九度山駅
九度山駅(くどやまえき)は、和歌山県伊都郡九度山町にある、南海電気鉄道高野線の駅。高野線はこのあたりから終点極楽橋駅まで本格的な勾配区間となる。
駅構造
交換設備を備えた相対式2面2線のホームを持つ駅である。ホーム有効長は2扉車4両。駅舎は難波方面ホーム側の難波駅寄りに建てられており、反対側の高野山方面ホームへは構内踏切で連絡している。なお、のりば番号は設定されていない。また、何れのホームの待合所へ行く際も一旦屋根のない部分に出なければならないため、雨天時の連絡用に傘が用意されている。
難波駅側には保線基地があり、常時保線車両が留置されている。また、難波駅側にのみ安全側線が設置されている。
自動券売機とPiTaPa・ICOCA対応の自動改札機があるが、のりこし精算機はなく、精算の際は駅係員が対応する。また、当駅窓口での定期券の購入はできない。
「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、2009年(平成21年)11月14日、橋本方面ホームに「九度山真田花壇」が設置された。木材には和歌山県で育った紀州材を使い、また、「真田幸村ゆかりの地・九度山」にちなんで、「真田幸村と十勇士」のイラストが配された。これに併せて、当駅の駅名標も「こうや花鉄道」独自のものに更新された[1]。
(駅舎側) | テンプレート:Color高野線(上り) | 橋本・なんば方面 |
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(反対側) | テンプレート:Color高野線(下り) | 高野山方面 |
※案内上ののりば番号は設定されていない。
利用状況
2012年度の一日平均乗降人員は707人[2]で、南海の駅(100駅)では77位[2]、高野線(難波-極楽橋間の42駅)では32位[2]である。
九度山町民に留まらず、橋本市(旧高野口町域)民やかつらぎ町民からの利用客も多い。これは、難波方面へ出る場合、JR和歌山線を利用して橋本駅で高野線に乗り換える場合よりも運賃が安く、加えて着席乗車の確率が上がることなどが要因として挙げられる。しかし、ズームカー増解結の三日市町駅から橋本駅への変更、同駅始発列車の増発、さらには同駅での急行の系統分割運転開始に伴い、同駅からの着席乗車が容易になったため、後者のメリットは薄れつつある。
各年度の1日平均乗降人員数は下表のとおり。
年度 | 乗降人員 | 順位 | 出典 |
---|---|---|---|
1985年(昭和60年) | 2,742 | - | [3] |
1990年(平成 2年) | 2,622 | - | [3] |
1995年(平成 7年) | 2,243 | - | [3] |
2000年(平成12年) | 1,621 | - | [3] |
2001年(平成13年) | 1,450 | - | [3] |
2002年(平成14年) | 1,401 | - | [3] |
2003年(平成15年) | 1,355 | - | [3] |
2004年(平成16年) | 1,251 | 74位 | [3] |
2005年(平成17年) | 1,127 | - | [3] |
2006年(平成18年) | 1,037 | - | [3] |
2007年(平成19年) | 938 | - | [3] |
2008年(平成20年) | 883 | - | [3] |
2009年(平成21年) | 828 | - | [3] |
2010年(平成22年) | 771 | - | [3] |
2011年(平成23年) | 723 | 76位 | [2] |
駅周辺
歴史
- 1924年(大正13年)12月25日 - 南海鉄道が学文路駅から延伸した際の新たな終着駅として開業。
- 1925年(大正14年)7月30日 - 当駅 - 高野山駅(現・高野下駅)延伸により、途中駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1947年(昭和22年)6月1日 - 路線譲渡により南海電気鉄道の駅となる。
- 2013年(平成25年)4月1日 - 終日無人駅化。
隣の駅
- 南海電気鉄道
- テンプレート:Color高野線
- テンプレート:Color臨時特急(橋本駅 - 極楽橋駅間運転の全車自由席特急のみ)停車駅
- テンプレート:Color観光列車「天空」停車駅
- テンプレート:Color快速急行・テンプレート:Color急行・テンプレート:Color各駅停車