ロード (THE 虎舞竜の曲)
テンプレート:Infobox Single テンプレート:Infobox Single テンプレート:Infobox Single テンプレート:Infobox Single テンプレート:Infobox Single 「ロード」は、THE 虎舞竜のシングル。第1章は1993年1月21日のシングル発売後有線放送から話題となり、220万枚を売り上げた[1]。全部で13章あり、第3章までの累計で335万枚を売り上げた[1]。
かつてTBS系で放送されていた『テレビ近未来研究所』のエンディング曲でもあった。また、1996年には同曲をもとに映画も製作された。恋人を突然の交通事故で失った男性の哀しみを歌った、実話を元にした楽曲である。2006年にはギターの本間敏之の地元である静岡県の飲酒運転追放キャンペーンCMとしてこの曲が使われた[2]。
曲の背景
1987年冬、当時の「TROUBLE」のファンである一人の少女(当時19歳)から、高橋ジョージの元に届けられたファンレターが、本曲誕生のきっかけである。
その手紙は、「現在子供を妊娠していて、相手の彼はバツ1で一児の父。しかし『もう子供はいらない』と言っている。彼にどう打ち明けたら良いのか」という相談の内容であった。その後、春に出産することになったが、その春を迎える前に彼女からの連絡が途絶え、連絡が取れない状況になっていて、高橋が思い悩んでいたところ、実態は交通事故で胎児とともに死亡してしまったということであった。これを知らされた高橋は衝撃を受けて本作を作ったという。
1992年、シングル「こっぱみじんのRock'n Roll」リリース。この時、カップリング曲に「ロード」が収録され、世に出た最初の音源である(1993年リリース版とイントロの出だしの部分が異なっており、エンディングも若干長い)。その後、日本テレビの新人オーディションで「ロード」を歌ったところ、一人のディレクターの目に留まる。わずかな可能性を感じた高橋はセルフ・プロモーションを行っており、「ロード」が有線放送で火がつき上昇。また、このセルフ・プロモーションはTBS系列『カウントダウン100』(『COUNT DOWN TV』の前身)にランクインした際に幾度となく放映され脚光を浴びることとなった。
1993年、改めてレコーディング、バンド名も「THE 虎舞竜」として「ロード」をリリースする。 200万枚以上の大ヒットを記録し、『日本有線大賞・有線音楽優秀賞』『全日本有線放送大賞・特別賞/審査委員会最優秀賞』『日本レコード大賞・ヒットシングル賞』『日本ゴールドディスク大賞・ベスト5シングル賞』を受賞。
本作はダブルミリオンとなったが、THE 虎舞竜はNHK『NHK紅白歌合戦』に出場歴がない。高橋曰く「ダブルミリオンなのにオファーがなかった」とのこと[3]。
ちなみに、高橋は本曲の大ヒットで実に約16億円もの印税を得ているというが、本人曰く「2年で使い切った」とのこと。元々本曲の完成時に、様々な事情から作詞・作曲者としての著作権以外に原盤権や音楽出版などの諸権利を全て自ら保有する形でCDリリースに至ったため、現在も「別にテレビに出なくても年間1200万円入ってくる。皆さんがカラオケで1回歌えば、7円入る」状態であるという[4]。
曲の構成
「ロード」は、元々は1曲のみであったが、すぐ後に全13章で構成されることが高橋ジョージによって明かされた。ちなみに、第一章、第二章、第七章、第十三章は「サビ」の部分の歌詞が同一である。
元々全13章は1曲であったが、全体が1時間を超えるため、当時J-POPのシングルで主流だった8cmCDの1枚に収録しきれないということで分割したという。 「ロード」シリーズは当初、年に一枚のペースで発表していたが、1997年に第四章と第五章を続けて発表。8cmシングルとしての発表はここまでで、残りの第六章から最終の第十三章まではマキシシングルとして立て続けに発表された。
ロード各章のタイトル
- ロード
- ロード〜第二章
- ロード〜第三章
- ロード〜第四章
- 届くことのない手紙 ロード〜第五章〜
- 12月のワインディングロード ロード〜第六章〜
- ロード〜第七章・7/13
- ロード〜第八章
- ロード〜第九章
- ロード〜第十章
- ロード〜第十一章
- ロード〜第十二章
- ロード〜第十三章
- シンデレラ ロード〜序章〜
- ロード〜君のぶんまで生きよう
ロード各章を収録したCDと収録曲
- こっぱみじんのRock'n Roll(1992年5月21日、シングル)※「THE TROUBLE」名義
- こっぱみじんのRock'n Roll
- ロード
- 道化師(ピエロ)
- 「ロード」の初音源。カップリング曲として収録されている。ミリオンを獲得した1993年盤とはイントロ等が異なる。
- ロード
- 祈り
- ロード 〜第二章(1994年1月1日、シングル) - 売上80万枚[1]
- ロード 〜第二章
- それぞれのロード
- シンデレラ ロード〜序章〜(1994年10月21日、シングル)
- シンデレラ
- いっしょに行こうぜ
- 出会う前の二人をイメージし序章として製作された楽曲。
- ロード 〜第三章(1995年1月1日、シングル) - 売上35万枚[1]
- ロード 〜第三章
- 無冠の王者,無名のチャンピオン
- ロード 〜第四章(1997年2月12日、シングル)
- ロード〜第四章
- 君のドラマが始まる
- ベスト〜ロード第4章(1997年2月26日、アルバム)
- 第一章から第四章、それぞれのロード、シンデレラ、他を収録。
- 届くことのない手紙 -ロード 〜第五章〜(1998年9月20日、シングル)
- 届くことのない手紙 ロード〜第五章
- この心に太陽がある限り〜平和の祈り(シングル・ヴァージョン)
- ロード・上巻(2000年1月21日、マキシシングル)
- ロード
- ロード〜第二章
- ロード〜第三章
- ロード〜第四章
- 届くことのない手紙〜ロード第五章
- 12月のワインディングロード〜ロード第六章〜
- ロード〜[7/13]第七章
- 第一章から第七章を収録。第一章から第五章は新録音(2000年バージョン)。
- ロード・下巻(2001年5月21日、マキシシングル)
- ロード〜第八章
- ロード〜第九章
- ロード〜第十章
- ロード〜第十一章
- ロード〜第十二章
- ロード〜第十三章
- 第八章から第十三章を収録。
- THE ROAD(2003年1月21日、アルバム)
- 第一章から第十三章を収録。90年代の第一章~第五章、第十三章は新録音、第七章はアウトロにピアノアレンジ追加され第八章と繋がっており、第十二章はイントロが追加されている。
映画『ロード』を収録したDVDとの2枚組で発売された。
- ロード/ロード 〜第二章(2004年12月22日、マキシシングル)
- ロード
- ロード〜第二章
- 楽曲は90年代のオリジナルバージョン。
- THE 虎舞竜 SUPER BEST(2006年8月23日、2010年2月3日(Blu-spec CD)、アルバム)
- 90年代オリジナルバージョンの第一章から第四章、それぞれのロード、他を収録。
オリコン
- ロード
- 最高順位3位(5週連続)。集計の都合1位にならなかった「Automatic/time will tell」を除くと、オリコン週間チャートで1位になったことのない曲で史上1位の売上。登場回数35回。
- 1993年年間のシングルセールスで第3位を記録。(オリコン)
- ロード 〜第二章
- 最高順位5位。登場回数16回。
- ロード 〜第三章
- 最高順位8位。登場回数9回。
- ロード 〜第四章
- 最高順位41位。登場回数3回。
映画『ロード』
1996年製作。映画の上映後、そのままTHE虎舞竜のコンサートが始まるという形式で公開された。
- キャスト
- スタッフ
2000年代以降における「ロード」
2000年代頃より高橋ジョージがタレントとして、妻である三船美佳とともに比較的ハイテンションキャラで売り出しているためか、本曲がよくネタに使われる。トヨタの純正カーナビのCMでも本曲の替え歌を高橋本人が歌っている。
2008年11月19日、光岡昌美によるロードのアンサーソング「届かない想い…〜ロード another story〜」が発売された[5]。
脚注
関連項目
テンプレート:Single-stub- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 THE 虎舞竜 ディスコグラフィー、徳間ジャパンコミュニケーションズ、2011年10月1日。
- ↑ 映像
- ↑ TBS系列『サンデージャポン』での本人談
- ↑ 高橋ジョージ「ロード」の印税16億円は2年で使い切った - eiga.com・2010年9月14日
- ↑ 光岡昌美:大ヒット曲「ロード」15年ぶりアンサーソング 虎舞竜・高橋ジョージも「感動」(毎日.jp)