ロジータ記念

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テンプレート:競馬の競走 ロジータ記念(ロジータきねん)とは地方競馬川崎競馬場ダートコース2100メートルで行われる南関東SI重賞競走である。正式名称は「デイリー盃 ロジータ記念」、デイリースポーツを発行する神戸新聞社が優勝杯を提供している。

概要

1989年に南関東4冠を達成したロジータの偉業をたたえるために、1990年に創設された。創設時から1997年まではダート2000メートルで12月に開催され、1998年に現在の距離となった。2002年からは施行時期が10 - 11月に変更され、2004年からはダートグレード競走「クイーン賞」の前哨戦として位置付けられ1着馬に限りクイーン賞への優先出走権が与えられるようになる。

2009年までは南関東SIIに格付けされ、2010年からは南関東SIに格上げされた。2011年からは地方交流競走として施行される。

負担重量は2009年までは別定重量で54キログラムを基本とし、さらに過去ダートグレード競走、JRA重賞競走および南関東SI優勝馬は2キログラム、過去南関東SII優勝馬は1キログラムの負担が課せられた。ただし、2歳時のグレード・グループ優勝は対象外。2010年より定量の54キログラムに変更された。

総額賞金は3,400万円で1着賞金2,000万円、2着賞金700万円、3着賞金400万円、4着賞金200万円、5着賞金100万円と定められている。

歴史

  • 1990年 - 川崎競馬場のダート2000mのサラブレッド系4歳(現3歳)牝馬の別定重量の南関東所属馬限定の重賞競走「デイリー盃 ロジータ記念」として創設。
  • 1995年 - 南関東グレード導入により南関東G2に格付け。
  • 1998年 - 施行距離を現在のダート2100mに変更。
  • 1999年 - 船橋の後藤稔が調教師として史上初の連覇。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳牝馬の南関東所属馬」から「サラブレッド系3歳牝馬の南関東所属馬」に変更。
  • 2002年 - 開催時期がはじめて10月になる。
  • 2004年
    • クイーン賞の前哨戦として位置付けられ、1着馬のみにクイーン賞への優先出走権が付与されるようになる。
    • 台風23号の影響で、2日遅れの順延開催。
    • 大井の的場文男が騎手として初の連覇。
  • 2006年 - JBCマイル(第6回JBCスプリント)の前座競走として施行される。
  • 2007年 - 南関東重賞格付け表記を南関東SIIに変更。
  • 2010年 - 南関東SIに格上げ。
  • 2011年 - 地方交流競走として施行。
  • 2012年 - 大井の戸崎圭太が騎手として2人目の連覇。
  • 2013年 - 船橋の川島正行が調教師として初の3連覇。

歴代優勝馬

回数 施行日 優勝馬 性齢 所属 勝時計 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1990年12月30日 ヒカリカツオーヒ 牝3 浦和 2:10.5 石崎隆之 野口孝 (株)ひかり
第2回 1991年12月30日 ドラールオウカン 牝3 大井 2:10.3 内田博幸 赤間清松 布施光章
第3回 1992年12月23日 アズマリーフ 牝3 船橋 2:09.8 柿本政男 小桧山悦雄 (株)東牧場
第4回 1993年12月30日 パワーシャレード 牝3 船橋 2:13.4 石崎隆之 出川己代造 潤間力夫
第5回 1994年12月31日 ケーエフネプチュン 牝3 船橋 2:10.4 矢内博 凾館政一 藤谷一雄
第6回 1995年12月31日 マキバサイレント 牝3 船橋 2:11.1 石崎隆之 北川亮 新田知也
第7回 1996年12月20日 スギヤマワッスル 牝3 船橋 2:09.8 田部和廣 中井利一 齊藤米造
第8回 1997年12月31日 イシゲヒカリ 牝3 船橋 2:09.9 秋田実 玉井吉丸 若山文利
第9回 1998年12月31日 ホクトオーロラ 牝3 船橋 2:18.6 石崎隆之 後藤稔 山泉恵宥
第10回 1999年12月22日 ヤマノリアル 牝3 船橋 2:18.0 張田京 後藤稔 山泉恵宥
第11回 2000年12月14日 セクシーディナー 牝3 大井 2:19.4 内田博幸 赤嶺本浩 植村憲生
第12回 2001年12月31日 カーディアンゴット 牝3 船橋 2:18.5 佐藤隆 玉井勝 中川重光
第13回 2002年10月23日 ラヴァリーフリッグ 牝3 船橋 2:16.9 石崎隆之 出川克己 村中徳広
第14回 2003年11月13日 マルダイメグ 牝3 川崎 2:18.6 的場文男 佐々木仁 (有)栄光開発
第15回 2004年10月22日 アイチャンルック 牝3 大井 2:16.1 的場文男 阪本一栄 岡裕
第16回 2005年10月12日 グローバルリーダー 牝3 船橋 2:15.8 張田京 佐藤賢二 居城要
第17回 2006年11月2日 マキノチーフ 牝3 浦和 2:19.4 繁田健一 稲葉道行 濱野牧男
第18回 2007年11月7日 トキノミスオース 牝3 川崎 2:17.5 坂井英光 長谷川三郎 田中久續
第19回 2008年11月3日 シスターエレキング 牝3 船橋 2:16.3 桑島孝春 出川龍一 太田好則
第20回 2009年11月12日 タカヒロチャーム 牝3 船橋 2:14.9 町田直希 椎名廣明 高岡浩行
第21回 2010年11月17日 ショウリダバンザイ 牝3 大井 2:17.3 御神本訓史 高岩孝敏 林正夫
第22回 2011年11月9日 クラーベセクレタ 牝3 船橋 2:16.3 戸崎圭太 川島正行 (有)サンデーレーシング
第23回 2012年11月7日 エミーズパラダイス 牝3 船橋 2:14.1 戸崎圭太 川島正行 吉田照哉
第24回 2013年11月13日 カイカヨソウ 牝3 船橋 2:16.3 今野忠成 川島正行 (有)キャロットファーム

2000年以前も馬齢は国際基準で表記している。

出典:南関東4競馬場公式「ロジータ記念競走優勝馬 」http://www.nankankeiba.com/win_uma/28.do

本競走からのクイーン賞優勝馬

2004年からクイーン賞の前哨戦として施行されており、これまで1頭がクイーン賞に優勝している。

回数 馬名 性齢 所属 本競走着順
第22回 クラーベセクレタ 牝3 船橋 1着

関連項目

テンプレート:南関東公営競馬の重賞競走