- 1964年(昭和39年) - 殖民軌道風連線が当駅との接続をやめて奥行臼駅と接続。別海村営軌道となる。
- 1969年(昭和44年)2月1日 - 標茶機関区厚床派出所設置[1]。
- 1979年(昭和54年)7月15日 - 貨物扱い廃止[1]。
- 1982年(昭和57年)11月1日 - 標茶機関区厚床派出所が厚床駐泊所となる[1]。
- 1983年(昭和58年)4月1日 - 標茶機関区厚床駐泊所を廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物扱い廃止[1]。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 運転取扱要員のみ配置[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 1989年(平成元年)
- 1995年(平成7年)9月1日 - 簡易委託廃止、無人駅化。
駅構造
2面2線のホームを有する地上駅。無人駅。ホーム中央に構内踏切がある。上下列車とも駅舎側の1番のりばを使用し、当駅にて列車交換がある場合のみ釧路方面行上り列車が2番のりばを使用する。かつては3番のりばが存在し、標津線の列車が発着していた。
現在の駅舎は1989年(平成元年)の標津線廃止後にバス待合所兼用として建て替えられたものであり[3][4]、窓口は根室交通厚床案内所として営業する。標津線廃止と同時の簡易委託化によりJR乗車券の発売も行っていたが、現在はバス乗車券のみ発売する。
駅弁
かつて「ほたて弁当」を販売しており、日本最東端の駅弁販売駅であった。しかし、厚床駅での販売が中止される一方、根室駅で駅弁の販売が開始されたため、日本最東端の称号は根室駅に譲ることとなった。駅での販売が中止されたのち、駅前の「佐々木商店」で販売されていたが、2006年に販売終了となった。
駅周辺
厚床市街地が広がる。しかし、廃屋が多く駅前は寂しい。
バス路線
根室交通(および共同運行会社)により根室駅方面、別海町・中標津町方面(標津線廃止代替路線および中標津空港連絡バス)、釧路市方面および札幌市方面の都市間バスが発着する。
路線詳細は根室交通#路線バスを参照。
駅名の由来
駅名はアイヌ語の地名に由来する。その意味については「アッ・トゥク・ト(オヒョウニレの伸びている沼)」とする説がある。
隣の駅
関連項目
脚注
外部リンク
- 厚床駅 - JR北海道釧路支社