ロータス・スーパーオフィス

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ロータス・スーパーオフィス (Lotus SuperOffice) は、IBMロータス部門の開発するコンピューターソフトウェアで、日本国外では「スマートスィート」(SmartSuite) の名があるオフィススィート製品である。

概要

ロータスの主力製品の一つである表計算ソフト1-2-3」(ワン・ツー・スリー)を中心に、ワープロソフト「テンプレート:仮リンク」(WordPro)、プレゼンテーションソフト「テンプレート:仮リンク」(Freelance)、個人情報管理ソフト (PIM)「テンプレート:仮リンク」(Organizer)、リレーショナル・データベースアプローチ」(Approach) などを組み合わせたもので、Lotus Windows Officeの後継製品として1993年に発売された。その後、スーパーオフィスR2、スーパーオフィス96、スーパーオフィス97、スーパーオフィス2000、スーパーオフィス2001とバージョンアップを続けた。バージョンアップにおいては、競合の「Microsoft Office」(マイクロソフト社)との差別化を図るため、画面録画ソフト「スクリーンカム」、デスクトップ統合管理ツール「スマートセンター」、グループウェア「パーソナル・ノーツ」、「Netscape Navigator」などの同梱も行った。

ロータス・スーパーオフィス全体の特長のひとつに、「インフォボックス」と呼ばれる設定画面があった。編集に際して、属性や設定を変更する場合、ほとんどの製品では、OKボタンをクリックするなどして設定画面を確定するまで、その結果を確認できなかった。これに対して、インフォボックスにはOKボタンがなく、変更した内容は即座に反映されたため、作業の効率向上に大きく貢献した。インフォボックスのような機能は、Microsoft Officeの「作業ウィンドウ」やOpenOffice.orgの「ナビゲータ」および「スタイリスト」として、他の製品にも実装されるようになった。

日本では2001年に発表された「スーパーオフィス2001」を最後に更新が途絶えている。なおIBMは、当該製品はMicrosoft Windows Vistaに対応しておらず今後も対応する予定がないことを明らかにしている[1]。そしてMicrosoftによるWindows XPのサポート終了にともない、スーパーオフィスと単品販売の1-2-3、オーガナイザーの営業活動を2013年9月11日には終了し、2014年9月30日にサポートも終了することが発表された[2]

日本では2004年以降、コンピュータソフトウェアの低価格流通を手掛けるソースネクストが取り扱っている(サポートについては引き続きIBMが行っている)。

ロータス・スーパーオフィスは、1990年代の後半には、単体で、あるいはジャストシステムのワープロソフト「一太郎」と共に、大手パーソナルコンピューターメーカーの製品に同梱されていたこともあった。現在、日本のパソコンに同梱販売されるオフィススイート製品は「Microsoft Office」のほぼ独占状態にあり、このロータス製品を含め他のオフィススイートの同梱は殆ど見られなくなった。

なお2007年以降、IBMではOpenOffice.orgをベースとした Lotus Symphony という名称の無料統合ソフトを配布している[3]

スーパーオフィスファミリー製品

ロータス・スーパーオフィスは、以下のアプリケーションで構成されている。

基本構成

バージョンにより同梱

製品名について

外資系ソフトウェアベンダーの製品名が日本国内だけ変更された例は極めて珍しい。日本以外の市場での製品名が「SmartSuite」(読み:スマートスイート)であるのに対して、日本市場のみ「スーパーオフィス(SuperOffice)」となっている理由は、「スマートスイート」では、マイクロソフトのオフィス製品の対抗製品であるということが分かりにくい、マイクロソフトオフィスより優れた製品であることをアピールしたいということを、当時ロータス社の製品担当部長であった平野洋一郎が強硬に主張したためとされる。

脚注

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備考

OASYS SuperOffice富士通)に本ソフトウェア群のカスタマイズ版が搭載されている(ワードプロを除く)。

関連項目

外部リンク

  • スーパーオフィス製品の Microsoft Windows Vista に対するサポートについて
  • テンプレート:Cite web
  • オフィス・デスクトップ・ソフトウェアを無償提供