ドット符号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:特殊文字 テンプレート:ダイアクリティカルマーク ドット符号は、ダイアクリティカルマークの一種で、ラテンアルファベットの上または下などに付される点である。用途は言語によってさまざまである。
日本語等でも強調のために文字の上(横書き)や右(縦書き)に点が付される場合があるが、これは傍点という。
各言語における用法
- ポーランド語
- ż が使われ、そり舌の テンプレート:IPA2 を表す。
- リトアニア語
- ė が使われ、テンプレート:IPA2 を表す。
- カタルーニャ語
- l· が使われる。カタルーニャ語の正書法では l を2つ書いた ll で口蓋化した テンプレート:IPA2 を表すため、長子音 テンプレート:IPA2 を表すためには l·l と綴る。
- マルタ語
- ċ, ġ, ż が使われ、それぞれ テンプレート:IPA2, テンプレート:IPA2, テンプレート:IPA2 を表す(z は テンプレート:IPA2 または テンプレート:IPA2 を表す)。
- トルコ語、アゼルバイジャン語
- İ が i の大文字として使われる。I は点のない ı の大文字として使われる。
- アイルランド語
- 現在の正書法では使用されない。弱化した子音を示すために、かつて ḃ, ċ, ḋ, ḟ, ġ, ṁ, ṗ, ṡ, ṫ が使われていた。
- ベトナム語
- ナンという声調を表す声調記号として、文字の下に付される。ạ, ậ, ặ, ẹ, ệ, ị, ọ, ô, ợ, ụ, ự, ỵ がある。
- 閩南語
- 教会ローマ字で o͘ が使用され、広い テンプレート:IPA2 を表す。Unicode ではこの字のための単独の記号を用意していないので、「o」の後ろに「U+0358 COMBINING DOT ABOVE RIGHT」を書く必要がある。
その他の用法
サンスクリットなど、インド系言語の翻字として、ṛ, ṝ, ḷ, ḹ, ṃ, ḥ, ṅ, ṭ, ḍ, ṇ, ṣ が使われる(IASTを参照)。このうち ṛ, ṝ, ḷ, ḹ は音節主音の r, l を表すものであるが、そり舌の テンプレート:IPA2, テンプレート:IPA2 を表すためにも同じく ṛ, ḷ を使うことがある。音節主音の r, l についてはドットのかわりにリング符号を用いる方式も存在する。
アラビア語の翻字には、ḥ, ṣ, ẓ, ṭ, ḍ が使われる。
符号位置
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 名称
テンプレート:CharCode テンプレート:CharCode テンプレート:CharCode テンプレート:CharCode |
---|
記号 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|