加納駅 (岐阜県)
加納駅(かのうえき)は、岐阜県岐阜市竜田町九丁目にある、名古屋鉄道(名鉄)名古屋本線の駅である。
普通列車のみが停車する。隣の茶所駅との駅間距離は0.4kmで、名鉄では最短である。
駅構造
島式ホーム1面2線を持つ地上駅。ホーム長は6両分あり、駅舎とホームは茶所方にある構内踏切で連絡している。2005年12月14日からトランパス対応となるとともに、駅集中管理システム(管理は名鉄岐阜駅)が導入された。
テンプレート:要出典範囲は小規模な駅舎があり駅員も配置されていたが、テンプレート:要出典範囲解体されるとともに無人駅となった。その後、トランパス導入に伴い新たな駅舎が建設されている。
当駅 - 旧広江駅跡付近の線形は概ね直線状であるが、当駅を挟んだ茶所駅付近から名鉄岐阜駅間の大局的な線形は、急曲線を含むS字状となっている。
名鉄岐阜駅から岐南駅までの連続立体交差事業が事業化されている。この事業では高架化と同時に当駅と茶所駅の間にある急カーブを解消する為に線形を変更するとともに、当駅と茶所駅を統合するとしている。なお、当事業については2007年までに近隣との協議など調整を終了しているが、一体的に実施される他の事業(名鉄岐阜駅改築など)の進捗が遅れており、着工されていないが、岐阜県は2012年12月12日、名鉄岐阜~加納駅~茶所駅間を先行して高架化工事すると発表。この際加納駅と茶所駅を廃止した上で、その中間に統合駅を新設する。[1]
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■名古屋本線 | 下り | 岐阜ゆき・(岐阜乗り換え)三柿野・犬山方面 |
2 | ■名古屋本線 | 上り | 一宮・須ヶ口・名古屋・羽島市役所前・新羽島方面 |
配線図
駅周辺
駅前に比較的広い駐輪場がある。
駅周辺は住宅街である。なお、岐阜大学教育学部附属小学校・中学校の最寄り駅だが、隣の茶所駅からでも所要時間に大差はない。
駅の東側にある岐阜東通り(岐阜県道1号岐阜南濃線)の踏切は、テンプレート:要出典範囲。
歴史
1914年に安良田町駅として開業した当時は現在の名鉄岐阜駅寄りに広江駅があった。広江駅は特急停車駅であったが、安良田町駅が休止期間を経て設備を一新し加納駅(2代目)として復活すると普通停車駅に格下げされ、1968年に廃止された。
1990年以前は準急が停車していた。その後1997年から1999年まではJR岐阜駅南口が整備されたことに対抗し[2]、昼間に本線系統の急行の一部が停車していた。しかしテンプレート:要出典範囲取り止めとなった。また、2003年までは朝夕の一部の急行(夜間の豊川稲荷駅発着の列車など)があったが、同年のダイヤ改正により消滅した。
- 1914年(大正3年)6月2日 - 美濃電気軌道により安良田町駅として開業する。
- 1944年(昭和19年) - 営業を休止する。
- 1958年(昭和33年)1月10日 - 加納駅として営業を再開する。
- 1985年(昭和60年)2月16日 - 無人駅となる。
- 1990年(平成2年)10月29日 - ダイヤ改正により準急停車駅ではなくなる。
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
隣の駅
駅名について
この地域でかつて「加納駅」を名乗っていた駅が当駅改称前に2例存在した。ひとつは1887年に開業した官設鉄道(現・東海道本線)の駅で、翌年に岐阜駅に改称された(駅の位置も現在地とは異なる)。もうひとつは1914年に開業した美濃電気鉄道笠松線(現・名古屋本線)の駅で、新岐阜駅 - 広江駅間に存在したが1942年4月1日以前に廃止された。名鉄の加納駅としてはこの駅が初代であり、現在の加納駅は2代目に当たる。