ヘルクレス座
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ヘルクレス座(Hercules)は、トレミーの48星座の1つ。
ヘルクレス座は、全天で5番目に大きい星座である。あまり明るい星はない。
主な天体
恒星
- α星:ラス・アルゲティ(Ras Algethi)は、二重星であり、主星は脈動変光星。
- β星: コルネフォロス(Kornephoros)は、ヘルクレス座で最も明るい恒星(2.78等)。
- δ星:サリン(Sarin) 3.12等星。
- λ星:マシム(Maasym) 3.12等星。
- ω星:クヤム(Cujam) 4.57等星。
星団・星雲・銀河
その他
- ヘルクレス座・かんむり座グレートウォール:2013年に発見された、最大の宇宙の大規模構造[2]。
神話
名称は、ギリシア神話に登場する勇者ヘラクレスにちなむ。ただし、星座名は「ヘルクレス座」と綴ることに注意する必要がある。
勇者ヘラクレス(ヘルクレス座)は、大神ゼウスが王女アルクメーネーとの間にもうけた子で、王になる予定であったが、例によってゼウスの妻の女神ヘーラーの横槍が入り、王になれなかった。勇者でありながら、その後もヘラに生活の邪魔をされ失敗続きだったが、12の冒険を成し遂げ、神となり星座の仲間入りをした[3]。
ヘラクレスの12の冒険のうち、かに座、うみへび座、りゅう座、しし座が星座と関係がある。