クロガネモチ
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テンプレート:生物分類表 クロガネモチ(黒鉄黐)とは、モチノキ科モチノキ属の常緑高木。学名 Ilex rotunda。
概要
高木に分類されるものの、自然状態での成長は普通10m程度にとどまり、あまり高くならない。明るいところを好む。葉は革質で楕円形やや波打つことが多く、深緑色。表面につやがある。若い茎には陵があり、紫っぽく色づくことが多い。春4月に新芽を吹き、葉が交替する。
雌雄異株で、花は淡紫色、5月から6月に咲く。たくさんの果実を秋につける。果実は真っ赤な球形で、直径6mmほど。
分布と生育環境
本州(茨城・福井以西)・四国・九州・琉球列島に産し、国外では台湾・中国・インドシナまで分布する。
低地の森林に多く、しばしば海岸林にも顔を出す。
利用
しばしば庭木として用いられ、比較的都市環境にも耐えることから、公園樹、あるいは街路樹として植えられる。「クロガネモチ」が「金持ち」に通じるから縁起木として庭木として好まれる地域もある。西日本では野鳥が種を運び、庭等に野生えすることがある。
材木は農機具の柄としても用いられる。
地方公共団体の木
- 神奈川県横浜市港南区
- 愛知県名古屋市熱田区、瀬戸市、江南市、大府市
- 三重県川越町
- 兵庫県福崎町
- 和歌山県御坊市
- 岡山県岡山市
- 広島県大竹市
- 山口県山陽小野田市、田布施町
- 香川県三木町
- 福岡県福岡市、久留米市、中間市、大野城市、古賀市、粕屋町
- 熊本県長洲町
- 大分県中津市
- 宮崎県延岡市
- 鹿児島県薩摩川内市、霧島市
- Kuroganemochi2.jpg
未熟な実と葉
- Kuroganemochi 2009.JPG
実を付けた大木
参考文献
- 北村四郎・村田源、『原色日本植物図鑑・木本編I』、(1971)、保育社