ものつくり大学
テンプレート:Infobox ものつくり大学(ものつくりだいがく、テンプレート:Lang-en)は、埼玉県行田市前谷333に本部を置く日本の私立大学である。2001年に設置された。大学の略称はもの大、iot。
目次
概観
大学全体
机上の理論教育に偏重しがちだった大学工学教育に一石を投じ、ものつくりの基本に立ち返ってものづくりの実務現場で活躍するスペシャリストの養成を推進するために作られた大学。
計画時は、「国際技能工芸大学」の仮名称だったが、設置申請時に総長となる哲学者の梅原猛が「ものつくり大学」の大学名を提案し、そのまま採用された。また、英語名の「Institute of Technologists」はマネジメント(現代経営学)の発明者であるピーター・ドラッカー博士によって名づけられた。
建学の精神(校訓・理念・学是)
基本理念は、以下の6つである。
- ものづくりに直結する実技・実務教育の重視
- 技能と科学・技術・経済・芸術・環境とを連結する教育・研究の重視
- 時代と社会からの要請に適合する教育・研究の重視
- 自発性・独創性・協調性をもった人間性豊かな教育の重視
- ものづくり現場での統率力や起業力を養うマネジメント教育の重視
- 技能・科学技術・社会経済のグローバル化に対応できる国際性の重視
沿革
略歴
1990年代において、わが国の建設業の現場における熟練の職人が不足しているという現実を憂えた建設関連学科の大学教員、専門工事業の事業者などが集まり、「サイト・スペシャルズ・フォーラム」(略称SSF)という任意団体を構成し、新たな人材を育成するための教育機関として「職人大学構想」(当初は建設関係のみで、佐渡に設置することを描いていた)を立案した。
その実現のために各方面に働きかけていたところ、同様に製造業において高齢化加速による技能者の急減に危機感を抱いていた財団法人中小企業災害補償共済福祉財団(略称KSD; 現・あんしん財団)の理事長が賛同したことから、具体的な大学設置の計画が進むこととなった。
これらの経緯により、当初計画の建設業とKSDの会員が多い製造業との2系統の技能・技術者を育てる2つの学科をもつ大学として計画が進展し、人材を集めやすい首都圏で広い校地を得られることや地域に大学誘致の熱意があることなどから、埼玉県行田市(現在のキャンパス)に設置されることとなった。
また、計画に梅原猛が総長として参画することになり、梅原の熱い思いから、大学名は「ものつくり大学」と決定された。しかし、開学直前にKSD事件が発生したことから、文部科学省から、大学の開学の認可に際しては、KSDとその関連団体の関与を排除することを条件とされた為、現在はKSDとの直接の関係はないとされている。
年表
- 1999年2月 財団法人ものつくり大学設立準備財団を文部省が認可
- 1999年12月 大学本部棟、製造棟、建設棟、大学会館 着工
- 2000年5月 ドーミトリ、体育館 着工
- 2000年12月 学校法人国際技能工芸機構設立、ものつくり大学設置を文部大臣が認可
- 2001年3月 大学本部棟、製造棟、建設棟、大学会館、ドーミトリ、体育館 竣工
- 2001年4月 ものつくり大学 開学
- 2002年6月 中央棟 着工
- 2003年3月 中央棟 竣工
- 2004年11月 ものつくり大学大学院設置を文部科学大臣が認可
- 2005年4月 ものつくり大学大学院 開学
- 2010年4月 運営者を学校法人ものつくり大学に改名
基礎データ
所在地
象徴
- 「ものつくり大学校歌」の作詞は梅原猛、作曲は廣瀬量平である。
教育および研究
学部
- 技能工芸学部
- 製造学科
- 先進加工技術コース
- 機械デザインコース
- 電気電子・ロボットコース
- 情報マネジメントコース
- 建設学科
- 木造建築コース
- 都市・建築コース
- 仕上・インテリアコース
- 建築デザインコース
大学院
- ものつくり学研究科(修士課程)
- ものつくり学専攻
- ものつくり学総合科目
- ものつくり学技能技術科目
- ものつくりプロジェクト科目
附属機関
ものつくり研究情報センター
教員と産業界ならびに公的機関等との連携による共同研究や、在職者や求職者のためのものづくりに関わる教育・訓練を担い、地域産業振興等に結びつけるための活動を行う。
図書情報センター
文献資料の収集、管理、提供を行う図書館と、コンピュータ・ネットワークの拠点である情報センターを統合した施設である。
ドーミトリ
学生寮。(原則1年間のみ入寮)
大学関係者と組織
大学関係者一覧
- 大学
- 学校法人ものつくり大学