リーグ・アン
テンプレート:Infobox football league 『リーグ・アン (Ligue 1)』 は、フランスにおけるサッカーのプロリーグのトップディビジョン。1932年に創設された。以前は『ディヴィジオン・アン (Division 1)』 と呼ばれていたが、2002-03シーズンに改称した。サッカーにおいてはモナコ公国はフランスに含まれるためモナコ公国のクラブも参加できる[1][2]。
最多優勝はASサンテティエンヌの10回。その後オリンピック・マルセイユの9回、FCナントの8回、ASモナコとオリンピック・リヨンの7回と続く。最多連覇記録はリヨンの2001-02シーズンから2007-08シーズンまでの7連覇。
概要
20のチームがそれぞれ2回、互いの本拠地で試合を行い(ホーム&アウェイ方式)順位を決定する。シーズン終了後、リーグ・アンの下位とリーグ・ドゥの上位3チームずつが自動的に入れ替わる。2013-14シーズンの結果、FCメス、RCランス、SMカーンの3チームが昇格し、FCソショー、ヴァランシエンヌFC、ACアジャクシオの3チームがリーグ・ドゥへと降格した。
イングランドのプレミアリーグ、スペインのリーガ・エスパニョーラ、イタリアのセリエA、ドイツのブンデスリーガのようにUEFAランキングで1位を獲得したことはないため欧州最上位のリーグとは言えないものの、同ランキングでは常にこの4リーグの次位を占めるハイレベルなリーグである。近年の傾向として、国際大会では2003-04シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでASモナコが準優勝、同シーズンのUEFAカップではマルセイユが準優勝、オリンピック・リヨンも2003-04シーズンから3シーズン連続でCLベスト8に食い込むなどの特定のチームの活躍はあるものの、総じてなかなか上位に進出することができないでいる。また、国内リーグでは2000年よりオリンピック・リヨンが一時代を築いた一方で、資金力を持つビッグクラブが前評判通りの力を発揮することが出来ないケースが多く、2010-11シーズンにリーグ・アンの常連であったASモナコが降格したり、2011-12シーズンには数シーズン前まで2部にいたモンペリエHSCが優勝がするなど、特にここ数年は順位が予測しづらいリーグであるといえる。
選手の面においては、フランス代表やブラジル代表をはじめとする各国の代表選手が多数在籍しているほか、フランスが辿ってきた歴史的経緯からアフリカ系の黒人選手が非常に多いのも特徴のひとつである。近年ではマイケル・エッシェン(オリンピック・リヨン)、ディディエ・ドログバ(オリンピック・マルセイユ)、ロナウジーニョ(パリ・サンジェルマンFC)、エデン・アザール(リール)らがリーグ・アンで研鑽を積み他リーグの強豪クラブへと移籍している。現在リーグ・アンでプレーする選手には将来を期待されている若手が多く、アフリカ系選手にも高い潜在能力を秘めた選手が多いため、オランダのエールディヴィジと並ぶ登竜門リーグのような位置づけである。
所属クラブ
テンプレート:Location map+ 2014-15シーズン(前年度最終順位順、カッコ内はホームタウン所在地。△はリーグ・ドゥからの昇格クラブ。)
- パリ・サンジェルマンFC(パリ) ※UEFAチャンピオンズリーグ(グループリーグ)出場
- ASモナコ(モナコ) ※UEFAチャンピオンズリーグ(グループリーグ)出場
- LOSCリール・メトロポール(リール) ※UEFAチャンピオンズリーグ(予選3回戦)
- ASサンテティエンヌ(サン=テティエンヌ) ※UEFAヨーロッパリーグ(予選プレーオフ)出場
- オリンピック・リヨン(リヨン) ※UEFAヨーロッパリーグ(予選3回戦)出場
- オリンピック・マルセイユ(マルセイユ)
- FCジロンダン・ボルドー(ボルドー)
- モンペリエHSC(モンペリエ)
- トゥールーズFC(トゥールーズ)
- FCロリアン (ロリアン)
- SCバスティア(バスティア)
- スタッド・レンヌ(レンヌ)
- FCナント(ナント)
- エヴィアン・トノン・ガイヤールFC(トノン=レ=バン)
- スタッド・ランス(ランス)
- EAギャンガン(ギャンガン) ※UEFAヨーロッパリーグ(グループリーグ)出場
- OGCニース(ニース)
- FCメス(メス)△
- RCランス(ランス)△
- SMカーン(カーン)△
過去の優勝クラブ
注1.1992-1993シーズンはオリンピック・マルセイユが優勝したが、八百長が発覚したためタイトルを剥奪された
クラブ別優勝回数
クラブ名 | 回数 | 優勝年 |
---|---|---|
ASサンテティエンヌ | 10回 | 1957, 1964, 1967, 1968, 1969, 1970, 1974, 1975, 1976, 1981 |
オリンピック・マルセイユ | テンプレート:09回 | 1937, 1948, 1971, 1972, 1989, 1990, 1991, 1992, 2010 |
FCナント | テンプレート:08回 | 1965, 1966, 1973, 1977, 1980, 1983, 1995, 2001 |
ASモナコ | テンプレート:07回 | 1961, 1963, 1978, 1982, 1988, 1997, 2000 |
オリンピック・リヨン | テンプレート:07回 | 2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008 |
スタッド・ランス | テンプレート:06回 | 1949, 1953, 1955, 1958, 1960, 1962 |
FCジロンダン・ボルドー | テンプレート:06回 | 1950, 1984, 1985, 1987, 1999, 2009 |
オリンピック・リロワ/リールOSC | テンプレート:04回 | 1933, 1946, 1954, 2011 |
OGCニース | テンプレート:04回 | 1951, 1952, 1956, 1959 |
パリ・サンジェルマンFC | テンプレート:04回 | 1986, 1994, 2013, 2014 |
FCセト | テンプレート:02回 | 1934, 1939 |
FCソショー | テンプレート:02回 | 1935, 1938 |
モンペリエHSC | テンプレート:01回 | 2012 |
RCランス | テンプレート:01回 | 1998 |
AJオセール | テンプレート:01回 | 1996 |
RCストラスブール | テンプレート:01回 | 1979 |
COルーベ=トゥールコワン | テンプレート:01回 | 1947 |
ラシン・パリ/RCFパリ | テンプレート:01回 | 1936 |
国際大会での主要な戦績
(記録は2010-11シーズン終了時点のもの)
- UEFAチャンピオンズリーグ優勝 1回
- オリンピック・マルセイユ (1回)注1
- UEFAチャンピオンズリーグ準優勝 5回
- スタッド・ランス (2回)
- ASサンテティエンヌ (1回)
- オリンピック・マルセイユ (1回)
- ASモナコ (1回)
- UEFAカップウィナーズカップ優勝 1回
- パリ・サンジェルマンFC (1回)
注1.フランス国内リーグでマルセイユの八百長が発覚したため、チャンピオンとして活動する権利を失った
表彰
テンプレート:See 全国プロサッカー選手連合(UNFP)によって毎年開かれるアワードの中で、最優秀選手、最優秀若手選手、最優秀ゴールキーパー、最優秀監督、最優秀チーム(ベストイレブン)、最優秀ゴール(一般からの投票によって選ばれる)に賞が贈られる。
主な日本人選手
- フランスリーグに所属した主な日本人選手
- 廣山望 - モンペリエHSC (2003-2004)
- 松井大輔 - ル・マンUC (2004-2008), ASサンテティエンヌ (2008-2009), グルノーブル・フット38 (2009-2011), ディジョンFCO (2011-2012)
- 中田浩二 - オリンピック・マルセイユ (2005-2006)
- 大黒将志 - グルノーブル・フット38 (2006)
- 梅崎司 - グルノーブル・フット38 (2007)
- 伊藤翔 - グルノーブル・フット38 (2007-2010)
- 稲本潤一 - スタッド・レンヌ (2009-2010)
関連項目
- フランスサッカー連盟(F.F.F.)
出典
外部リンク
- 公式サイト
- フランスリーグ基礎知識 - [ワールドサッカー] (All About Japan)
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