バガヴァッド・ギーター
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テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『バガヴァッド・ギーター』 (テンプレート:Lang-sa-short, Bhagavad Gītā, [ˈbʱəɡəʋəd̪ ɡiːˈt̪aː], バガヴァド・ギーター、神の詩) はインドの宗教書の一つで、ヒンドゥー教の重要な聖典の一つである。叙事詩『マハーバーラタ』の一部であり、サンスクリットで書かれた詩編である。クリシュナと主人公のアルジュナ王子の対話の形を取る。クリシュナ(=ヴィシュヌ)と一体化し、我を捨て持って生まれた義務(ダルマ)を遂行することを説いた。インドにおいては『バガヴァッド・ギーター』の占める地位は大きく、時にヴェーダより重要とされることもある。バガヴァッド・ギーターの成立年代は定かではないが、世紀後一世紀頃として大過はないといわれる[1]。
関連項目
脚注
参考文献
- 主な訳注
- 『バガヴァッド・ギーター』 辻直四郎訳・解説
(講談社「インド古典叢書」、1980年、再版1989年ほか) ISBN 406143781X- 初刊は刀江書院(1950年)、『辻直四郎著作集 第3巻』(法蔵館、1982年)にも訳注解説がある。
- 『バガヴァッド・ギーター』 上村勝彦訳
(岩波文庫、初版1992年) ISBN 978-4003206812 - 『完訳 バガヴァッド・ギーター』 鎧淳訳
(中公文庫 1998年/講談社学術文庫、2008年) ISBN 978-4061598645 - 『神の詩 バガヴァッド・ギーター』 田中嫺玉訳
(三学出版 新版TAO LAB BOOKS、2008年) ISBN 978-4903916002
- 解説書
- 上村勝彦 『バガヴァッド・ギーターの世界 ヒンドゥー教の救済』
(NHKライブラリー:日本放送出版協会 1998年/ちくま学芸文庫、2007年) ISBN 978-4480090874 - 赤松明彦 『バガヴァッド・ギーター 神に人の苦悩は理解できるのか?』
(シリーズ「書物誕生」岩波書店、2008年)ISBN 978-4000282864 - 武井和夫 『真理の教え バガヴァッド・ギーターとヨーガ及びマハトマ・ガンディーについて』
- (日本図書刊行会、1999年)ISBN 978-4823103629
- 向井田みお 『やさしく学ぶ YOGA哲学 - バガヴァッドギーター』
- (YOGA BOOKS:アンダー・ザ・ライト ヨガスクール 2009年)
- 宗教的立場による翻訳・解説書
- 『シュリーマッド・バガヴァッド・ギーター』 日本ヴェーダンタ協会
- 『バガヴァッド・ギーター あるがままの詩』 A・C・バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブパーダ原訳注、バクティヴェーダンタ文庫社
- 『科学で解くバガヴァッド・ギーター : 古代インドの「神の歌」全訳』 スワーミー・ヴィラージェーシュワラ、岡太直訳(たま出版、1998年)ISBN 978-4884817299
- 『超越瞑想と悟り : 永遠の真理の書「バガヴァッド・ギーター」の注釈』 マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー、マハリシ総合研究所監訳(読売新聞社、1994年)ISBN 978-4643940367
- 『クリシュナ - バガヴァット・ギーター』(全4巻) 、堀田和成 ISBN 978-4938418403
- 『バガヴァタ ヴァーヒニ - クリシュナの奇蹟』 サティヤ・サイ・ババ(サティヤサイ出版協会、1982年)ISBN 9784916138620
- 『1995年 夏期講習 シュリーマド バーガヴァタム 』サティヤ・サイ・ババ (サティヤサイ出版協会、2010年)ISBN 978-4916138200
- 『ギータープラワチャン 至高者の歌・講』 ヴィノバ・バーヴェ、池ノ谷由里子・鈴木静子訳(よろず医療会ラダック基金、1996年)ISBN 9784946495083
- 『ギータ完全解説 ギータプラワチャン』 (池田運訳、講談社出版サービスセンター、2009年)ISBN 9784876018703
- 「Ekantinと『バガヴァッド・ギーター』」『高野山大学論叢第二五巻』、松原光法、高野山大学、1990年 ISSN 04526333
- ↑ 上村訳『バガヴァッド・ギーター』(1993)(第三版)解説221頁。