りゅう座
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りゅう座(りゅうざ、竜座、Draco)は、北天の星座で、トレミーの48星座の1つ。
主な天体
恒星
- α星:トゥバン(Thuban)は、4等星であり[1]最も明るい星ではないが、りゅう座α星である。紀元前2790年頃は、この星が北極星だった。理由については歳差を参照。
- β星:ラスタバン
- γ星:エルタニンは、りゅう座で最も明るい恒星で、唯一の2等星[2]。
- σ星:太陽系から18.8光年。
- シュトルーフェ2398:赤色矮星の連星。太陽系から11.52光年。
星団・星雲・銀河
流星群
- りゅう座流星群
神話
この星座の元となった竜には諸説ある。
ヘーラクレース(ヘルクレス座)の12の冒険の11番目が、この100の頭を持つ竜(ラードーン)が守るりんごをとってくることであった[3]。この竜はヘーラクレースに倒されたとも、また、ヘーラクレースは直接対面していないという説もある。どちらにしても、このりんごは神しかとることができないので、ヘーラクレースはアトラースに代わりに取りに行ってもらった[3]。星座の中ではヘルクレス座もりゅう座も隣同士にある。
別の説によれば、カドモスに倒された竜であるという[3]。またアルゴー船の冒険で、イアーソーンらの目的である金の羊の毛皮を守っていた竜だとされる。
呼称と方言
日本では、かつて、漢字での綴りは同じ竜座で、りょう座と呼んだ時代がある。