ガングレイヴ
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テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Game テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer 『ガングレイヴ』(GUNGRAVE)は、2002年7月18日にレッド・エンタテインメントからプレイステーション2用ソフトとして販売されたガンアクションゲームである。キャラクターデザイン及び原作を内藤泰弘、メカデザインの原案に藤島康介、デザインイラストに松原秀典がそれぞれ参加している。
2003年10月からは同名のアニメシリーズがスタート、2004年3月まで放送された。同年3月4日には続編の『ガングレイヴO.D.』が発売された。
2006年9月21日にアイディアファクトリーから発売されたクロスオーバー作品『カオスウォーズ』には、登場キャラクター7人が参戦している。
2010年7月2日、AnimeExpo2010で、実写映画化及び書籍化の告知をしたことが、2010年8月9日レッド・エンタテイメントから発表された[1]。
目次
登場人物
主人公
- ビヨンド・ザ・グレイヴ
- 声 - 関智一
- ミレニオンに狙われていたミカを守るために13年の眠りから目覚めた死人。ガングレイヴシリーズの主人公。
- ネクロライズ(死者蘇生術)を受けており、加えて屈強な肉体と不死身とも言える再生能力を持ち「死神」の異名を持つ。しかしその代償として記憶と感情を失っており、また定期的に全身の血液を全て交換しなければならない。ミレニオンとそのボスであるハリー・マクドゥエルに並々ならぬ因縁がある。
- 大型の二丁拳銃ケルベロスと様々な武装を搭載した棺桶を振り回し、まるで重戦車のようにパワフルに戦う。
- ビヨンド・ザ・グレイヴというのはもちろん通り名で、本名はブランドン・ヒート。生前はミレニオンに所属しており、凄腕の殺し屋だった。生前を知る者からはブランドン、舎弟関係の文治からは「兄貴」と呼ばれる。寡黙で無口だが非常に仲間思いの優しい性格で、仲間(ファミリー)を思う気持ちは誰よりも強い。ミカの母親であるマリアとは両想いの関係で、ハリー・マクドゥエルとは子供のころ孤児院で知り合って以来の親友同士であった。
- アニメ版ではハリーとの友情や仲間を思う優しさがさらに強調されている。
- ちなみに、ゲームでは一言も喋ることが一切無く、『O.D』の最後に一言喋っただけである。
- ハリー・マクドゥエル
- 声 - 壮年期:磯部勉、青年期:浜田賢二
- ブラッディ・ハリーとも呼ばれるミレニオンのボス。
- そのカリスマ性と頭脳により、ミレニオンの頂点に君臨する。直属の部下として四天王を従えている。現在は町の各所にオーグマン部隊を配備し、ミレニオンビルを中心に支配地域を着実に広げていた。しかし、先代のボスであるビッグダディの忘れ形見である浅葱ミカの抹殺の過程で現れたビヨンド・ザ・グレイヴ=ブランドン・ヒートの存在により、彼の牙城は崩壊していく。
- 組織に入る前は町のチンピラで、親友のブランドンたちと自由気ままな日々を過ごしていたが、とある事件でブランドン以外の仲間を失い、その際に遭遇したランディにミレニオン入りを志願する。その頭脳とカリスマ性で組織から信頼と力を得るが、その裏では組織を裏切りボスの座を狙っており、ライトニングとの一件の後、密かにネクロライズ計画を水面下で推進していた。ベア・ウォーケンの娘で後の婚約者であるシェリーには、最初は打算から近付いたが、最終的には本物の愛情が芽生えていた。
- ブランドンとは共に戦い上へ上がろうとした戦友だが、考えの違いから対立、決定的な亀裂を生み、自らの手で殺してしまう。その後は強引なやり方でビッグダディからボスの座を奪い、ミレニオンを掌握する。さらにダディに関連する人物を全て殺そうとする。
- アニメ版ではハリーがなぜ権力に固執するようになったのか等の核心部分の全貌が明かされる。
ガングレイヴの登場人物
- 浅葱ミカ
- 声 - ゲーム:川上とも子 / アニメ:佐久間紅美
- ビッグダディと浅葱マリアの娘。14歳。かつてはマリアと執事のトキオカと共に平穏な生活を過していたが、ミレニオンの襲撃に遭い生活が一変する。マリアより託されたケルベロスをグレイヴに渡すため、必死の逃亡劇の末にDr.Tのアジトまで辿り着く。最初は何も知らない無力な子供だったが、やがてビッグダディの後継者として成長していく。その心の芯は強く、決して折れることはない。『O.D』では17歳に成長、大型トレイラーを運転し、グレイヴのサポート役を務める。
- 『O.D』にて半オーグマン化するが、『カウンターシード』を投与され完全にオーグマンになることはなかったが、後に登場する『カオスウォーズ』にて、完全に消滅したわけではなく、『シード』と共存している状態になっている事が明かされる。
- Dr.T
- 声 - 清川元夢
- ネクロライズ研究の第一人者。本名はトキオカ。道義に外れた人生を過したことを後悔し、本名を捨てて「T」と名乗る。研究欲と暴力に抗うことが出来ず、長年に渡ってミレニオンの元でネクロライズを研究していた。ブランドン自身の依頼により、死亡直後の彼にネクロライズを施す。この事をきっかけに組織から抜け出すことを決意。以降は長年に渡り、スラム街に潜伏していた。ちなみに兄はビッグダディの執事をしている。
- ボブ・パウンドマックス
- 声 - 茶風林
- ミレニオン四天王の一人。親友のバラッド・バード・リーと共にハリーに仕える。いつも食べ物を口にしており、好物はフライドチキン。普段の食事はもちろん、仕事中や四天王同士の会議中でもフライドチキンを頬張っている。元は細身の青年であったが、大食によって年々肥満が悪化、コレステロールの過剰摂取により死の危機に瀕していたが、スペリオールへの改造を受け九死に一生を得た。独自の情報網を利用した調査力があり、地獄耳とも言われる。
- バラッド・バード・リー
- 声 - ゲーム:小野坂昌也 / アニメ:子安武人
- ミレニオン四天王の一人。組織に入ったばかりのハリーと知り合い、仲間となる。殺人術の使い手で冷酷な性格。常に目を瞑ったような笑顔を浮かべている。服の中に隠し武器を仕込んでおり、格闘技も得意。父親は政治家ですでに故人。そのため、政財界への伝手が沢山ある。実は別勢力(アニメではライトニング)のスパイだったが、ハリーのカリスマ性に魅せられ忠実な部下となる。親友ボブの命を救うため、自らスペリオール技術の実験体となった。
- ベア・ウォーケン
- 声 - 大友龍三郎
- ミレニオン四天王の一人。ビッグダディの忠臣で、ブランドンにとっては師匠とでも言うべき男。妻を早くから亡くし、男手一つで娘のシェリーを育ててきたため、自分の娘のことをとても大切に思っている。打算からシェリーに近づいてきたハリーを警戒するものの、彼に何かを感じ取り支援者となる。ビッグダディの死後も、ミレニオンを守るという意思からハリーの側近として組織に残った。刀を使った剣術を得意とし、その剣技はグレイヴの銃弾を真正面から斬り落とすほど。スペリオール化により無数の腕を操るようになる。日本文化を好み、侘・寂の精神を大切にしている。好物は寿司。
- 九頭文治
- 声 - 立木文彦
- ミレニオン四天王の一人。もとは「マッドネス文治」と呼ばれた一匹狼の殺し屋だったがブランドンの心意気に惚れ込み舎弟になる。ブランドンやハリーのことを「兄貴」と呼ぶ。彼の死後は自らの腕一本で四天王の座まで伸し上がり、ハリーの右腕として頭角を現す。無口で無愛想で無表情、自分の下に就いた部下を使えないという理由で殺すなど、四天王となった後はまさに冷酷非情の殺戮者であるが、それでもなお心中ではブランドンに対する友情とわだかまりが渦巻いている。ブランドンと同じく二丁の銃と素早い体捌きを駆使した戦法が得意。スペリオール化でグレイヴ以上の再生能力を得る。『O.D.』では再登場を果たした。
- ビッグダディ
- 声 - 家弓家正
- ミレニオンの創始者で初代ボス。世の中の安寧と調和を求め、絶えず続く抗争を治める基板として裏社会にミレニオンを興す。ブランドンと知り合い、彼がミレニオンへと入った後も陰ながら見守り息子のように思っていた。下っ端にまで心配りを欠かさず、大概の組織員とは固い絆で結ばれている。ハリーの手により、組織の存在意義が変貌しつつあることに危機感を抱いていた。ブランドンの死後、ケジメをつけるために単身ハリーの元へ乗り込むが返り討ちにあい死亡。
- 浅葱マリア
- 声 - 井上喜久子
- ブランドンの恋人だった女性(アニメではブランドンと最後まで友達の仲であった)。養父が凶弾に倒れ、その親友であった浅葱(ビッグダディ)に引き取られる。ブランドンとは互いに恋心を抱いていたが、ブランドンやビッグダディの心情を汲み取り、やがてはビッグダディの妻となり一人の子供を授かる。そうなっても心の隅でブランドンを気にかけておりブランドンを心から愛していた。ゲームでは元遊女だが、アニメでは可憐な一般女性として描かれており、街でチンピラに絡まれていた所をハリーとブランドンに助けられたことが出会いのきっかけとなった。
アニメ版オリジナルキャラクター
- シェリー・ウォーケン / シェリー・マクドゥエル
- 声 - 根谷美智子
- ベア・ウォーケンが妻亡き後、男手一つで育ててきた娘。ミレニオンのパーティでハリーと知り合い、恋に落ちる。最初は計算から彼女に近づいたハリーであったがその愛情は本物であった。その後ベア公認の仲となり結婚するもアニメ終盤、ハリーの命を狙う刺客の凶弾に倒れ死亡する。ゲームではO.D.に登場する。
- ネイサン、ケニー、ジョリス
- 声 - 三宅健太、大畑伸太郎、加瀬康之
- ブランドンとハリーがスラム街で共に過ごしたチンピラ仲間。ネイサンは軽い性格のタフガイ、ケニーは手癖の悪いお調子者、ジョリスは気の優しいコック。かつてはジョリスの経営する飲食店に集まり、団欒するのがブランドンたちの日常であった。しかし、黒社会の抗争に巻き込まれ3人とも殺されてしまう。
- ウィッジ、ゲーリー
- 声 - 宝亀克寿、花輪英司
- 闇賭博の運営や取立てなどを行う末端の組織員。ブランドンの一時的な上司たちであった。この時に友好な関係を築いたため、以降も何かと縁を持つようになる。後にブランドンと再会、ミカを匿ってもらうがリーの襲撃に合い斬殺される。
- ビスコー、ノートン
- 声 - 中嶋聡彦、仲木隆司
- ミレニオンの古参幹部。暴力で服従させる現組織の支配体制には否定的。
- 執事トキオカ
- 声 - 宝亀克寿
- ビッグダディの執事。Dr.トキオカの兄。ダディ亡き後マリアとミカの世話をする。のちにミカを逃がすためにオーグマンに殺されてしまう。
- ラグナ・グロッグ
- 声 - 大森章督
- Dr.トキオカと共にネクロライズの研究をしていた科学者。ネクロライズ研究所が壊滅した後にハリーに進言してオーグマンやスペリオールの研究をする。オーグマンの研究所をグレイブに襲撃され、崩れ行く研究所に巻き込まれ死亡。
- ランディ
- 声 - 中田和宏
- ミレニオンの幹部で、ビッグダディに認められた「ファミリー」の一員。
- 常に丁寧な口調で喋り、ベア曰く彼以上にダディに尽くしていたとのこと。ビッグダディがマリアを引き取りに彼女の自宅に向かった際に同行し、その帰り道で墓地を通りかかった際に偶然チンピラに絡まれていたブランドンとハリーを救出、組織入りを志願するハリーに仕事を与えた。
- その後、ハリーは見事に言われたとおりに仕事をこなしたため、彼とブランドンを組織のメンバーとして迎え入れた。
- 組織内でも比較的高い地位にあるらしく、幹部たちの間でもリーダー的立場にある。ブランドンとハリーにとっては、自分たちを組織に紹介してくれた恩師とも呼べる存在であり、特にハリーに対しては、彼をファミリーの会食に招待するなど期待を寄せていた。
- だが、やがて野心に目覚めたハリーに裏切られ、自身の口座に莫大な金を振り込まれて銃器密輸の濡れ衣を着せられた挙句、「ハリー・マクドゥエルを裏切った」として九頭文治の手によって殺された。ちなみに既婚者。
- ブラッド・ウォー
- 声 - 田中正彦
- 山脈の向こうの組織「ボルケーノ」の一員で「戦場のブラッド」の異名を取る。
- 過去に327人の人間を殺害した罪で投獄されていたが、8年間の懲役を終えて出所。友人のカノン・バルカンと再会し、彼からネクロライズの成果を見せられる。その後、23人の部下と共にボルケーノを抜け、自らの手で彼らを殺害し、Dr.トキオカにネクロライズ化させる。
- その後ライトニングの動向を見張っていた文治とブランドンの前に姿を現し、街中に仕掛けておいた爆弾を爆発させて「開戦」を宣言する。
- 次に姿を現したのはライトニングの領土(シマ)で、ネクロライズ相手に苦戦していたブランドンと文治を捕らえ、ブランドンにビッグ・ダディの首を持ってくるように要求。港の倉庫でブランドンを待ち構えていたが、彼が約束を破った(自分をコケにした)と見るや否や、ネクロライズ軍団と共に襲いかかり、ブランドンを圧倒。遅れてやってきた文治をもあしらうが、ネクロライズのタイムリミットが来てしまい、動揺した隙にブランドンに打たれて瀕死の状態に陥ったが、倉庫の外で密かに持っていたネクロライズ化するための薬を飲んで自殺。直後ネクロライズとなり、ブランドンと文治、さらには駆けつけたハリーとリーをも追い詰めるが、ベア・ウォーケンのオーバーキルズによって蜂の巣にされた後、自身の銃でブランドンの手によってトドメを刺される。ちなみにカノンとは、かつて同じ戦争に駆り出され、共に死線を潜り抜けてきた「戦友」である。
- カノン・バルカン
- 声 - 宮下タケル
- ミレニオンの傘下組織である「ライトニング」のボス。ブラッド・ウォーとは、かつて共に戦場で死線を潜り抜けてきた戦友である。8年前に彼が投獄された後、ネクロライズの研究を開始。長い年月をかけて成功させた。その後、出所後のブラッドに協力を持ちかけ、彼の部下をトキオカにネクロライズさせる。実は、バラッド・バード・リーの実の兄であり、彼をスパイとしてミレニオンに送り込んだ張本人である。また、リーによると、彼らの父親を殺害したのはカノンらしい。世界中を戦場にするという狂った野望を持ち、そのためにネクロライズを完成させたと言うが、ハリーに感化されたリーに裏切られ、「くだらない」と一蹴された挙句、最後はハリーの銃弾に倒れる。その後、薄れゆく意識の中で、自分達の戦場に満足しながら死亡。
ガングレイヴO.D.の登場人物
- 屍十二(九頭十二)
- 声 - 平田広明
- 「O.D」にて登場する盲目のガンブレード使い。ツギハギのコートを着ており、嗅覚にてシードの位置を感知する。態度や言葉使いはかなり悪い。朽葉流忍術の使い手でもあり、九頭文治の弟でもある。死後ネクロライズされたが、ガリーノによって生体実験を受け開発途中のシードを打ち込まれた過去がある。それ以来ガリーノに復讐することを目的に、死線を渡り歩いていた。
- ロケットビリー・レッドキャデラック
- 声 - 大塚芳忠
- エレキギターに憑依した赤いライダースーツの男の霊。通称RB。なぜ死に、ギターに憑依しているのか、その経緯は明かされていない。性格は陽気で女性に優しい。別に軽薄という訳ではなく、最高の女性は祖母だと思っている。攻撃方法はエレキギターから発する電撃。ゴミ捨て場に放置されていたRBのギターを屍が拾い、行動を共にしている。
- スパイク・ヒュービー
- 声 - 高山みなみ
- シードの気配を察知する道具や、グレイヴの新しい棺桶を製作するなど技術面をサポートする少年。シードのアンプルを持ちミカの前に現れ、保護される。少々生意気な性格であるため、彼の臭いを嫌う屍とは衝突が耐えない。
- ゼル・コンドルブレイブ
- 声 - 銀河万丈
- ドン・コルシオネに雇われている対死人戦闘におけるスペシャリスト。彼が率いる傭兵部隊は対死人戦で勝利した経験があり、これまでで4体の死人を破壊している。
- ファンゴラム
- 声 - 永野広一
- 黒いコートに青い体をした、ネクロライズのプロトタイプ。ケルベロス・シリーズ最大最強を誇る「センターヘッド」を軽々と扱う。グレイヴには仲間を破壊された恨みがある(アニメ版15話で倒されなかった最後の一体)。
- ドン・コルシオネ
- 声 - 大場真人
- コルシオネ・ファミリーのボス。ガリーノを養子にし、シードの力を使い組織を急発展させた。マフィアとは思えない戦力を有している。グレイヴ達の標的だったが……。
- ガリーノ・クレアーレ・コルシオネ
- 声 - 池田秀一
- ドン・コルシオネの養子であり、右腕の天才科学者。冷徹で、ある者と取引をし強大な力と野心を秘めている。
専門用語
- ネクロライズ計画
- 死者を復活させ、不死身の兵士とする技術。アニメ版では四種類存在し、ライトニングが使用した第一シリーズはわずか一週間しか活動できない。第二シリーズは血液を定期的に交換することで半永久的に活動でき、グレイヴはこれにあたる。死人ではなく、生者に施してできるのがオーグマン。オーグマンのプロセスで、素体のスペックが高いとスペリオールとなる。ネクロライズのそれぞれのタイプには、特殊な対専用弾が存在する。
- オーグマン
- 「シード」という強化薬物を使用した者を指す。通常の人間よりも再生力・身体能力が格段に強化され、体を様々な武器に変化させられる。アニメ版ではネクロライズ計画の延長にある。
- ゲーム版では、ネクロライズ計画の延長ではなく、宇宙人の技術を用いたものであることが『O.D』で明らかになる。
- スペリオール
- 素体のスペックが高いオーグマン。単に再生力や身体機能が高いだけでなく、それ以上の特殊能力を会得する。容姿も然程変わることなく活動可能で、知能や理性はそのまま残されているようだ。また、ゲーム版とアニメではスペリオール後の姿が異なる。
- シード
- 「異世界からの訪問者」たちがガリーノに与えた知識。正確には生命体であると考えられ、この生物、もしくは液体を人体に投与することで効果を得る。
- デス・ホーラー
- グレイヴの両腕の鎖に固定されている、武装が大量に搭載された棺桶。黒を基調とした本体に独特の十字架と化物の頭部が表に装飾されている。武装は重機関銃、ロケットランチャー、四発のミサイルなど。
- 『O.D.』では新しく改良されており、デザインも髑髏がついた白と赤を中心とした物に変わっている。武装はバスターランチャー、ロケット砲、マイクロミサイル、それぞれライトヘッドとレフトヘッドを起動キーとした巨大なケルベロスを搭載。
- どちらの棺桶も内部にライトヘッドとレフトヘッドを格納可能。装甲も重厚なため、盾としても使用可能。
- アニメでは余り使用されなかった。
- ケルベロス
- グレイヴとファンゴラムが持つ大型銃の総称,正式名称は「ケルベロスシリーズ」。
- 「死人兵士」専用の武器として、ミレニオンの技術者たちの手によって製作された。
- ライトヘッド、レフトヘッド
- グレイヴの愛銃。口径は15mm、全長約60cm、重量が通常ではあり得ない程あり、常人には扱えない。ライトヘッドは十字架が赤・右手用で、レフトヘッドは十字架が白銀・左手用。
- マガジンはグリップ内ではなく、銃身の下に位置している。制作者によるとゲーム版では「装填弾数は10億発」との事。
- センターヘッド
- ファンゴラムが持つ巨大な銃。全長が2m近くあり、弾丸の口径は30mm近く。前述のケルベロスの一種であり、その巨大さからファンゴラム以外には扱えない。
- 旋風・疾風
- 屍十二の使うガンブレード。ハンドガンに刀を取り付けた形をしており、銃弾一発の威力はそれなりだが、近接戦にも使える。刃が上についている方が旋風(つむじ)、下についている方が疾風(はやて)。他の2人の武器と違ってデモリッションショット時に変形しない。
- BL20000V
- ロケットビリー・レッドキャデラックの使うエレキギター。幽霊であるロケットビリーの本体であり、主に電流や音を操る武器となる。デモリッションショットの際には下部に付いているオプションパーツが変形することがある。
ゲームシステム
以下、ゲーム版『ガングレイヴ』に関する概要を記す(『O.D.』については後述)。
基本操作、概要
- 「フルブレイクガンアクション」の名の通り、敵である人やオーグマンに限らずテーブルやソファー、コンテナなどのオブジェクトに攻撃を加え破壊することができる。
- プレイヤーはグレイヴを操作する。基本攻撃は射撃と棺桶による近接攻撃。
- 射撃のみボタン連打でバーストモードと呼ばれる連射に変わる。
- 移動しながらジャンプすると、進行方向に飛び込む。同時に射撃が可能。
- 敵から攻撃を受けるとシールドゲージが減少し、シールドゲージがなくなると攻撃を受けるごとにライフゲージが減る。ライフゲージがなくなるとグレイヴが倒れる。
- シールドゲージは一定時間攻撃を受けなければ回復する。
- 見栄ポーズと呼ばれるその場でカッコつけるポーズを取ることができ、この動作は評価にも関わる。
- 各ステージをクリアするとそのステージでの成績(敵の倒した数など)によって新しいデモリッションショット(後述)が使えるようになる。
- ゲームクリアの成績で、オプションに新たな項目が増えることがある。
- アートポイントと呼ばれる数値があり、プレイヤーが華麗に戦闘することで高ポイントになる(ただし戦闘時に数値を確認することができない)。
デモリッションショット
- デモリッションショット(以下D.S.)と呼ばれる棺桶を使用した必殺技が使える。前方攻撃型と周囲一掃型があり、使用するにはD.S.のストックを消費する。
- 敵やオブジェクトに攻撃が当たるとビート(BEAT)と呼ばれる数値が増え、一定値になるとD.S.のゲージが増える。ゲージが満杯になるとストックが増え、D.S.が使用できる。ビートは、一定時間内に敵を撃破することで、カウントを続行させることも可能。
- ライフゲージをD.S.のストックを消費して回復することができる。
- ボス戦において、ボスのライフを一定量減らすとファイナルデモリッションショット(以下F.D.S.)が使用でき、使用するとボスを倒すことができる(ただし、D.S.のストックが0のときは使用できない)。
O.D.での変更点
- グレイヴ以外にもRB、屍を操作可能。
- ジャンプ時に近接攻撃ボタンで周囲の敵をひるませることができる。
- ガードして前方の攻撃を防げる。
- 強力な射撃や近接攻撃をコンボで使うことができる。
- 近接攻撃のバーストモードが使える。
- 敵のランチャー類の攻撃を近接攻撃で跳ね返すことができる。
- シールドゲージは攻撃、ジャンプ中も回復しない。
- ライフゲージはD.S.を使用することでのみ回復する。
- F.D.S.は特定のボス戦時に動画として再生され、使用することはできない。
- アートポイントが戦闘中にも確認でき、最大200ポイント獲得することができる。
- 一定条件を満たすとアートポイントを消費する隠し技を使用できる。
- ゲーム最終戦にビートを稼がなくてもD.S.のゲージが溜まる。
- 原作者の内藤泰弘がとあるキャラクターの声優として参加している。
テレビアニメ
- テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知で2003年10月6日から2004年3月29日にかけて毎週月曜日深夜25時30分 - 26時00分の間に放送された(テレビ東京の場合)。全26話。
- アニメ版『トライガン』とは、原作、音楽家、脚本家、制作会社、放送局、詩のような予告編、インストゥルメンタルのOPという点が共通している。またトライガンに登場するトマという動物が本作にも登場している。
- 本作の脚本を担当した黒田洋介は次番組『MADLAX』も担当しており、本作に登場した「ユール」という貨幣単位がこちらにも登場している。
- 画面はビスタサイズ。
- ゲームとアニメでは設定やストーリーが若干異なり、ラストにおいては大分変更されている。
スタッフ
- 原作 - 内藤泰弘、レッド・エンタテインメント
- 監督 - 都留稔幸
- 助監督 - 増原光幸
- キャラクター原案 - 内藤泰弘
- キャラクターデザイン - 筏雅律
- 総作画監督 - 筏雅律、CINDY H・YAMAUCHI
- メカニックデザイン原案 - 藤島康介
- メカニック・小物デザイン - 木村雅広
- 美術監督 - 上野秀行、清水友幸
- 色彩設計 - こしかわよしみ
- 撮影監督 - 白井久男
- 音楽 - 今堀恒雄
- 音響監督 - 本田保則
- プロデューサー - 北山茂、久保亨、後藤秀樹、諸澤昌男
- アニメーション制作 - マッドハウス
- 製作 - PROJECT GUNGRAVE
主題歌
- オープニングテーマ「ファミリィ」
- 作曲・編曲 - 今堀恒雄
- エンディングテーマ「茜色が燃えるとき」
- 作詞 - 小山周 / 作曲 - 松木泰二郎 / 編曲・演奏 - Scoobie Do
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 黄昏の破壊者 | 黒田洋介 | 都留稔幸 佐藤雄三 |
荒木哲郎 | CINDY H・YAMAUCHI 菅野利之、菊池聡延 春日井浩之、北尾勝 |
2003年 10月6日 |
2 | YOUNG DOGS | 都留稔幸 増原光幸 |
増原光幸 | 高岡淳一、山田勝哉 | 10月13日 | |
3 | RAIN | 松尾衡 | 北野幸広 | 10月20日 | ||
4 | GO | 宮下新平 | 吉本毅 | 青木真理子 | 10月27日 | |
5 | MILLENNION | 金紀社 | 太田雅彦 | 金紀社、小林理 | 11月3日 | |
6 | BIG DADDY | 原博 | 木村寛 | 飯飼一幸 | 11月10日 | |
7 | 5 YEARS LATER | そーとめこーいちろう | 増原光幸 | 菅野利之、菊池聡延 | 11月17日 | |
8 | FAMILY | 太田雅彦 | 荒木哲郎 | 高岡淳一、ふくだのりゆき | 11月24日 | |
9 | DISPUTE | 松尾衡 | 宮田亮 | 北野幸広 | 12月1日 | |
10 | CONFLICT | 佐藤真二 | 吉本毅 | 金紀社、小林理 | 12月8日 | |
11 | HEAT | 西村聡 | 土屋浩幸 | 青木真理子 | 12月15日 | |
12 | KIND | 原博 | 木村寛 | 飯飼一幸 | 12月22日 | |
13 | BETRAYAL | 荒木哲郎 | 日向正樹 | 12月27日 | ||
14 | DIE | 都留稔幸 | 菅野利之、菊池聡延 | 2004年 1月5日 | ||
15 | HARRY | 松尾衡 | 北野幸広 | 1月12日 | ||
16 | LETTER | 太田雅彦 | 土屋浩幸 | 青木真理子 | 1月19日 | |
17 | MIKA | 原博 | 木村寛 | 飯飼一幸、山本正文 | 1月26日 | |
18 | GRAVE | 増原光幸 都留稔幸 佐藤雄三 |
増原光幸 荒木哲郎 |
CINDY H・YAMAUCHI 菊池聡延、菅野利之 春日井浩之、北尾勝 |
2月2日 | |
19 | SUPERIOR | 筱雅律 | 吉本毅 | ふくだのりゆき 菅野利之、筱雅律 |
2月9日 | |
20 | BROTHER | 高岡淳一 | 太田雅彦 | 日向正樹 | 2月16日 | |
21 | DUTY | 松尾衡 | 北野幸広 | 2月23日 | ||
22 | REMORSE | 太田雅彦 | 土屋浩幸 | 青木真理子 | 3月1日 | |
23 | DAUGHTER | 原博 | 木村寛 | 飯飼一幸 | 3月8日 | |
24 | LAST BULLET | 高岡淳一 | 吉本毅 | ふくだのりゆき、高岡淳一 | 3月15日 | |
25 | THEN | 荒木哲郎 | 日向正樹 | 3月22日 | ||
26 | 破壊者たちの黄昏 | 都留稔幸 | 増原光幸 | 筱雅律 | 3月29日 |
出典
外部リンク
- アニメ
- ガングレイヴ公式ページ ※現在閲覧不能。
- アニメ『Gungrave』WORKSページ(マッドハウス)