冒険ファミリー ここは惑星0番地
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テンプレート:出典の明記 テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『冒険ファミリー ここは惑星0番地』(ぼうけんファミリー ここはわくせいゼロばんち)は、テレビ朝日の火曜日19:00-19:30枠において、1977年9月6日から1978年1月24日まで全20話が放送された特撮テレビ番組。
目次
概要
東映テレビ事業部が企画し、委託を受けた東映テレビプロダクションが制作。広告代理店は東映エージエンシーが担当し、提供スポンサーはタカトクトイスが主力を務めていた。
制作の背景にはアメリカの映画『テンプレート:仮リンク』のヒットがありテンプレート:Sfn、設定などには『宇宙家族ロビンソン』からの影響も見られる[1][2]。プロデューサーが『仮面ライダー』などで知られる平山亨のため、これまで平山作品に参加したスタッフ・キャストが多い。
裏番組にフジテレビの『サザエさん』の再放送やTBSの『飛べ!孫悟空』が存在したため視聴率は苦戦したテンプレート:Sfn。
ストーリー
地球を観察研究するレバン星人は、地球人家族のサンプルをレバン本星に連れてゆく計画を実行に移した。ごく普通の家族たち、島崎家、山田家、大井田兄妹はある日突然、レバン星のロボット・ダブロンによって「採集」されてしまう。しかしレバン星に帰還する途中、彼らの乗った宇宙船ニホン号は事故に遭い二つの太陽を持つ無人の惑星に不時着、脱出不能になってしまった。三家族11人はこの未知の星を「惑星0番地」と名づけ、サバイバル生活をはじめることとなった。11人は一致団結、時に対立しながらも知恵と勇気を頼りに、次々と襲いかかる危機を乗り越えていく。
登場人物
島崎家
- 一家そろってしっかり者で、優等生的な性格。
- 敬太郎(演:原口剛)
- 島崎家の父。職業は国際線のパイロット。帰国直後、迎えにきた家族もろともニホン号に連れ去られた。事故により損傷したニホン号を操縦、未知の惑星に着陸させる。サバイバル生活では三家族のリーダー的役目を担っていく。
- 節子(演:小沢弘子)
- 島崎家の母。ニホン号では料理係。やさしい性格で、山田家の子供達やまさみにも分け隔てなく接する。
- 礼子(演:伊豆田依子)
- 長女(第一子)。父親譲りの冷静な性格と、母親譲りのやさしさをもつ。
- 孝一郎(演:薄田拓巳)
- 長男(第二子)。知恵と勇気に富み、サバイバル生活を乗り越えていくが、時折三平と一緒に無茶をする。
- 淳子(演:石川貴子)
- 島崎家の末っ子。なぜか自分のことを「あちし」と言う。ダブロンとは特に仲がよい。
山田家
- やや大雑把で、兄弟はトラブルメーカー気味。
- 大造(演:潮建志)
- 山田家の父。工務店の社長である。叩き上げの職人で元は大工であることから、サバイバルに必要な道具を数多く自作した。また社員の給料支払いを心配するあまり、夢に見たりしていた。
- 春子(演:西川ひかる)
- 山田家の母。家事全般を担当。節子と比べるとややひがみっぽく親ばかであり、三平とふとしを庇う言動が多い。
- 三平(演:長谷川誉)
- 長男。性格的に威張り屋で孝一郎と張り合い、実際よく喧嘩もするが、いざという時は大人達と比べ物にならないほどの友情を発揮する。
- ふとし(演:池田誠二)
- 次男。兄同様、食い意地が張っておりわがままな性格だったが、少しずつ成長してゆく。
大井田家
- 五郎とまさみは山田家の下宿人である。両親は健在である模様。
- 五郎(演:今村広則)
- 普段は頼りない青年だが医者のタマゴであり、その診断と処置は正確。子供達の家庭教師も勤める。
- まさみ(演:伊藤つかさ)
- 五郎の妹。子供達の中では唯一親と離ればなれになってしまった境遇であり、孤独感をつのらせることもある。
レバン星人
- 地球よりはるかに進んだ科学力をもつ。サンプル採取として地球人を誘拐同然に連れ去るが、純粋に調査目的であり、危害を加えたり過度に干渉したりする意図はない。調査終了後、地球人はすべて帰された。また、レバン人が直接作中に登場することはなかった。
- ダブロン(声:加藤修)
- レバン製のロボット。ニホン号で地球人(日本人)を案内することを任務とする。当初は「宇宙人の使者」として高圧的な態度だったが、じつは気弱な性格。物語中、ファミリーと絆を強めていき、最終的に命をかけて互いを救おうとするまでになる。
- ビブロン (声:太田淑子)
- ダブロンと同型ロボットで友人。アメリカ号担当で、行方不明になったニホン号をさがしている。
その他
- 動物
- 地球生物のサンプルとしてニホン号に連れてこられた。二匹の犬がチコとペケ。三羽の鶏がガンコ、トト、クク。
- 宇宙人
- 第18話にて0番地にやってきた異星人。レバン以上の科学力を持ちニホン号の修理を申し入れてくるが、その条件はふとしと淳子の肉体。当然拒否すると、武力をもって二人を連れ去ってしまう。救出に向かったダブロンと孝一郎・三平に倒された。作中唯一の明確な「敵」である。
- ナレーション: 太田淑子
- 声優は平山特撮作品で多く起用された、テアトル・エコーから多数参加している。翻案元となった『宇宙家族ロビンソン』の吹き替えもテアトル・エコー系である。
惑星0番地
- 二つの太陽を持ち地球の砂漠地帯に似た環境で、昼夜の寒暖差が激しい。レバンの宇宙地図には記されていない未知の惑星。後にニホン号探索中に発見され、「二重太陽系第5番惑星」とされていた。
- 当面生活していく目処のたった第4話にて、「惑星0番地」と名づけられた。
- 大気と水は地球と同様。特別な処置なく摂取できる。
- 活発に活動している動植物は少ないが、食性に適した生物も若干存在する。(水中フルーツ、砂漠魚、パンの根など)
- 過去、ある程度の文明をもった種族が存在し、異星人が飛来した形跡(壁画・メッセージプレートなど)もあるが現在はいなくなっている。
- 時折「熱湯雨」が降り注ぐ。生物が生存しにくい最大の理由であり、ニホン号にすら損傷を与えたことからただの「熱湯」ではないとみられる。
- 重力異常をきたしている場所があり、その影響か次元を超えるトンネルなどが存在した。
- 最終回においてタイガー彗星と激突、消滅した。
登場メカ
- 宇宙船ニホン号
- レバン製の恒星間宇宙船。長距離船としての高い居住性と、探査船としての装備を併せ持っている。地球からレバン星への航行中トラブルから隕石群に突入、島崎敬太郎のマニュアル操縦により0番地へ強行着陸する。被弾したメインエンジンを切り離したため、着陸後は移動できなくなった。以後、ファミリーの家となる。
- カプセル宇宙食の他飲料水の備蓄もあったが、タンクの破損により水問題が最初にして最大の危機となる。また通信機も故障、受信はできるが送信できない。
- レバンは基本的に平和主義であるため、大小に関わらず武器の類は一切搭載されていない。
- 電力の供給に問題はないようで、機械的なエネルギー不足が心配される描写はない。
- フジ号
- ニホン号搭載の探検車。どんな地形も走破する能力をもち、0番地で生きていく上で欠かせないメカである。オープンキャビンなため砂嵐などの悪天候には弱い。主に敬太郎、大造、五郎の三人が探索などで乗り込むことが多かった。最大で大人五人が乗れる。
- コグマ号
- ニホン号搭載の作業車。フジ号ほどの性能はないが、伸縮式のパワーアームを装備しており、クレパスなどを乗り越えることができる。操縦自体は簡略化されていて、子供達がコグマ号で無茶をするのが作中のお約束だった。二人乗り。
- ヒバリ号
- ニホン号搭載の小型ヘリ。唯一の飛行メカだが五分間しか飛べない。そのため移動より遠くを見渡す目的で使用される。二人乗りだがテンプレート:Refnest、大人が乗るのはややつらい。
スタッフ
- 原作:秋月一彦
- プロデューサー:荻野隆史、小泉美明、平山亨(クレジットなし)、鈴木武幸
- 監督:田中秀夫、広田茂穂
- 脚本:伊上勝、安藤豊弘、高久進、平山公夫
- メカニックデザイン:ひをあきら
- 音楽:菊池俊輔
- 音楽制作:あんだんて
- 撮影:いのくままさお
- 助監督:小笠原猛、ほか
- 特撮:特撮研究所
- 特撮監督(クレジットなし):矢島信男
- 主題歌:『ここは惑星0番地』(作詞:八手三郎、作曲:菊池俊輔、歌:水木一郎、コロムビアゆりかご会)
放送リスト
- 不時着した宇宙船
- 惑星に水はあるのか
- 絶望の宇宙砂漠
- 大発明! 宇宙の卵
- 宇宙蛇からの脱出
- 宇宙の沼は謎の沼
- ふしぎなクモの巣
- 心をつなぐ宇宙パン
- まぼろしの救助船
- 宙に浮んだ淳子
- 少年狩人大手がら
- 謎の七色の熱い砂
- 涙のどろんこ作戦
- チビッ子宇宙戦争
- 宇宙原始人の襲来!?
- 恐怖の宇宙キノコ
- 驚異の惑星大異変
- UFOがやって来た
- タイムトンネルの秘密
- 惑星最後の日
脚注
参考文献
関連項目
- 宇宙家族ロビンソン
- ロビンソン・クルーソー
- 十五少年漂流記(二年間の休暇)
- サバイバル(さいとう・たかを)