六十谷駅

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六十谷駅(むそたえき)は、和歌山県和歌山市六十谷にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)阪和線である。「読みにくい駅」として話題になることもあるため、駅名(地名)の由来についても記す。

概要

和泉砂川駅が管理している直営駅。2012年に和歌山駅から移管された。

改札口はICカード乗車券ICOCA」(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)対応となっている。みどりの窓口は一部営業を休止する時間帯がある。

駅構造

相対式ホーム2面2線をもつ地上駅で、分岐器絶対信号機がない停留所に分類される。駅舎はコンクリートづくりの平屋建てで、自動改札機が設置されている。駅舎は1番のりば側にあり、2番のりばへは跨線橋で連絡する。開智中学校・高校への通学生のために2番のりばの外れに専用出口がある。2009年3月にエレベーターとLED式発車標が設置された。 

なお、1970年代半ば過ぎまでは、駅本屋は現在より約30メートル南にあった。旅客は道路と同一平面の改札口を入って後、少し上り坂になった通路を経て下りホームへの渡線路、上りホームへ至った。現在、通路の遺構を上りホームの下に見ることができる。現在の駅舎は貨物扱い所跡地に建てられた。

ホーム 路線 方向 行先
1 テンプレート:Color阪和線 上り 日根野天王寺大阪方面
2 テンプレート:Color阪和線 下り 和歌山方面

駅周辺

駅名の由来

駅名は開通時、和歌山県海草郡有功村大字六十谷にあったことからつけられた。当駅は地元民が誘致運動をし、寄付集めをして駅用地を確保して阪和電気鉄道に提供して設置された(「和歌山市有功郷土史」)。

六十谷の地名は1174(承安4)年の「紀実俊申文案」(栗栖家文書、「和歌山市史」4巻1977年刊 所収)にみえるなど、古くからあったようである。由来については、「紀伊続風土記」(1839(天保10)年刊行)に「『田屋村森氏所蔵文書』に『按するに六十谷は墓所谷なるへし。墓所を六十と書けるは、墓所の字を忌みて同音の字に代えたるなり。此の地古よりの墓所なれば、好字に改め直に村名となせるなり。村の北山麓に行基の庄三昧といふ一村の墓地あり…』とある」と記されている。郷土史家の中屋博志は「和歌山市有功郷土史」(有功地区公民館発行、2004年刊)で、「庄三昧といふ一村の墓地」は現在の六十谷共同墓地ではないかとするが、この「紀伊続風土記」以外に「墓所谷」とする記述がないとも指摘し、1804(文化元)年の六十谷射矢止神社由緒文書に、仲哀天皇の御后息長足姫尊が三韓征伐の帰りに矢を放ったところ神社の近くに落ち、皇后は神の加護と当社に籠られ、「今是を六十谷と云は、葛城山続にて谷数多くある故に号と云へとも、実は皇后の夢相を蒙り玉ひし、御矢の瑞より号して、中古六十谷と書改しと…」との記述があるとも紹介している。

六十谷駅より北5キロメートル余りの谷あいに「墓の谷」といわれる行者堂があるが、役小角が母を祀ったところとの伝承があり、「母の谷」が訛ったともいわれている。住所は直川である。六十谷地名との関連の有無の検証が待たれる。

路線バス

和歌山バス(六十谷停留所)
  • 84系統(六十谷線)

利用状況

和歌山県統計年鑑[1]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

乗車人員推移
年度 一日平均人員
1998 4,159
1999 4,242
2000 4,323
2001 4,329
2002 4,316
2003 4,247
2004 4,117
2005 4,162
2006 4,147
2007 4,035
2008 3,990
2009 3,824
2010 3,786
2011 3,695
2012 3,715

歴史

当初は普通列車のみが停車する駅だったが、大規模私立学校が2校設立後は利用者が増加し、ラッシュ時(朝の上りと夜の下り)快速停車駅となり、さらに紀州路快速設定と同時に終日快速停車駅となった。

隣の駅

西日本旅客鉄道
テンプレート:Color阪和線
テンプレート:Color快速・テンプレート:Color直通快速・テンプレート:Color紀州路快速(朝の一部)
紀伊駅 - 六十谷駅 - 和歌山駅
テンプレート:Color紀州路快速・テンプレート:ColorB快速・テンプレート:Color区間快速(上りのみ運転)・テンプレート:Color普通
紀伊駅 - 六十谷駅 - 紀伊中ノ島駅

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク


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  1. 和歌山県統計年鑑 - 和歌山県
  2. 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日