井尻千男
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
井尻 千男(いじり かずお、1938年8月2日 - )は、日本の保守派評論家、コラムニスト。拓殖大学名誉教授、拓殖大学日本文化研究所顧問(前所長)。新しい歴史教科書をつくる会顧問。保守系政治団体日本会議代表委員[1]。
人物
山梨県出身。立教大学文学部日本文学科卒業後、日本経済新聞社入社。文化部に勤務し、読書面のコラム『とじ糸』『活字のうちそと』などのコラムを25年間執筆し、コラムニストとして活動。編集委員を経て1997年に退社。
1997年から2008年まで拓殖大学教授、日本文化研究所長を務めた。2010年度まで公開講座「新日本学」を主宰していた。また季刊誌『新日本学』を発行している。1997年から2002年まで『週刊新潮』にコラム『世間満録』を連載。
日本会議代表委員、維新政党・新風講師、国家基本問題研究所評議員長を務める。きょうと青年政治大学校講師の経験もある。
小堀桂一郎、入江隆則らと共に4月28日の主権回復記念日を祝日制定しようとしており、毎年同日に主権回復記念国民集会を主宰。
数寄者としても知られ、独学で茶室を設計し本宅に完成させた。その模様は『男たちの数寄の魂』(清流出版)に収録されている。なお、井尻氏は佐々木源氏系の豪族であり、室町時代から現在本宅のある場所に城館を構えていて、現在も空堀跡や庭園などの遺構が残っているテンプレート:要出典。
著書
タイトル | 刊行年 | 出版社 |
---|---|---|
産業知識人の時代 成熟社会の構図を探る | 1982年 | PHP研究所 |
出版文化 夢と現実 | 1984年 | 牧羊社 |
消費文化の幻想 オーソドックスとは何か? | 1988年・1993年 | PHP研究所・PHP文庫 |
玩物喪志 平和と豊かさの代償 | 1990年 | サイマル出版会 |
流行の言説・不易の思想 ベストセラー書評社会学 | 1991年 | PHP研究所 |
知の位相空間―現代の知性13人へのインタビュー集 | 1991年 | HBJ出版局 |
文章表現の研究:さまざまな生と死 | 1992年 | 日本エディタースクール出版部 |
自画像としての都市―その理念と造営能力を問う | 1994年 | 東洋経済新報社〈日本を考える〉 |
劇的なる精神-福田恒存 | 1994年・1998年 | 日本教文社〈教文選書〉・徳間文庫 |
言葉を玩んで国を喪う | 1995年 | 新潮社 |
読書の醍醐味 ベストセラーで読み解く世紀末 | 1996年 | PHP研究所 |
書に依りて世を論ず | 1996年 | 新潮社 |
日本あやうし | 1999年 | 新潮社 |
共同体を保守再生せよ | 1999年 | 秀明出版会 |
漫録おやじ日本を叱る | 2000年 | 新潮社 |
保守を忘れた自民政治 | 2002年 | ワック |
日本再生 一国一文明の気概を | 2003年 | グラフ社 |
世界一孤独になった日本人 拡散から求心力へ | 2003年 | ワック |
男たちの数寄の魂 | 2007年 | 清流出版 |
明智光秀 正統を護った武将 | 2010年 | 海竜社 |
共著
タイトル | 概要 | 刊行年 | 出版社 |
---|---|---|---|
主権回復 本当の終戦記念日は、四月二十八日である | 入江隆則・小堀桂一郎との鼎談 | 2008年 | 近代出版社 |