スプリガン (漫画)

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テンプレート:Sidebar with collapsible listsスプリガン』は、原作:たかしげ宙、作画:皆川亮二による漫画。『週刊少年サンデー』(小学館)で連載された。単行本は全11巻が小学館から刊行された。

あらすじ

はるか超古代、現代を遥かに上回る科学力を持つ文明が存在した。ある遺跡から発掘された金属板に、その超古代文明の人々からの警告が記されていた。「我々の残した遺産を、悪しき者より守れ」と。そのメッセージに従い、特殊組織「アーカム」は、彼らの遺産(オーパーツ)をあらゆる権力から守り、封印するチームを結成した。アーカムのトップエージェントは、「スプリガン」と呼ばれる。この物語は、アーカムのスプリガンの一人「御神苗優」の戦いを描くアクション漫画である。

エピソード一覧

本作品は、単独で完結する複数のエピソードから構成されている。連載の関係から、1つのエピソードは5話前後、もしくは長編で1話というものが多くなっている。

連載本編

  • 炎蛇の章(4話)
  • 仮面伝説の章(11話)
  • ノアの方舟篇(4話)
  • 狂戦士の章
  • 帰らずの森篇
  • 水晶の髑髏(前後編)
  • 龍脈地図 御神苗抹殺計画(4話)
  • 混乱の塔(4話)
  • 獣人伝承(3話)
  • 終末計画(3話)
  • 聖杯(前後編)
  • 忘却王国
  • 降臨(3話)
  • 不死密売(3話)
  • 修学旅行(前後編)
  • 精霊惑星
  • 獣人伝承2
  • 人工進化
  • 聖櫃(アーク)(前後編)
  • 賢者の石(5話)
  • 山岳ピラミッド
  • 龍脈地図 最終話 炎蛇再来

連載終了後の読切作品

※本節の物語は単行本版には収録されていないが、My First BIG(いわゆるコンビニコミック)版には収録されている。

  • SPRIGGAN外伝 FIRST MISSION
文字通り御神苗の最初の任務を扱っている挿話。My First BIG版では、連載初作である『炎蛇の章』の前章となる一番最初の物語として収録されている。
  • SPRIGGAN特別編 ゴールド・ラッシュ
本編終了後の「大学時代の御神苗」の物語。大学生活のかたわらでスプリガンを続けている御神苗の姿が描かれている。My First BIG版の最終収録作。

登場人物

アーカム

T・F・アーカムの創設した巨大財閥。超古代文明からのメッセージに従い、超古代文明の遺産を封印しあらゆる権力から守護することを目的としている。超古代文明の研究により、「賢者の石」を触媒とした精神感応金属「オリハルコン」の精製や、通常の30倍以上の筋力を発揮させる防護パワードスーツ「A.M(アーマード・マッスル)スーツ」の実用化など数々のオーバーテクノロジーを実現しており、それらを遺跡保護任務に流用・応用している。

スプリガン

アーカムの擁する特殊エージェント。超人的な戦闘力・特殊能力を持っている者が多い。名前の由来は財宝を守る巨人スプリガンから。

御神苗優(おみなえ ゆう)
本作の主人公。本業は高校生で、学校に通いながら世界中を飛び回って遺跡の封印に尽力している。各種白兵戦とサバイバル技術の達人で、A.Mスーツとオリハルコン製のナイフを愛用している。
ジャン・ジャックモンド
スプリガンの一人。長い金髪を後ろで結んでいる。気性の荒い性格で、優とコンビを組むことが多い。フランスのスラムで拾われ、義弟マークと共に娼婦マリアに育てられるが、軍部との諍いでマリアとマークが殺害された後、スプリガンとしてティアにスカウトされた。
超古代文明の遺産である獣人「ライカンスロープ」の子孫で、通常の状態でも人間離れした基礎能力を誇るが、自分の血を見ると理性を失って獣人化し、身体能力が更にアップする。朧との戦いにおいて、獣人化し理性を失った点を突かれて敗北し瀕死の重傷を負ったことから、その後は獣人化せず、正常な思考を保ったまま純粋な身体能力を使いこなすことを心がけるようになった。
朧(おぼろ)
中国武術と気功の達人。朧という名は「朧げな存在」という意味で周囲が付けた名で、本名は不明。外見は物静かで礼儀正しい青年である。
仙人になることを目指している世界最高の氣法師で、重装備の軍隊と単身相対して無傷で切り抜け、一撃のみで相手の気の流れを乱し戦闘不能にするほどの実力を誇り、その強さはラムディをして「人間が到達できるレベルの頂上にいる」とまで評されている。優の格闘術の師匠でもあり、稽古では一度も優に負けたことがない。その一方、人間としての潜在能力を十二分に発揮するためのA.Mスーツに頼らない戦い方を諭すなど、優に対しては非常に目をかけていた。遺跡の保護や遺産の悪用防止よりも、自らの鍛錬・修行に重点を置いている様子が見られる。
物語終盤、スプリガンを裏切ってトライデントに加担。一対一でジャンを倒したのち優と真剣勝負を行い、潜在能力を使いこなせるようになり初めて自分を追い詰めた優に対し、封印していた秘技「軽氣功」を用いて状況を逆転する。しかし軽氣功を使ってしまった自分の未熟さを恥じ、優に勝ちを譲った後、修行のため山に籠ると言い残して優の前から姿を消した。
ティア・フラット
「魔女」の異名をとる女性スプリガン。森に眠る大魔術師マーリンから伝授された魔術を操り、紙に描いた魔法陣から幻影の魔獣を召喚したり、空間を捻じ曲げて相手を閉じ込めたりするなど、数々の超自然的現象を引き起こせる。外見は美しい妙齢の女性の姿をしているが、はるか古くからアーカムに深く関わっていることが示唆されている。
山本(やまもと)
アーカム日本支部所長で、スプリガンの管理責任者。温厚かつ実直な人柄で優やジャンたちに信頼されている。見た目はどこにでもいそうな、穏やかな中年といった風情だが、かつては正真正銘スプリガンの一員で、優やジャン達にとっては大先輩にあたる。
一線を引いた現在でも炎蛇の飛び交う南極の空をくぐり抜けて敵地に着陸するほどのヘリコプターの操縦技術や、複数の機関銃の銃身だけを拳銃で瞬時かつ正確に撃ち抜く超人的な射撃技術を誇るが、本人は「歳を取るごとに臆病になってしまった」と謙遜している。

財団員

メイゼル
アーカムの老科学者で、オリハルコン研究の第一人者。優の装備する A.Mスーツやオリハルコンナイフを製造し、依頼に応じて様々な機器や道具を製造している。女性科学者マーガレットを助手にしている。ティア・フラットとも付き合いが長い。
御神苗秋葉(おみなえ あきは)
優の従姉で母親代わり。父・隆と共に身寄りのない優を育てた。アーカムに勤務しており、後にヘンリー・ガーナムの秘書となる。
ジミー・マックス
アーカムのエージェントで、特殊部隊マックス隊の隊長。スプリガンのような突出した戦闘力はないが、部隊戦や諜報活動でスプリガンを支援している。優と作戦を共にしたこともあり互いに信頼し合っていたが、遺跡保護任務中にCOSMOSの襲撃に遭い、拷問によって再起不能の重傷を負わされてしまう。
エヴァ・マクマホン
アーカム所属の女性考古学者。考古学の素晴らしさを教えてくれた恩人として、優から教授と呼ばれ慕われている。
スティーブ・H・フォスター
アーカム特別顧問。海洋に関するエキスパートで、アーカム初代会長とは個人的な友人であり、現在のアーカムで面と向かって意見できる人物はほとんどいないという。
超電導推進やレーザー兵器など最新技術の粋を集めた調査船「ロシナンテ」の船長を務めている。性格は豪放磊落。優とは親しく、その能力や機転に目をかけており、自分の後を継いで「ロシナンテ」の船長になるべきだと言っている。
ヘンリー・ガーナム
アーカム新会長。世界に真の秩序をもたらすために、アーカムが集めた超古代文明の遺産の絶対的な力を用いることで、世界の軍事バランスを自らが完全にコントロールしようと目論む。そのために、反発したスプリガンによる内部分裂を引き起こしてしまう。

関係者

山菱理恵(やまびし りえ)
優と同じ孤児院で育った幼馴染み。言語学の天才で、10代の若さでアメリカ・カーネル大学の言語学教授職に就いている。アーカムの依頼で「宮下文献」「マッパムンディス」など古代文字の解読に携わり、その時にスプリガンとなった優と再会した。
御神苗隆(おみなえ たかし)
優の叔父・養父で、秋葉の父。冒険家として「神秘」を求め世界中の秘境を飛び回っており、作中でも数年前から音信不通だった。アメリカ軍やスプリガンを手玉に取るほどのトラップ設置技術を持っている。ジミー・マックスとは顔見知り。
COSMOSの特殊教育・洗脳のために心を病んだ優を身体をはって立ち直らせ、またスプリガンの仕事で優が精神的にかなり無理をしているのではないかと常々心配している。
パーカップ・ラムディ
「神の手を持つ男」の異名を持つ元スプリガン。かつて裏の世界ナンバーワンの殺し屋として恐れられた存在で、年老いてなお超人的な格闘・戦闘技術を持っている。現在はアジア奥地の無医村で診療所を開設し、その手術の腕前によって患者たちから慕われている。医術関連の古文書を数多く所蔵しており、現役スプリガンの相談を受け現場に赴くこともある。

友人・知人

染井芳乃(そめい よしの)
優と同年代の少女で、優とは任務中にも任務外でも何度も出会う腐れ縁。様々な霊と交信できる霊能力の持ち主。
戦闘能力は非常に高いが考えなしのイージーミスが多い上、自分が引き起こした問題の後始末を出くわした優や他の勢力に丸投げするという非常にしたたかでふてぶてしい性格。強奪した超古代の遺物を莫大な値段で国家機関に売りつける上、前述の通りの行動の結果、十数個の遺跡を破壊し、さらに多くの遺跡を起動不能にしているため、「遺跡荒らしの芳乃」として悪名高い。
霊能力は親譲りで母親はとある国の諜報組織に属していたが、組織にとって不利益な存在となり抹殺された。母から叩きこまれた技術を使い、遺跡荒らしをするようになるが行動原理は「金のため」といたってシンプルである。このため赤字となりそうなら(たとえ自分が引き起こした問題でも)さっさと手を引く。表向きは良家のお嬢様として名門の女子高(私立 飯床野女子高等学校[1])に通っている。
笹原初穂(ささはら はつほ)
優のクラスメイト。快活な性格で、特技は空手。父と妹の香穂が「パレンケの仮面」の事件に巻き込まれ、裏世界での優を知る事になる。表の世界における、数少ない優の理解者。
優と共に行動し、様々な一面を覗いたことで恋慕に近い感情を抱いているが、妹・香穂の想いを知っているため滅多に表には出さない。
笹原香穂(ささはら かがほ)
優のクラスメイトで、初穂の双子の妹。初穂とは逆のおとなしい性格。優のことを恋慕している。
川原鈴子(かわはら すずこ)
高校教師。アーカムに協力していた川原正三教授の娘。父親が発掘に携わっていた「水晶の髑髏」を巡って「ネオ・ナチス」に殺され、死の真相を調べるうちに優と関わる事になった。

トライデント

アメリカやロシアなど大国の軍部と結びついている巨大軍産複合体。高隅財閥(日本)、グラバーズ重工(アメリカ)、キャンベルカンパニー(ヨーロッパ)など三つの企業が提供する裏金で運営されている。巨大な財力に加え、独自の強力な戦力を保有している。超古代文明の遺産を兵器として積極的に活用する方針で、超古代文明を封印するアーカムとは対立関係にある。

暁巌(あかつき いわお)
兵器開発集団「トライデント」の傭兵部隊隊長。どんな過酷な状況でも生き残る「生還者(リターニングマン)」という異名をとる。機械式でパワー重視の、トライデント製 A・M スーツを装備する。優と互角に渡り合う実力者で何度も対決するが、危機を脱するために共闘することもあった。
ラリー・マーカスン
元傭兵で、暁たちトライデントの実行部隊を指揮する立場にある。暁とは古い傭兵仲間で、暁の知る限り指揮官としては最も優秀であるらしい。トライデントを抜けて、アーカムのヘンリー・ガーナムの側近となる。


COSMOS

アメリカ軍特殊実験部隊”Children Of Soldier Machine Organic System”の通称。〈No.0〉をリーダー、No.10 - No.19を第一小隊、No.20 - No.29を第二小隊といった部隊わけで小部隊を結成。小部隊をNo.1 - No.9の一桁ナンバーがサブリーダーとして指揮することで編成された部隊。ただし、COSMOSが暁巌とボーブランシェと初顔合わせした時点ではまだ50人程度とされている。

兵士を子供のうちから殺人マシンとして育て、<キラーエリート>を作り上げる。その方法は、まず、薬物投与や催眠術により精神操作を施し、人間として持っている「個性」「理性」「禁忌」「感情」などを消し去り、上官からの命令には絶対服従のロボットへと変える。 その後、殺人マシンとしての性能を磨いていき、各個体の性能を可能な限り均一化していく。司令塔であるリーダーの標準性能を100%とし、各々の固体に±1%以下の性能にしていく。各個体の思考能力を最小限にし、精神感応金属(オリハルコン)を脳内に埋め込み、互いに通信端末化する。電波干渉をうけない、精神波として発信されるため、どんな環境でも制約無く、発信・受信が可能。 それによって各個体はリーダーの意のままに行動が出来る完全に統制された部隊として作り上げられた。

一見完全無欠な部隊に思えるが、あまりにもリーダーの思考に依存し過ぎている為、戦闘中に何らかの理由でリーダーからの発信が途切れた場合、端末の各個体の動きが停止してしまう弱点がある。

初めての実戦テスト時、参戦した御神苗優の暴走で壊滅。資金と時間がかかりすぎるためアメリカ軍は手を引いたが、後にトライデントが受け継ぎ完成させた。

ラルフ・クーリー
金谷の上官でCOSMOSの指揮官。優の元上官でもあり、初代プロジェクトCOSMOSの管理責任者だった。記憶を取り戻し、潜在能力が覚醒した優に半死半生の目に遭わされるが、サイボーグとして復活し優に復讐の炎を燃やす。
金谷唱(かなや しょう、COSMOS No.0)
アメリカ軍のプロジェクト COSMOS の兵士。「金谷昌」と言う名は組織からつけられたもの。元は「No.71」として組織に属していたが、COSMOS のプロジェクトがアメリカ軍からトライデントに移管されてからは、「No.0」 というコードネームを与えられ、COSMOS 全体の司令塔となる。プロジェクトの進展と共に殺人鬼としての調整を受け続け、全ての人間性を消去されている(指揮官としての必要のため、人間に近い形で思考するようにプログラムづけられている)はずだが、その能面のような無表情とは裏腹に実際は上官のラルフ・クーリーを裏切って自らが指揮官の座につくなど悪い意味で人間的な意思を残しており、唯一マトモな人間に戻る事ができ、なおかつ最高の能力を持つ優への羨望と憎悪は心の底に強く根付いており、自らの手で優を抹殺しようと執拗につけ狙う。

機械化小隊(マシンナーズ・プラトゥーン)

志願者ないし作戦中の事故等で欠損した身体そのものを機械化(サイボーグ)とした兵士で構成された、アメリカ軍の秘密部隊。隊員は将校待遇となっている。

マクドガル大佐
機械化処置で強化されたアメリカ軍の極秘部隊、機械化小隊(マシンナーズ・プラトゥーン)の一人。10歳くらいの少年だが高い知能を持ち、脳に「頭脳磁界増幅装置」を埋め込んでいる。これによって強力な衝撃波を放つことができ、「悪魔の力を持つ男」と恐れられているが、その副作用として脳に莫大な負担がかかり、物語登場時点で寿命はあと数年だった。アメリカ軍の大部隊と、同じ機械化小隊のファットマン、リトルボーイを率いて、「ノアの方舟」の発掘現場を襲撃する。地球環境を汚染し続ける人類を憎悪し、「方舟」の力を用いて人類抹殺を目論む。
ファットマン
機械化小隊の一人でマクドガルの部下。常人を遥かに上回る大男で、巨大なガトリング砲を軽々と扱うパワーとオリハルコン製のボディアーマーによるタフネスが持ち味で、一時は御神苗をも追い詰めた。
リトルボーイ
機械化小隊の一人でマクドガルの部下。ファットマンとは対照的な小男。左腕に硬質ワイヤーカッター、右腕に連発式のグレネードランチャーを内蔵する。自称、機械化小隊でNo1のスピードだが、ジャンには遠く及ばなかった。獣人化したジャンに殺される。
ジャック・ザ・リッパー大佐
機械化小隊の一人。機械化した両腕にオリハルコンの振動剣を仕込んでおり、「ノンモの舟」発掘現場を襲撃する。闇にまぎれて気配を消す隠形の技と、巧みなブレードさばきで優を追い詰める。実直な軍人で、兵士としての自分の役目に誇りを持っていたが、優との戦いを経てその考えに変化が生ずる。
サンダーボルト
SPECIAL ACT『GOLD RUSH』に登場する機械化小隊。次世代型の機械化処置で腕に仕込まれたレーザーを照射し、イオン化した大気成分で導線を作ることで、同じく仕込まれた装置で発生させた電撃をそこに伝わせ、任意の標的に向かわせることができる。
ヘッジホッグ
機械化小隊大尉で、人種差別意識がある。右手のニードルガンから硬質の針を射出、A.Mスーツの精神感応繊維の隙間を縫ってダメージを与える事ができる。インディアンの伝承による「白人文明の崩壊」を阻止すべく、最初は国の代表として意向を伝えにインディアンの族長と対面したが決裂、一個小隊で抹殺しようとした。
アイアンアーム
本名ダッチ・メイトリスク。元機械化小隊(少佐)だが、より強い敵を求めて脱走兵となった。名前の通り両腕が機械であり、右腕は高熱を発するヒート・クラッシャー・システム、左にはA.Mスーツでも防げない高震動粉砕システムを持つ。テスカポリトカに雇われて御神苗を襲ったが、御神苗を真の強敵と認め、勝負のためにテスカポリトカをも裏切る。
その後、御神苗との一騎打ちで再起不能の重傷を負うが、テスカポリトカの魔術により人豹(ワージャガー)へと姿を変えられてしまい、理性なき怪物となり御神苗に襲いかかる。
サイドワインダー
「聖櫃」に登場する機械化小隊。指から射出する、ワイヤー付きのドリルが武器。トライデント側の人間として豪華客船「シバの女王」に乗り込み、御神苗やボーと戦った。
ハミング・バット少佐
「FIRST MISSION」に登場する機械化小隊。アンゴラでの秘密任務中に重傷を負い機械化手術を受け機械化小隊の一員となる。通称「無血の伝道者」。その両腕の機械には超音波によって脳神経を破壊する機能が実装されている。神への信仰心が篤く、それゆえに自分自身に神が人間に課した贖罪を執行せよという考えに囚われ、東京の「メギド・フレイム」を研究する施設を襲い、「不義と背徳の街」であるとした東京を滅ぼそうとする。

その他の敵

ボー・ブランシェ
秘密結社「ネオ・ナチス」の少尉でナチス復興に執念を燃やす(作中のネオ・ナチスは現実のネオナチとは異なり、オーパーツの力を借りて世界征服を目指す秘密結社)。強者が人々を導くべきという選民意識を持つが、同時に強者は常に弱者を守り幸せにすべきとも考えている。真面目であるが何処かズレており、臭いセリフを平気で吐く。優は事ある毎に彼を「暑苦しい熱血馬鹿」「お笑い芸人」等と呼んでいた。当人は知ってか知らずか「決めセリフを吐く」「必殺技の名前を叫ぶ」等のヒーロー漫画のお約束的な行動をしている。忍者に憧れていると言ったり、日本の格闘ゲームを参考にして格闘術を磨くなど、日本好きな一面も見られた。
初登場の時は薬物によって肉体を改造しており、優も圧倒するスピードを見せるが、体術や戦術的思考などの総合面では今一つ及ばなかった。同エピソードで朧に敗れてからは雪辱を誓い、薬を止めて特訓を行い、肉体も一回り大きくなり技術的にも向上(後にジャン・ジャックモンドは「(スピードは)俺を除けば世界一で通るかもな」と評している)。ティア・フラットと染井芳乃の二人を同時に出し抜いたこともある。後にスプリガンとの決着のため組織的に破綻したネオ・ナチスを抜けて「トライデント」の傭兵になり、暁の(自称)相棒となる。
得意技は「分身の術」[2]「爆裂粉砕拳」「分身烈風拳」[3]「激烈脚」「竜巻風陣脚」[4]
新生COSMOSメンバーとの壮絶な死闘の末、力尽き死亡。優との再戦を望んでいたが、叶うことはなかった。
ヘウンリー・バレス
バベル編に登場した、朧曰く「今世紀最高の魔術師」。ユダヤ人。影魔、砂魔、水魔という三体の強力な使い魔を操り、自らもA.M.スーツでも防げない強力な体術を駆使する。かつては神への信仰に厚い人物だったが、第二次大戦中にユダヤ人強制収容所での地獄を経験した事で人間に絶望、リバースバベルの力を用いて自らが神の座に就こうとした。しかしその宿願は個人的に覇権を手にすることではなく、人類の思想・価値観を統一する事により、民族や宗教などの違いによる争いや差別を根絶するという純粋なものであり、ある意味では誰よりも切実に、そして現実的に平和を追い求めた人物でもある。相対した御神苗も、その考えを最後まで否定しきれなかった。
ハンス・シュナイダー
ネオナチの一員。超一流のナイフ使いだが、川原教授を拷問の挙句に惨殺するなど残虐で陰湿な性格である。優に腕をへし折られて地面に叩き落とされる。
マイク・スペンサー
アメリカ軍の上等兵。南米にてアーカムのエージェントとの戦闘中に負傷して、生命を助けることを条件にその時発見したインカ帝国の遺跡と同じような脳手術をさせられる。手術によって周りの人間の心が読めるなど感覚器官が並外れて鋭敏になってしまったが、そのために能力をすぐに暴走させて基地全体の人間に暗示をかけて基地内の兵士達を多数殺害。その後トニーに発火能力で殺害される。あくまで古代の手術に耐え切れずに能力を暴走させただけの普通の兵士であり、優が彼の暗示に最後まで耐えぬいた先に見えたのは「妻子の元に帰りたい」という人間らしい望みだった。
中野建造(なかの けんぞう)
日本の諜報員。甲賀流の忍者の家系で、内閣調査室でスパイ技術の教官をしている。手下の甲賀忍者達と共に、飛鳥時代以前の古墳から発見された「賢者の石」を強奪するために京都に現われ、その過程で優と一緒に修学旅行に来ていた初穂と真田をおそうが、優と芳乃に叩きのめされる。
源双烈(チェン・スワンリェ)
中国武術の達人で、麻薬シンジケート「エレクシィ」の用心棒。硬氣功で肉体を強化すると、銃弾も防ぐことができる。かつて朧と決闘を行い敗れるが、雪辱を誓って再び朧の前に現れる。武術の達人ではあるがパーカップ・ラムディ曰く「格闘のプロだが戦闘のプロではない」とのこと。
トニー・ベネット
CIAの非合法職員(イリーガル)で、超能力の一つ、発火能力を持つ通称「ファイヤースターター」。目的達成のためなら手段を選ばず、また手段のためなら結果を気にもせずに行動し、さらに趣味(放火)のためなら目的をも捻じ曲げるといった悪質かつ残忍な手口で悪名高い。「ノンモの舟」発掘現場をジャック・ザ・リッパーと共に襲撃するが、リッパーとは相性が悪かった。上層部からリッパーの抹殺も命じられていたが、逆に倒される。死んだと思われていたが、「スプリガン」としてアーカムに雇われ、ラリーの部下となる。
ボーマン
元スプリガンで、優に戦闘技術を教えた人物。優の潜在能力に期待をかけていたが、アーカムのあり方に疑問を感じて、敵として優の前に現れる。世界で5本の指に入るナイフの達人で、もう一人の自分を作り出す「二重身(ドッペルゲンガー)」という特殊能力を持つ。
諸刃功一(もろは こういち)
KGBのエージェント。風圧で敵を切り裂く「風獣」を操る。諸刃家に伝わる口伝から炎蛇を制御する「火の社」の秘密を知り、制御法を解読するために山菱理恵を狙った。諸刃家は他にもオーパーツを所有しており、ヒヒイロカネの剣も所持していた。
ヴィクトル・ストローフ
スペツナズの小隊長。諸刃と共に「火の社」奪取を狙う。DNA操作と脳手術で力や治癒力が数十倍に高められており、御神苗を苦しめた。理恵の誘拐に関わるなど非情な兵士だが、同時に世界平和を維持することを願う一面があり、アメリカ主導の世界の軍事バランスを憂いていた。諸刃が「炎の社」を独占しようとした時に彼が世界を独裁することを恐れて襲うが、諸刃の「風獣」によって惨殺される。

遺産(オーパーツ)に関わる者達

炎蛇(えんじゃ)
厳密には登場人物ではないが、スプリガンの始まりと終わり、それぞれの事件にかかわる存在。名前の通り炎が蛇のようになった姿をしており、猛烈な雄たけびとともに灼熱を伴って現れる。個体なのか群体なのか判別せず、出現する際は必ず龍穴(地脈の出口)から複数の炎蛇が現れる。地球内部で生まれた超生命体とされるが、詳細は不明。生物というよりも現象に近く、またその様から噴火に例えられる(他には優が「ヤマタノオロチ」に例えている)。地脈と密接なかかわりを持ち、地球生命体(ガイア)の一種かそのものであるような描写がみられる。
炎蛇の章ではAMスーツのサイコブロー機能で向かってくる比較的小型の個体を霧散させる描写もあるが、最終章・炎蛇再来ではより激しい状態だったためかそのような描写はない。
なお、最終章では芳乃が地球意思に触れた際、「荒らぶる神」と呼んでいる。モデル・モチーフは聖書に登場する「燃える蛇」や風水における龍など、複数の要素が見られる。
ロードス島の青銅巨人
超古代文明の遺産。南極の戦いで遺跡防衛用にアーカムが配備し、優たちの前に立ち塞がる。作中では超古代文明の防衛用ロボットとされ、ラリー曰く「本物のスプリガン」。風貌は、3メートル近くある巨大な古代ローマかギリシャの闘士の青銅像だが、全身オリハルコンの合金製。地脈からエネルギーが流入しているので半永久的に作動する。現実世界の七不思議の一つにもロードス島の巨人像が言い伝えられている。
その巨体に相応しい最強無敵の圧倒的なパワーを発揮する一方、獣人のジャンをも凌駕する似つかわしくない程のスピードも備え、優、ジャン、暁の3人がかりの波状攻撃も全く寄せ付けなかった。多くのオーパーツ兵器と同様、通常兵器での攻撃は全く通用せず、さらにオリハルコンナイフなどで斬りつけて傷を与えても地脈のエネルギーを破損箇所のオリハルコンに充填することで瞬く間に復元するなど破壊の糸口が皆無で、作中の主要キャラクターが主とする白兵戦に於いてまさに無敵の強さを誇った。
エネルギーとして使う地脈のエネルギーが即ち地球生命体(ガイア)であるためガイアの意識とリンクしており、芳乃が南極の遺跡を媒体としてガイアの精神とコンタクトを取ったのと同じ様に、優も死闘の最中に青銅巨人を介してガイアと交信、その意思に触れた。
ケツアルクアトル
紀元前3千年頃に地球外の天体から地球に移住してきた異星人の子孫で、先祖は母星が死滅した為に地球へ移住、中南米の原住民に文明を与えた。
2千年前、異国から流れ着いた異邦人の子にケツアルクアトルは「テスカポリトカ」と名付け養子として育てた。月日が経ち、テスカポリトカの協力の元中南米に文明を築く事に成功したケツアルコアトルら異星人は、次に死滅した母星を再生させようと帰還を決意、テスカポリトカにも同行を求めた。
しかし豹変したテスカポリトカが原住民を虐殺するなど暴君と化し、異星の仲間も殺したため、最後に残ったケツアルコアトルがテスカポリトカに戦いを挑み勝利を収めるが、自身も致命傷を負った為に肉体を捨てて魂を「パレンケの仮面」にサルベージし、ケイ素生物としていつか母星へ還る日を待ち永い眠りに就いた。
最後は御神苗との共闘の末にテスカポリトカの永久封印に成功し、御神苗と初穂・香穂に感謝し、母星へと旅立った。
テスカトリポカ
作中では「テスカポリトカ」。2千年前に故郷を戦災で失い中南米に流れ着いた異邦人の子で、漂流の際に敵軍の襲撃で家族を失い、ケツアルクアトルに拾われ養子として育てられた。
異星の技術を瞬く間に覚え、それを応用して独自の技術を編み出すなど類稀なる才能を発揮し、中南米の文明の発展に大きく貢献したが、家族を殺された記憶から野蛮な人間文明に激しい憎悪を抱いており、ケツアルクアトルが彼を母星への帰還に誘った日を境に暴君と化し、人間を虐殺、それを諌めるケツアルクアトルら異星人も手にかけた。他人の肉体に魂を乗り換える転生術を使い時代を超えて生き永らえていたが、ケツアルクアトルとの戦いの末に「魂の塚」に封印された。
現代になって狂信的な魔術師により復活、ケツアルクアトルを抹殺してこの世を支配しようと目論むも、最後は御神苗とケツアルクアトルによってオーパーツ「マーラの銀鏡」に魂を永久封印された。
マリア・クレメンティ
イギリス軍将校の女性。20歳で博士号をとった機械工学の天才。
軍上層部の命令で発掘された狂戦士を調査中に狂戦士が起動し無差別攻撃を開始。御神苗と共闘し狂戦士の破壊に成功した。
事件解決後は軍上層部に失望し身に着けていた階級章をゴミ箱に捨て、軍を離脱した。
リック・ボルドー
ライカンスロープ「狼男」でジャン・ジャックモンドの父。
かつてはライカンスロープとして迫害を受け両親と兄弟を殺されるも、逃亡の末に人間の女性ウージェニーと結ばれジャックを授かり、正体を隠し穏やかな日々を送っていた。然しやがてある機関に発見され交戦中に獣人になったところウージェニーに目撃され、彼女がジャンを連れて去った事で、失望のあまり人間に対する憎悪を募らせ、いずれ人間社会への復讐を遂げるチャンスを得ようとトライデントに協力していた。
超古代遺跡のライカンスロープの研究所を発見したのを機に人間への復讐を実行に移そうと、同種であるジャンと再会、同調を求めたが、ジャンと人間達が死線を共に潜り協力する様を見てそれを諦め、自分にとって唯一の幸福の証である「家族の写真の入っているペンダント」をジャンに譲り渡し姿を消した。
デリー・グレアム
ライカンスロープ「吸血鬼」で、通常の短命なライカンスロープに比べ、血液を定期的に摂取する事で長命に生きられる特性を持ち、トライデントには「血液摂取」の目的で協力していた。
最後にはティア・フラットの魔術により別空間へと永遠に監禁された。
ケイト
イタリア・ロッキスの教会の司教の娘で、司教が亡くなる際にリバース・バベルと一族の秘密が書かれていた「ロッキスの外典」を託された。ケイトは外典を読み真実を知り、リバース・バベルを破壊すべくスプリガンに依頼・同行した。
リバース・バベルの破壊に成功した直後に世界各国の軍隊が混戦を始めた際、銃口に身を晒し負傷しつつも戦いを止める事を訴え、何とかそれを収めた。
アドルフ・ヒトラー
元ドイツ第三帝国総統。元来平和を愛する穏やかな性格の持ち主だったが、ナチス政権確立後、「指導者」としての責務と国民の期待との二つの重圧に耐えられず、やがて「独裁者」という二重人格に全てを任せて独裁政権を行使、第三帝国崩壊の際、聖杯に自身の血を注いだ後銃身を銜え自殺した。魔術も会得しており、超古代文明の雷撃兵器「ヴァジュラ」を含む財産を、魔術で封印した洞窟に保管した。
ヒトラーの復活を望む秘密結社「ネオ・ナチス」は、長い年月をかけてヒトラーのクローンを複数誕生させ洞窟の封印を解除しようとするも、魂までは本人でないため失敗し、聖杯に宿るヒトラーの魂をサルベージしてクローンに憑依し、ヒトラーはこの世に復活した。その際、聖杯の力で治癒能力も得ており、その場に居合わせ、致命傷を負った芳乃を治療した。
「指導者」ヒトラーは洞窟の封印を解除し、ヴァジュラなどの遺産で世界を征服するためにこの世に復活したと理解し、せめてもの罪滅ぼしに遺産全てを破壊しようとしたが、ネオ・ナチスにより「独裁者」の人格が現れ洞窟の封印は解かれ、手にしたヴァジュラで芳乃や優たちを始末しようとした。しかし制御し難いヴァジュラはやがて暴走し、「指導者」の人格に戻ったヒトラーはヴァジュラと共にこの世から再び消えると芳乃に別れを告げ、ヴァジュラの爆発の中に消えた。

遺産(オーパーツ)

メギドフレイム
空中の任意の地点に直径数キロの巨大レンズを作り出し、立体映像の投影や地上を焼き払うことが出来る装置。
ピリ・レイスの地図
世界中の「地脈」の位置が記された地図。
要石
日本の「地脈」を制御している、山脈を介した巨大な石。
南極ストーンヘンジ
『地球の生命エネルギー』の通り道である「地脈」を利用した装置。
賢者の石
現代科学では合成出来ない粘土質の物質。オリハルコンあるいは黄金を作り出せる。
ノアの方舟
地球規模の大気・気象コントロールシステム及び、洪水以降の生命体の研究所。
水晶髑髏
一定以上の振動を与えるとビームを射出する。
リバース・バベル
大量の人間の生命エネルギーを触媒とする事で、人の記憶や感情、思想・価値観を発動者の思う通りに書き換える装置。
聖櫃契約の箱
人の精神エネルギーで強力な磁場など、様々な現象を発生させる。
オリハルコン
レアメタルの一種で、他の金属との合金によって様々な特性を発揮する。精製には賢者の石が必要。
石造りの頭部模型
脳外科手術による人間改造法が示されている。
ノンモの舟
巨大な飛行物体で、地球創生時からの生命体のDNAコードを保管していた未来の人類へのタイムカプセル。
バーサーカー 
超古代文明の戦闘ロボット。胸部のミサイル二門と、全身にAMスーツの融解温度を超える超出力のレーザーを装備しており、生体反応を感知して追跡・抹殺する。破壊されると起爆装置が作動、その破壊力は凄まじく、核シェルター並みの建造物をも破壊するほど。
聖杯
血液を聖杯に満たすことにより、その者が死しても魂をサルベージする事ができ、復活した者は様々な能力を発現させる事ができる。
ヴァジュラ
精神エネルギーを雷撃に変換する兵器。ただし制御が困難で、エネルギーを蓄えすぎると大爆発を起こす。
ヒヒイロカネ
日本に伝わるオリハルコンと同系質の物質。
パレンケの仮面
異星のヒスイ製コンピューターで、太古の異星人ケツアルクアトルの魂をサルベージしていた。
マーラの銀鏡
鏡に写したあらゆる物の怪を永久封印する事ができる。
ラーマの神像
呪われた霊を祓う力を持った像。
ライカンスロープ
超古代文明の遺伝子工学による生物兵器。特定のダメージを受けると細胞が変化し、獣人となる。変化・治癒力に伴い細胞にも負担がかかり、平均寿命が40歳前後と短命でもある(「吸血鬼」型は定期的に血液を採取する事により、遥かに長く生きることができる)。
YAMA(ヤーマ)
超古代文明の思考型プログラムで、はるか昔から人類が生きるに値するかを思考し、その度に過去に"モヘンジョ・ダロ"や"ハラッパー"などのインダス文明圏を破壊した。
幽霊島
来たるべき自然環境の大異変に備えて造られた、人工避難島。地球の生命エネルギーを用いて異空間を自由に行来する機能を備えていたが、予想外の異変の早さに対処出来ず、制御システムが安定する前に島の人間達は全滅。その後も島はシステムを稼動し続け、地球上に出現、消滅を繰り返していた。
ソーマ
超古代植物アンブロディアから精製される、人間を不死とする秘薬。朧曰く「思念した物を物質化する事のできる薬「仙丹」の原材料」で、中途半端な精製をするとソーマになるらしい。しかも不死と言ってもあくまで治癒力を上げたに過ぎず、一度服用したら最後、定期的に服用しないと急激な老化により死に至ってしまう。さらに、身体の「完全に失ってしまった部分」までは再生できない。

刊行情報

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劇場アニメ

アニメーション映画化され、1998年に公開された。配給は東宝配給収入は3.5億円。

大友克洋が総監修を務めることで話題となったのをはじめ、大友や監督の川崎博嗣、銃器設定の岡村天斎、さらにアニメーション制作のSTUDIO4℃などは1995年に公開された『MEMORIES』の製作にも関与している。ストーリーは原作における「ノアの方舟」の話を基本的な叩き台として、所々に「御神苗抹殺計画」を一部を絡めることで、基本設定を説明すると同時に盛り上がりを演出している。

あらすじ

トルコのアララト山中にてアーカムの調査隊がノアの方舟を発見した。その半年後、アーカムのエージェント「スプリガン」として活動している御神苗優に彼の友人を利用した卑劣な挑戦状がたたきつけられた。友人の仇とノアの秘密を探るべく御神苗はアララト山へ向かう。

キャスト

スタッフ

主題歌

「Jing Ling」
歌、作詞 - Säju(サージュ) / 作曲、編曲 - 蓜島邦明

ゲーム

脚注

  1. 「帰らずの森篇」参照。
  2. 「水晶の髑髏」参照。
  3. 「聖櫃」参照。
  4. 「山岳ピラミッド」参照

関連項目

外部リンク

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