ファミコンジャンプ 英雄列伝

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テンプレート:特殊文字 テンプレート:Infoboxファミコンジャンプ 英雄列伝』(ファミコンジャンプ ヒーローれつでん)は、バンダイより発売されたファミリーコンピュータ用のアクションロールプレイングゲーム

概要

集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の創刊20周年を記念して発売された、同誌の歴代漫画キャラクターが共演するクロスオーバー作品である。主人公(デフォルト名は"はしもと"で、「橋本名人」からきている)はジャンプの読者であり、ピッコロ大魔王(『ドラゴンボール』)によって支配されようとしているジャンプワールドをヒーローたちとともに救うことが使命である。

ジャンプワールドは5つのエリアに分かれており、さらに現代の世界と過去の世界とがある。各エリアで仲間になるヒーローたちは、活躍できるエリアが決まっており、エリア外へ連れて行くことはできない。また、対戦型格闘ゲーム形式のボスとの戦闘やシューティングゲームスポーツゲームレースゲームの要素を取り入れたミニゲームがゲーム中の各所に盛り込まれている。ピッコロ大魔王を倒すと、ジャンプヒーロー16人とジャンプ作品の悪役たちがRPGのようなバトル形式で激突する「最終決戦」があり、この決戦を勝ち抜けばエンディングとなる。

玩具店だけでなく、コンビニエンスストアや書店でも発売された。100万本以上出荷したものの、発売後数週間でワゴンセール行きとなり『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では「大味な内容」・「不気味なゲーム」と両津が回想している(105巻「やったぜ!ゲーム化の巻」)。

本作では、通常のファミコンカートリッジより縦の幅が2倍ほど長く、「FAMICOM JUMP」「BANDAI」と刻印された独自の形状のカートリッジを採用している。

1991年には続編の『ファミコンジャンプII 最強の7人』が発売された。作風は大きく変更されているが、カートリッジの形状は本作のものを引き継いでいる。

登場キャラクター

16人のヒーローたち

『ファミコンジャンプII』への続投

テンプレート:See 本作のうち、以下のヒーロー(およびその作品のキャラクター)が『ファミコンジャンプII』にも引き続き登場した。

  • 引き続き主役として登場
    • 孫悟空
    • 剣桃太郎 - なお彼が主人公の『魁!!男塾』は、IIの発売時点ですでに連載終了している。
  • 脇役として登場
    • ジョジョ(ジョセフ・ジョースター) - 「ジョセフ」名義で登場。また主役として、孫の空条承太郎が「ジョジョ」名義で登場。

また、本作では脇役だった両津勘吉が主役に昇格している。

各エリアのボス敵

太字は各面の大ボス。

エリア1

占いババの館に登場。仲間(抜作)を探す占い料金代わりの試合で順に対戦する。
  • ヒョウ(北斗の拳)
カイオウの城に登場。リンが幽閉されている部屋への鍵を持っている。
エリア1(現在)のボスで、リンをさらった。格闘ゲーム風のミニゲームでケンシロウと戦う。

エリア2

如意棒を盗んだ張本人。
  • レッドリボン軍総帥・レッド(ドラゴンボール)
レッドリボン軍本部に登場するエリア2(現在)のボス。レッドの乗り込んだパワードスーツと兵士二人を相手に、悟空との二人がシューティング風ミニゲームで戦う。兵士は何度倒しても復活するので、パワードスーツを倒すことが必要。
  • キャラメルマン(Dr.スランプ)
Dr.マシリトが操るロボット。
  • オボッチャマン(Dr.スランプ)
Dr.マシリトが操るロボット。アラレがいると戦わずに済む。

エリア3

男塾へ行く途中の闘技場(驚邏大四凶殺)で順に対戦する。
  • カミュ、シュラ、デスマスク、アフロディーテ(聖闘士星矢)
サンクチュアリにいる黄金聖闘士。サガのいる最深部へ向かう際、順に対戦する。
  • サガ(聖闘士星矢)
エリア3(現在)のボスで、サンクチュアリを支配する黄金聖闘士。格闘ゲーム風のミニゲームで星矢と戦う。後に最終決戦でも再登場する。
サンクチュアリ(過去)にいる。倒すとカイザーナックル(桃のパワーアップアイテム)が手に入る。
過去の闘技場(現在の驚邏大四凶殺)にて、シューティング風ミニゲームで戦う。倒すとドリムノートが手に入る。
竜宮城にいるボスで、浦島太郎の末裔。倒すと新しい如意棒が手に入る。

エリア4

  • ハルパス(ゴッドサイダー)
イーストヒルで流璃子を捕えている。同族が一般の敵としても登場。
  • パズス(ゴッドサイダー)
サザンクロスに出現。先にリリスを倒さないと何度でも復活する。
  • リリス(ゴッドサイダー)
ある場所に潜み、パズスを再生している。
  • サンタナ(ジョジョの奇妙な冒険)
ナチスシェルターにるエリア4(現在)のボス。ジョジョと格闘ゲーム風のミニゲームで戦う。

エリア5

  • ピッコロ大魔王(ドラゴンボール)- キングキャッスルにいるエリア5(現在)のボスにして、ジャンプワールドを支配する悪の親玉。シューティング風ミニゲームで主人公と戦う。最終決戦でもマジュニアとして再登場。

最終決戦の敵

ピッコロ大魔王の上に君臨する13人の反逆同盟。戦闘は1対1のRPG風。主人公は戦闘に参加できず、戦闘毎にヒーローの中からひとりを選ぶ。基本的には誰でも選べるが、相手が拒否して選べない組み合わせもある。キャラクターごとに相性の差があり、また技に対する特殊なリアクションが用意されている場合もある。

その他キャラクターたち

下記以外にも、ザコキャラクターの姿は毒鬼警部(ついでにとんちんかん)やモヒカン(北斗の拳)など、原作の登場キャラクター達の姿が元になっている(ただし、一度に何人も同時出現する)。

エリア1

エリア2

エリア3

エリア4

エリア5

関連作品

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