久明親王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:基礎情報 皇族・貴族 久明親王(ひさあきしんのう/ひさあきらしんのう)は、鎌倉幕府8代征夷大将軍。第89代後深草天皇の第六皇子。
生涯
正応2年(1289年)9月、従兄の前将軍・惟康親王が京に送還されたことにともない、征夷大将軍に就任した。子の守邦親王に代わるまで特に業績もなく、延慶元年(1308年)8月に北条氏によって将軍職を解任され、京に送還され出家した。冷泉為相の娘との間に子息久良親王がいる。
幕政の実権は得宗北条貞時が一貫して握っており、将軍は名目的な存在に過ぎなかった。
官歴
- 正応2年(1289年) 10月1日:立親王。元服。三品に叙せらる。10月9日:征夷大将軍宣下。
- 永仁5年(1297年) 12月17日:一品に叙し、式部卿に任ず。
- 延慶元年(1308年) 8月4日:征夷大将軍を辞す。
将軍在職時の執権
系譜
- 父:後深草天皇
- 母:三条房子(三条公親の娘)
- 妻:惟康親王の娘
- 男子:守邦親王(1301-1333)
- 妻:冷泉為相の娘
- 男子:久良親王(1310-?)
- 生母不詳の子女
- 男子:煕明親王(?-1348)
- 男子:聖恵
源義朝の女系子孫にあたる。