チョコボ

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チョコボ (Chocobo) はスクウェア・エニックス(旧スクウェア)のファイナルファンタジーシリーズ(以下、FFシリーズ)などに登場する、架空である。

概要

FFシリーズのマスコットキャラクター。1988年発売の『ファイナルファンタジーII』において初登場した。考案はFFシリーズの開発に携わった石井浩一で、石井の関わった『聖剣伝説』シリーズにも登場している。

基となったものは、森永製菓チョコレート菓子であるチョコボールCMキャラクター、キョロちゃんである。鳥であることと、「クエッ!」と言う鳴き声が共通しており、かつて森永製菓とのタイアップとして、「チョコボのチョコボール」という商品を発売したことがある。 新生代に実在したディアトリマがモデルとも言われるが、『風の谷のナウシカ』の「トリウマ」という生き物がモデルになったという説もある。

特徴

首は長く、大きな頭をしており大きな幅広のクチバシがある。長い2本の足があり、走るときは背中を曲げないので、乗用に用いることができる。また、成人を数名乗せられる程度の大きな体躯を持つ。ダチョウのように羽が退化しており、黒チョコボという種類を除けば飛翔することができない。チョコボ臭いと表現される鳥特有の体臭をしており、そのような場所はチョコボが生息している目印であるとされる。また、ギサールの野菜と呼ばれる野菜を好んで食す。

チョコボは作品世界において乗用として利用されている。各作品の世界では、主に陸上用移動手段と位置付けられる傾向にあり、ゲームではマップ上を高速で移動できる乗り物としての役割を果たす。基本的に乗っている間は徒歩での倍の速さで移動でき、戦闘も回避できる。

騎乗時には主に「チョコボのテーマ」やそのアレンジバージョン(作曲は植松伸夫)が流れる。これまでにゲーム中ではサンバ、マンボ、テクノ、ハワイアン、ビッグバンドなど様々な曲調のアレンジが登場しており、それらの多くに「○○○・デ・チョコボ」という曲名がつけられている。

また、作品によってはサブイベントやミニゲーム、召喚獣として登場することもある。多くの場合は最も初歩的な召喚魔法であるが、低確率で攻撃力の高い「デブチョコボ」が発動することもある。

チョコボの種類

チョコボは主に色によって分類される。

チョコボ
一般的なチョコボ。その羽毛から、俗に「黄チョコボ」「黄色チョコボ」という。空を飛ぶことは出来ないが、陸上を素早く走ることが出来る。子どものチョコボは「コチョコボ」(子チョコボ)といい、『FFVIII』『FFXI』に登場する。また、『BC FFVII』では黄色い羽毛を持つ「黄チョコボ」が登場する。
黒チョコボ
黒い羽毛を持つチョコボ。空を飛ぶことができ、森林地帯で乗り降りすることが出来る。
FFV』では最後の生き残りが登場する。『FFT』でもチョコボ種としては唯一空を飛べる。また、『FFT』では、「チョコボール」という遠距離攻撃も備えている。
白チョコボ
白い羽毛を持つチョコボ。『FFIV』では、パーティのMPを回復してくれる。『FFV』では、召喚獣としてチョコボキックを繰り出す上、低確率で登場する白デブチョコボも存在する。MPは回復しないが、『FFVII』でも登場する。『FFIX』では黒チョコボと同じ働きをする。
赤チョコボ
赤い羽毛を持つチョコボ。『FFT』に登場する。チョコボ種の最上位モンスターであり、「チョコメテオ」という隕石を落す。
『FFIX』では、山を登れる。
茶チョコボ
XII』に出現するモンスター。
デブチョコボ
倉庫代わりとして巨大な腹の中にアイテムを預けておくことができる太ったチョコボ(『FFIII』、『FFIV』)。
FFV』では召喚獣「チョコボ」、『FFVII』では召喚獣「チョコボ&モーグリ」を使用した際に稀に登場する。
チョコボリーダー
XII』に出現するモンスター。弱点を変化させる能力を持つ。
トリックスター
XII』に出現するチョコボのモブモンスター。透明になったり、「チョコメット」という技を使う。ピンチになると一定時間、トリックスターへの攻撃が無効になる。

『FFVII』のチョコボ

『FFVII』では種類分けの名付けが、チョコボの能力による分類になっている。

  • 山チョコボ - 山や崖も走行可能な緑のチョコボ。
  • 川チョコボ - 川や浅瀬も走行可能な水色のチョコボ。『DC FFVII』でも名前のみ登場する。
  • 山川チョコボ - 山チョコボと川チョコボの特性を兼ね備えた黒いチョコボ。
  • 海チョコボ - あらゆる地形を走行可能な金色のチョコボ。

『FFXI』でのチョコボ

FFXI』で育成できるチョコボには、黄色の他に黒、青、赤、緑のチョコボが存在する。 他のシリーズとは異なり、色による能力の違いはない。

作品ごとの扱い

ファイナルファンタジーII (乗り物)
カシュオーン城の南の森にのみ生息しており、草むらの中から見つけだして捕まえると乗り回すことが出来る。一度降りると森に帰ってしまう。
ゲーム中では僅かなヒントしか登場せず、生息場所も見つけづらい、一種の隠れキャラクター的な扱いであった。
本作のオリジナル版に登場するチョコボの体毛色は白。リメイク版では後のタイトルに準じて黄色になっている。
ファイナルファンタジーIII (乗り物・預かり屋・召喚獣)
IIと異なり、チョコボの森は世界各地に点在する。チョコボを飼う農家など、人との関わりも見られる。
預かり屋として活用できる「でぶチョコボ(DS版では「デブチョコボ」)」が初登場。
以降の作品でチョコボ関連アイテムに付随する「ギサール」という単語は、このIIIに登場する村「ギサール」が元になっており、そこが原産の「ギサールの野菜」がチョコボの大好物である。
初登場の召喚魔法においては、一番初歩的な召喚獣と位置づけられた。
ファイナルファンタジーIV (乗り物・召喚獣・預かり屋(DS版以外)・ミニゲーム(DS版のみ)・コレクション(DS版のみ))
基本的にIIIの設定を引き継ぐが、白チョコボと黒チョコボのバリエーションが登場。特に黒チョコボの存在は、「乗れれば便利」なものから「乗らなくては目的地に行けない」ものへとチョコボの役割を進化させた。
預かり屋としてのデブチョコボ(でぶチョコボ)が登場したのは本作が最後となる(DS版を除く)。以降の作品では全アイテムを手元に持てるようになったためである。
ニンテンドーDS版では以降作品と同様に全アイテムを手元に持てるようになったため預かり屋が廃止され、デブチョコボには代わりに召喚獣「ポーチカ」を成長させるミニゲームや、モンスター図鑑やムービーの閲覧などのコレクション要素を展開する役割を与えられている。
ファイナルファンタジーV (乗り物・召喚獣)
主人公のパートナーとして、名前の付いたチョコボが初登場する。今までは野生種を捕まえて一時的に乗り回すだけだった事から考えると注目に値する。つがいになって卵を産むなど、より感情移入できる存在となった。
召喚魔法として取り引きされているものの、それ以外のチョコボが非常に珍しい世界である。上記のつがいの他には野生の黒チョコボが一体しか確認できない。
ただし、黒チョコボは絶滅種と見られているが、通常のチョコボを珍しがるキャラは全く存在しない為、プレイヤーが確認できるものが少ないだけの可能性もある。
演出面ではチョコボにキャラクターが乗った状態のグラフィックが初めて表示されるようになった。
「雌は人に乗られるのを嫌がる」という設定が存在する。
ファイナルファンタジーVI (乗り物・召喚獣?)
チョコボの森の代わりに、チョコボ屋が各町に存在し、フィールドに隠れた場所にも存在する。有料でレンタルできる。IV以前のように乗り捨てである。
チョコボにキャラクターが乗った状態で初めて操作出来るようになった。
野生のチョコボが見られない世界であり、乗用の黄色チョコボ以外のバリエーションも存在しない。兵士が軍馬のように乗りこなす描写があるが、プレイヤーはチョコボを戦闘に使うことはできない。
召喚獣としてのチョコボはいないが、セッツァーの特殊コマンド「スロット」でチョコボの絵柄をあわせると「チョコボラッシュ」が発動し、敵の数に応じたチョコボが攻撃を行う。
ファイナルファンタジーVII (モンスター・乗り物・召喚獣・ミニゲーム)
特定のマテリアを装着すると、特定の地域でのバトルの際にランダムでチョコボが登場する。更に条件を満たせばそのチョコボを捕獲しチョコボ牧場に預け、交配させたりしていく。交配によって特殊なチョコボを誕生させると、後にいけなかった場所へもいけることがある。なおシナリオがある程度まで進むと、飛空艇にチョコボを乗せることが可能になる。
捕獲したばかりのチョコボは乗り捨て可能だが、牧場に預けたチョコボは乗り捨てではない。
ファイナルファンタジーVIII (乗り物・召喚獣・ミニゲーム)
世界に6箇所あるチョコボの森(場所によって名称が異なる)でのミニゲームをクリアすることで、乗れるようになる(クリアできない場合は有料)。ただし、一度クリアしても再び訪れればまたミニゲームをしなくてはならない。また、各森には親愛の証というものがあり、それを探し出せればミニゲームをしなくても森に入った時点でチョコボが待機していてくれる。また、計6個の親愛の証を入手するとチョコボの聖域と呼ばれる場所にてイベントが起こる。乗り捨て可能。
また、初めてチョコボに乗れるようになった時にPocketStation用ゲーム「おでかけチョコボRPG」がダウンロード可能となる。
ファイナルファンタジーIX (乗り物・ミニゲーム)
リンドブルムの近くにある森の中でのイベントを経た後、チョコボ掘りや各所のイベントなどを経て育てていく仕組み。最終的にはデブチョコボが登場する島に到達することが目標。
乗り捨てではない。
ファイナルファンタジーX (乗り物・ミニゲーム)
ミヘン街道の移動などで登場。有料である。最初は乗れないが、チョコボを襲撃する敵を倒すと乗れるようになる。
ファイナルファンタジーX-2 (乗り物・ミニゲーム)
バトルの際にランダムで登場するチョコボを捕獲可能。そして飼育し各地へ派遣することが可能となる。
ファイナルファンタジーXI (乗り物・ミニゲーム)
チョコボの有料レンタルサービスを行うチョコボ厩舎が三国(サンドリア王国、バストゥーク共和国、ウィンダス連邦)とジュノ大公国、アルザビに置かれている。また、カザム、ノーグ、ラバオにも出張チョコボ貸し出し所がある他、テレポイント等のワープ先付近にも出張所として「チョコガール」が派遣されており冒険者の移動を助けている。乗鳥料金は乗鳥時のプレイヤーレベルとそのエリアのその時間におけるチョコボ利用率に応じて価格が変わる仕組みになっている。
プレイ開始時は乗れないが、レベル20になると発生する、あるクエストをこなすと「チョコボ乗り免許証」を取得でき、レベル20以上のキャラクターであればいつでもチョコボのレンタルを利用できるようになる。三国では特別に、免許証を持っていればレベル15から、また、チョコボ試乗券を使えば免許証の有無やレベルに関係なく騎乗することができる。但し、どちらの場合も騎乗時間が制限され、前者は通常の半分の15分、後者は3分程度となっている。
野生のチョコボは現存していないが、適応環境、体の大きさにより区別される様々な種が存在している。
乗っている時にギサールの野菜を消費することにより、チョコボに地面を掘らせてアイテムを得ることができる。
通常の騎乗時間は30分であるが、特殊な装備品を装着することで騎乗時間が延長される。
乗り捨てであり、騎乗時間が尽きるか、一度降りるとチョコボは帰ってしまう。
なお黒魔法デジョンの様に三国のチョコボ厩舎の前に移動するエンチャント効果のある装備があり、イベントの景品として配布された。
また、2006年8月22日に行われたバージョンアップでチョコボ育成が導入された。
ゲーム内で入手したチョコボの卵を三国のチョコボ調教師に預けることでチョコボを育てられるようになる。プレイヤーは、餌を与えたり、育成計画の設定、お世話をすることでチョコボの能力を伸ばすことができる。成長するにしたがってプレイヤーが選択できるお世話や育成計画が多くなっていく。
育成は現実世界の1日単位で進行し、卵は預けてから4日目で孵化してヒナとなり、餌を与えたり、プレイヤーがチョコボに名前をつけることができるようになる。
19日目でコチョコボとなり、チョコボの色がわかるようになる。
29日目で成鳥となり、チョコボに騎乗できるエリアでチョコボホイッスルを使用することで、育てたチョコボを呼び出して乗ることや、プレイヤーが育てたチョコボ同士を掛け合わせて親の能力を引き継いだチョコボの卵を得たりできる。育成をやめて引退させたりチョコボレースへの参加が可能のとなるのもこの時期からである。
129日目のときに育てているチョコボとの別れがある。今までの思い出などのフラッシュ映像として流れる。これにはチョコボブリーダーとしての(立場の)性格上ということである。
2007年3月29日に行われたバージョンアップでチョコボレースが実装された。育成中であるか引退した、成鳥以上のチョコボをチョコボレースセンターに登録することで自分のチョコボをレースに参加させられるようになる。チョコボにはレース専用のアイテムを1つ持たせられる他、用意された3種類のうち1つの作戦を騎手に指示できる。レースの対戦相手はNPCのみであり、騎手もまたNPCである。したがってプレイヤーが介入できるのはチョコボの育成、アイテムの指定と作戦の指定のみである。また、拡張ディスク『アトルガンの秘宝』が導入されていることが必須となっている。
ファイナルファンタジーXII(乗り物)
有料であり、各町の中にチョコボ屋が設置されている。野生のものを捕獲したチョコボにギサールの野菜を渡すとタダで乗れる。
チョコボでしか行けない道などがあり、そこへ行かなければ物語が進まないということがある。
なお騎乗には制限時間があり、約3分ほどしか乗れない代わりにスピードをアップさせることが可能。スピードアップ時は目が光る。
ファイナルファンタジーXIII(乗り物)
「コクーン産」と「グラン=パルス産」で見た目が異なっており、コクーン産のチョコボは従来のチョコボのフォルムを踏襲しているが、グラン=パルス産のチョコボは耳のように垂れ下がった2本の長い羽根が特徴。また、「人間の言葉を理解できるほどの高い知能を持つ」「帰巣本能が高い」「性別を見分けるのは専門家でさえ困難」といった生態が明かされている。
乗り物としては「アルカキルティ平原」で使用できる。乗った状態で敵にぶつかると画面左下の羽が一つ減り、三つ減った時点で振り落とされ、強制的に解除となる。なお、羽は自然回復する。チョコボに乗っている間だけ、宝を掘ることができ、ジャンプも乗っていない時より跳べる場所が増える。
このほかに、メインキャラクターの一人、サッズのペットとして雛チョコボが登場する。
ファイナルファンタジーXIII-2(乗り物・モンスター・召喚獣・ミニゲーム)
乗り物としてのチョコボは各地に生息しており、ギザールの野菜を渡すことで乗ることができる。地域によっては赤い「暴れチョコボ」になっており、一定時間ごとにギザールの野菜を消費していき、乗っている間のBGMも激しいものになる。
モンスターとしてのチョコボは黄、白、黒、青、赤、緑、紫の7種類が登場。捕獲に成功すると仲間として召喚したりチョコボレースに出場させることができるようになる。
ファイナルファンタジーXIV
各町にチョコボ馬留が設置され、そこに繋留されている。オープンβ時点で乗用することはできなかった。
オープンβ時点において「馬鳥の羽根」というアイテムが存在する(説明には「チョコボの尾の羽根」と表示される)
ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア(乗り物・NPC)
「マイチョコボ」を入手して以降、都市やダンジョンを除いたフィールドで呼び出し乗ることができる。
消費アイテム「ギザールの野菜」を使用することでプレイヤーのバディ(相棒)としてバトルに参加する他、スキルツリーによる成長や見た目のカスタマイズが可能。
主な生産地はイシュガルドであり、一般的なラウンシー種だけでなく、ルガディン族の騎乗にも堪えられる大型のデストリア種や、ララフェル族用に品種改良されたベラフディアン・ジェニット種などが存在する。
他にも「グランチョコボ」と呼ばれる、チョコボの森などに生息する野生種は牧場生まれのチョコボより体格に優れ、運搬能力が高く2人乗りが可能。
ファイナルファンタジータクティクス(モンスター)
モンスターとして登場。「チョコボ」「黒チョコボ」「赤チョコボ」の三種が登場。アビリティが優秀なモンスターで、序盤はチョコボすら強敵である。特に赤チョコボは「チョコメテオ」という凶悪なアビリティがあり、さらに複数で登場することが多いためプレイヤーからはラスボス以上に恐れられている存在である。
なお、仲間にチョコボがいる状態で人間ユニットと共に出撃させると、チョコボに乗る事が出来る(moveなどの修正を受けるが、騎乗しているチョコボのアビリティは使用出来なくなる)。
ファイナルファンタジータクティクスA2(モンスター)
モンスターとして登場。「チョコボ」「緑チョコボ」「茶チョコボ」「白チョコボ」「赤チョコボ」「黒チョコボ」の6種が登場し、それぞれ特有のアビリティを持つ。また、チョコボ士というジョブが存在し弱ったチョコボに乗ることができ、そのチョコボのアビリティを使用可能になる。チョコボから降りると逃げてしまう。
ディシディアファイナルファンタジー(召喚獣)
それ以外にもプレイヤーのゲームプラン時に通常、黒、デブの3ヴァージョン、ある条件を満たした時のプレイヤーアイコンに登場。他にもインストール時とそのセーブデータアイコン時に『FFV』のオープニングバージョンのバッツと共に登場している。
聖剣伝説 〜ファイナルファンタジー外伝〜
メノス村の北の森で、卵から孵化した所に居合わせたヒーローを親と思い、一緒についてくる事となる(このイベントは見なくても後の展開に支障はない)。後にジュリアスによってガラスの砂漠に落とされたヒーローを命を掛けて救い、下半身が不自由になるがボンボヤジの手によって「チョコボット」として改造され、水の上を渡る能力を得る。また、アマンダやヒロインを守れず、自暴自棄になりかけたヒーローを精神的にも救った影の立役者でもある。エンディング映像では別の個体と出会いヒーローから離れて行くと見られる描写がある。
ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン(NPC・ゲストキャラ)
コラボレーションイベント「FFXI DQX FFXIV アニバーサリー」にて『FFXI』からのゲストとしてシャントットと共に登場。風の町アズランに滞在し元気をなくしていたが、ギサールの野菜を食べさせることによって元気になり、シャントットから報酬をもらえた。またチョコボを模した装備品やハウジングの家具を入手することもできた。

チョコボのテーマ

FFシリーズは新作が登場するたびにチョコボが登場し、その都度テーマ曲もアレンジされるため、「チョコボのテーマ」はFFシリーズ中もっとも多くアレンジされている楽曲である。その登場は古く、チョコボが初めて登場する『FFII』から既に登場している。『FFIV』からテーマが設定されたアレンジバージョンが加わり、それ以降さまざまなヴァリエーションが生まれている。『FFIX』では制作がハワイの「ホノルルスタジオ」(現在解散)だったためか、チョコボのテーマもハワイアン風な曲になっている。『FFXIII』では歌詞が付けられている。また、チョコボが主役のゲーム(チョコボシリーズ)では1作品ごとに多くのアレンジがなされたため、曲数は急増した。

『FFII』で初登場したときにはAメロのみであったが、『FFIII』ではBメロも加えられた。『FFVII』以降メロディーの改変がBメロを中心にはじめて加えられ、ヴァリエーションの数がさらに上がる。

なお、デブチョコボに関連する曲は「チョコボのテーマ」とは別の曲。一部のチョコボに関連する曲も「チョコボのテーマ」の編曲でないものがある。

チョコボのテーマの一覧

チョコボのテーマ

  • ファイナルファンタジーII
    • チョコボのテーマ - 初登場はAメロだけである。
  • ファイナルファンタジーIII
    • チョコボのテーマ - Bメロが登場する。
  • ファイナルファンタジーIV
    • チョコボ - 『FFIV』のアレンジCD『ケルティック・ムーン』ではアイリッシュサウンド調。
    • サンバ・デ・チョコボ - 黒チョコボのテーマ曲。サンバ調。
  • ファイナルファンタジーV
    • ボコのテーマ - 固有の名前を持ったチョコボ、「ボコ」のテーマ曲。
    • マンボdeチョコボ - 黒チョコボのテーマ曲。マンボ調。『FFV』のアレンジCD『ピアノコレクションズ』ではジャズピアノ調。『ディシディアファイナルファンタジー』では、この曲の原曲を使用。
  • ファイナルファンタジーVI
    • テクノdeチョコボ - テクノミュージック調。
    • Milan de Chocobo - ミラノ交響楽団の演奏によるオーケストラ調。アレンジCD『Grand Finale』に収録されている。
  • ファイナルファンタジーVII
  • ファイナルファンタジーVIII
  • ファイナルファンタジーIX
  • ファイナルファンタジーX
  • ファイナルファンタジーX-2
    • チョコボ - おなじみのフレーズが登場するものの全く別の曲。
  • ファイナルファンタジーXI
    • Dash de Chocobo - 初期バージョンでは採用されず、「ジラートの幻影」以降の追加ディスクより騎乗時のBGMが追加された。また、数回ループ再生後には既存エリアのBGMに戻る。
    • Choc-a-bye Baby - チョコボを育成する際に使われている曲。木管楽器の音色とゆったりとしたテンポが特徴的。『アトルガンの秘宝 オリジナルサウンドトラック』には収録されておらず、『FINAL FANTASY XI Original Soundtrack PREMIUM BOX』で初めてサウンドトラックに収録された。
    • Circuit de Chocobo - チョコボレースにエントリーする際に使われている曲。Choc-a-bye Babyよりも先にサウンドトラックに収録されたが、チョコボレースの実装が延期になったため実際にゲームに使われるまでに半年近く幻のBGMとなっていた。『アトルガンの秘宝 オリジナルサウンドトラック』に収録。
    • Run Chocobo, Run! - チョコボレースのBGM。Circuit de Chocobo同様、半年近く幻のBGMであった。
  • ファイナルファンタジーXII
    • チョコボFFXIIアレンジ - ゲーム未収録曲で、サウンドトラックにのみ収録。ゲームに使用された下記のチョコボ 〜FF12バージョン〜に比べテンポが遅く、原曲に近いアレンジとなっている。
    • チョコボ ~FF12バージョン~ - オーケストラ調。FFシリーズでは初めてAメロにも大規模な改変が加えられている。
  • ファイナルファンタジーXIII
    • コクーンdeチョコボ 夢をみようよII - 浜渦正志がサウンドを担当した『チョコボの不思議なダンジョン』 での使用曲『夢をみようよ』のリメイク。メロディラインはFF3のチョコボのテーマ原曲をなぞっているが、アレンジはほぼオリジナル。FFメインシリーズのチョコボのテーマとしては初めて歌詞が付き、ボーカルが収録された。
    • パルスdeチョコボ - フュージョン調。全て、国内のミュージシャンによって生演奏されたものが録音されている。
  • ファイナルファンタジーXIII-2
    • Groovy Chocobo - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック』に収録。チョコボに乗っているときの曲。
    • ロデオdeチョコボ - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック』に収録。チョコボレースの曲。
    • Crazy Chocobo - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック』に収録。「暴れチョコボ」に乗っているときの曲。
    • Crazy Chocobo_UstreamEdit - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック プラス』に収録。アレンジバージョン。
    • Hopping Chocobo - 『FINAL FANTASY XIII-2 オリジナル・サウンドトラック プラス』に収録。
  • 特定のシリーズと直接の関係の無い派生版
    • Mambo de Chocobo - シングル『ファイナルファンタジーV マンボdeチョコボ』、アルバム『F.F.MIX』に収録。収録の為に結成されたSeñol Uematsu & Los Mambo Panchos(セニョール植松とマンボ・パンチョス)演奏。インターネットラジオ『植松ラヂヲ』のオープニング曲としても使われた。FF5のマンボdeチョコボのアレンジ。
    • ソンゴdeチョコボ - アルバム『FINAL FANTASY 1987-1994』に収録。Mambo de Chocoboと同じくSeñol Uematsu & Los Mambo Panchos演奏。もともとは『FINAL FANTASY V DEAR FRIENDS』に収録する予定であったが、アルバム全体の曲の統一性から未収録となった経緯を持つ。
    • Swing de Chocobo - More Friends music from FINAL FANTASYコンサートとVOICES music from FINAL FANTASYオーケストラコンサートのアンコールで演奏された曲。編曲をしたのは両コンサートの指揮を担当をしたアーニー・ロス。演奏中に歴代 (『FFII』~『FFXI』) のチョコボの映像が流された。
    • チョコボのハッピークリスマス - 『チョコボの不思議なダンジョン オリジナル・サウンドトラック』デジキューブ版の初回限定特典8cmCDに収録されている。現在CDでの入手は中古のみで非常に困難だがSQUARE ENIX MUSICのサイトにてDL購入することは可能。浜渦正志の編曲でタイトルの通りクリスマス音楽をモチーフに、オーケストラによる演奏。

デブチョコボのテーマ

デブチョコボのテーマは通常のチョコボのテーマと異なり、スウィング風のリズムを特徴とした独自のメロディで、デブチョコボの鈍重なイメージを表現するユーモラスでゆっくりとしたテンポの曲である。IIIで使われたメロディが移調した上でそのまま「IV」に流用されているが、V以降、デブチョコボ自体が登場する機会が少なくなったため、本曲が用いられる機会も激減した。

チョコボシリーズ

チョコボを主体としたスピンオフゲームシリーズ。総称してチョコボシリーズという。一部例外はあるが、ほとんどの作品でデフォルメされたチョコボが主人公として登場する。登場キャラクターのデザインも似通っているが、FFシリーズ本編と同様にそれぞれの作品のストーリーは独立しており、直接的な繋がりはない。

チョコボシリーズはほとんどが板鼻利幸によるデザインとなっている。

以下、表記はファイナルファンタジーシリーズの作品一覧に準ずる。

※PS=PlayStation、PS2=PlayStation 2 、GA=ゲームアーカイブス(PS3 / PSP / PSV)、Wii=Wii(ウィー)、VC=バーチャルコンソール(Wii)、GBA=ゲームボーイアドバンス、DS=ニンテンドーDS、3DS=ニンテンドー3DS、WS=ワンダースワン、WSC=ワンダースワンカラー、Win=Microsoft Windows、i=iアプリ、EZ=EZアプリ (BREW)、S!=S!アプリ

  • 初出の機種のみ発売年月日を記載する。対応機種の後ろに「※」印が付いているものは未発売の作品。

チョコボの不思議なダンジョンシリーズ

ローグライクゲームシリーズ。チュンソフトの『不思議のダンジョン』シリーズをベースとしている。

チョコボの不思議なダンジョン (PS・1997年12月23日, GA)
チョコボシリーズ第1作。「不思議のダンジョン」シリーズの中村光一が監修。
チョコボの不思議なダンジョン for ワンダースワン (WS)
上記のWS版。バンダイが販売。
チョコボの不思議なダンジョン2 (PS・1998年12月23日, GA)
続編にあたるが、上記とはストーリー上の繋がりはない。
チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮 (Wii・2007年12月13日)
前作同様、上記2作とストーリー上の繋がりは無いが、ストーリー全体の雰囲気は前作同様、重い内容のストーリーとなっている。開発はハ・ン・ド。欧米では後述の『魔法の絵本』と共に『FINAL FANTASY FABLES』シリーズに属する。
シドとチョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮DS<math>^{+}</math> (DS)
Wii版『時忘れの迷宮』をベースにしたリメイク移植版で、新たな要素も追加された。

その他のチョコボシリーズ

おでかけチョコボRPGPocketStation、Win)
PS版『ファイナルファンタジーVIII』内でダウンロードできるミニゲーム。後にWindows版『FFVIII』と連動したデスクトップゲームとしても移植され、Windows版『FFVIII』の公式サイトでダウンロードが可能となっている[1]
チョコボレーシング ~幻界へのロード~ (PS・1999年3月18日, GA)
レースゲーム
チョコボスタリオン (PS・1999年12月22日, GA)
チョコボを使った『ダービースタリオン』風の育成シミュレーションゲーム
チョコボコレクション (PS)
チョコボ10周年記念として発売。オリジナル新作タイトル『ダイスDEチョコボ』、同時発売の『チョコボスタリオン』、既存作品の『チョコボレーシング』の3本を合わせた同梱パッケージセット。
ダイスDEチョコボ(PS, GA)
ボードゲーム。同梱パッケージ『チョコボコレクション』のオリジナルタイトルであり、単品発売はされていなかった。後に「スクウェア マスターピース」シリーズの1つとしてワンダースワンカラーへも移植される予定だったが発売中止となり、GBA版『チョコボランド』のベースとなった作品。後にゲームアーカイブスでもPS3、PSP、PSV向けに単品で配信。
はたらくチョコボ (WS・2000年9月21日)
開拓シミュレーション。ワンダースワンカラー発売前の作品だが、カラー表示に対応している。
チョコボランド (GBA)
ボードゲーム。上記『ダイスDEチョコボ』のリメイク作品。
どこでもチョコボ (i)
mova Dシリーズにプリインストールされたアプリゲーム。
チョコボdeモバイル (EZ, i)
ミニゲーム集。
チョコボと魔法の絵本シリーズ
アドベンチャーゲームシリーズ。多くのミニゲームが収録されている。開発はハ・ン・ド
チョコボと魔法の絵本 (DS・2006年12月14日)
カードゲーム「ポップアップデュエル」での対戦も行える。
チョコボと魔法の絵本 魔女と少女と5人の勇者 (DS・2008年12月11日)
『魔法の絵本』の続編にあたるが、ストーリー上の繋がりはない。
また、カードゲームのみを独立させた無料オンライン対戦ゲーム『ポップアップデュエル オンライン』 (PC) が存在する。『ポップアップデュエル』のほかに『プルバックデュエル』というものも存在する。
チョコボパニックiPad・2010年5月28日)
タッチスクリーンを使用したパーティゲーム。2010年5月28日よりDL販売開始。開発はボトルキューブ
チョコボとクリスタルの塔(携帯電話・2010年6月29日)
ソーシャルゲーム型の基本無料の育成RPG。GREEにて2010年6月22日よりテスト版がリリースされ、同年6月29日より正式サービス提供開始。開発元はハ・ン・ド。プレイヤーはチョコボのブリーダーとなり、チョコボの世話をして育て、塔を冒険しお宝を集める。
Chocobo's Crystal Tower(PC・2010年11月2日)
Facebookにて2010年10月25日よりテスト版がリリースされ、同年11月2日よりver.βサービス提供開始。上記のPCブラウザゲーム版にあたり、グラフィックやシステムなどが異なっている。開発はハ・ン・ド。
チョコボのチョコッと農園(携帯電話, スマートフォン・2012年12月19日)
ソーシャルゲーム型の基本無料の農園ゲーム。GREEにてサービス提供され、後にmixiゲームでも開始された。開発元はスマイルラボ。スクウェア・エニックス初のソーシャル農園ゲームであり、動物たちを育てたり作物を収穫したりなどを行う。

上記の他、「スクウェア・エニックス メンバーズ」の公式サイト内のゲームゾーンで配信されている無料カジュアルゲームにも、チョコボを用いたミニゲームが数作品存在する。

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:チョコボシリーズ

テンプレート:Navbox
  1. ファイナルファンタジーVIII Windows版公式サイト - EA エレクトロニック・アーツ株式会社