マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー
マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー(महर्षि महेश योगी, Maharishi Mahesh Yogi 、1918年1月12日 - 2008年2月5日)は、トランセンデンタル・メディテーション(超越瞑想・TM)の創立者。マハリシとは「偉大な・聖者(見者)」という意味。
生涯
マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーはインドのマディヤ・プラデーシュ州ジャバルプル、ガダーワーラーの近くにあるチチリーという村で生まれたとされる。本名はマヘーシュ・プラサード・ヴァルマー(महेश प्रसाद वर्मा, Mahesh Prasad Varma )である。物理学の学位を取ってイラーハーバード大学を卒業した。
当時、北のシャンカラチャリアの座にいたシュリ・スワミ・ブラマナンダ・サラスワティ・バグワン師に13年間ついて修行した。
その後、南インドに移動し、1955年に「トランセンデンタル・メディテーション Transcendental Meditation , TM 」(超越瞑想)と名付けた瞑想技術を教え始めた。1960年代にはアメリカを中心として活動し、ヒッピーたちの3大グル(その他J・クリシュナムルティ、グルジェフ)の1人とされた。
ザ・ビーチ・ボーイズのマイク・ラヴは彼の学生となり、ビーチ・ボーイズは1970年代にマハリシ国際大学で『M.I.U. アルバム』を録音した。また、ドノヴァンも彼の学生であった。
1970年代にサイエンスの論文をきっかけにTM の科学的研究が積極的に行われ、現在に至る瞑想や呼吸法の科学的研究の草分けとなった。
1980年代中頃には日本においてサラリーマンを中心としたストレス解消法として広められ、企業の福利厚生としても取り上げられた。
労働省産業医学総合研究所の研究(衛生学学会1987原谷隆史/古川千勝)などがきっかけになり、ソニー、京セラなどが企業導入したが、その背景には、井深大、稲盛和夫などのトップの影響があった。
日本の企業による瞑想研修は海外にも影響し、IBM、ゼネラルモーターズなどの大企業も研修として採用したが、バブル崩壊、オウム事件の煽りを受け、その後、瞑想研修は下火になっていった。
1990年に、スイスのゼーリスベルクからオランダのヴロドロップに拠点を移して、世界規模での活動を行った。
2008年1月11日に引退を発表。2月5日午後7時にオランダの自宅で91歳で死去した。最後の言葉は「世界の人々よ平和に幸福に豊かにそして苦しみなく長寿であれ」であったという。
著書
- 『超越瞑想(存在の科学と生きる技術)』(マハリシ出版/2011)
- 『超越瞑想と悟り―永遠の真理の書「バガヴァッド・ギーター」の注釈』(読売新聞社/1994)
脚注・参照
関連項目
外部リンク
- About Maharishi Mahesh Yogi
- Page on Maharishi at popular TM portal
- Larry King interview with Maharishi on 5/12/02
- The Beatles' experiences with Maharishi
- The Maharishi: The Biography of the Man Who Gave Transcendental Meditation to the World
- Global Country of World Peace
- Centers of Consciousness Based Education