サザエさん症候群
サザエさん症候群(サザエさんしょうこうぐん)とは、日曜日の夕方から深夜、特に18:30から19:00にかけてフジテレビ系列で放送される『サザエさん』を見た後、「翌日からまた通学・仕事をしなければならない」という現実に直面して憂鬱になり、体調不良や倦怠感を訴える症状の俗称である。ここでは、同じような症例のブルーマンデー症候群(Blue Monday)についても取り扱う。
概説
主に学生や会社員など、月曜日から学校や勤務が始まる人に起こりうる症状とされる。ごく軽度のうつ病の一種とする説もある。ただし、夏休み中や冬休み中などの長期休暇の場合は翌日の月曜日も休みのためあまりなる人がいないこともある。
この症例は休日の終わり、仕事の始まりを実感し憂鬱になるものであり、それらを概して呼ぶために比較的認知されやすい語を用いて説明しているに過ぎない。その為、日曜日が休日ではない職種の人、サザエさんを他の曜日に遅れネットで放送している地域(フジテレビ系列の置局がない青森県・山梨県・徳島県・山口県)の人が覚える休日の終わりによる憂鬱感でも、こう呼称して問題は無い。世界的にBlue Mondayは休日明けの物憂い(ものうい)月曜日として誰しも経験し広く認識され、かつ言われることである。
名前の由来
この名前の由来は『サザエさん』のアニメが日曜日の終わりの代名詞となっていることである。
休日の終わりを自覚する最も多いパターンが、日本で毎週日曜日18:30~19:00(以下全て日本時間表示)にフジテレビ系列のテレビ局で放送されているアニメ『サザエさん』の放送時間帯であることから、この名称がつけられたとされる。『サザエさん』は40年を超える長寿番組であり、世代にかかわらず認知度が高く、放送開始時刻・終了時刻が固定されており、プロ野球中継などで放送休止になる例が非常に少ないことから、日曜夕方の代名詞となったといわれる。嘉門達夫は、自身のシングル『NIPPONのサザエさん』でサザエさん症候群を表現している。
よって『サザエさん』以外の日曜の終わりを連想させる他の何かでも、同様の症状が起こりうる。 TV番組・TVCMだと例えば『笑点』、『ちびまる子ちゃん』、『日立の樹』(1997年9月以前)、『大河ドラマ』、『日曜洋画劇場』、『ミュージックフェア』(2001年3月以前)などがある。『笑点』や『大河ドラマ』も、『サザエさん』と同様に、災害時や臨時ニュース時を除いて、放送開始時刻・終了時刻が固定されている。『ちびまる子ちゃん』では、2001年10月~2003年4月までエンディングテーマで放映されていた『休日の歌(Viva La Vida)』でも、歌詞中にサザエさん症候群と同じような表現がある。
サザエさん症候群を取り扱った音楽
- SEX MACHINEGUNS-日曜日 サザエさんを見ながら迫る月曜日の学校や勤務へと行きたくない気持ちが描かれている。なお歌詞カードには、サザエさんを日曜日夕方の象徴として引用しており、サザエさん自体にそのような気分を呼び起こさせる効果があるとしているわけではないという但し書きが記載されている。