くずはモール
テンプレート:商業施設 くずはモールは、大阪府枚方市にある京阪電気鉄道の子会社・京阪流通システムズが運営する商業施設である。
当時はグループ内に百貨店がなかったため、天満橋駅ビル同様に名古屋資本の百貨店松坂屋を招致して百貨店とスーパーマーケット(ダイエー/イズミヤ)、専門店街という本格的なショッピングモールのさきがけとして開設され話題を呼んだ。
その後松坂屋の低迷による撤退と自社百貨店の守口での成功もあり、改築後は京阪百貨店を中心としたショッピングモールとなっている。なお、ダイエー(現在はダイエーグルメシティ)とイズミヤも引き続きある。
目次
京阪くずはモール街
1972年4月に京阪本線樟葉駅(当時急行停車駅)前に松坂屋とダイエー、イズミヤの3店舗を核として、その他150店舗の専門店街と約1200台が収容できる駐車場(南駐車場・西駐車場[※ 1])などを兼ね備えた、日本では珍しい本格的なオープンモールと複数の店舗を持つ複合型ショッピングモールとして開設された(松坂屋のオープンは1974年。当時は松坂屋の店舗では売場面積が一番狭かった)。
国鉄D51形蒸気機関車51号機を設置・保存し、水上ステージも備えたオープンスペース「汽車の広場」を中心に、その周囲6方向に、屋外モールの「太陽のモール」(樟葉駅の方向とその反対方向)、屋内モールの「緑のモール」(北東方向)、「花のモール」(南西方向)、ダイエー(北方向)、イズミヤ(南方向)が配置され、「汽車の広場」に隣接して西洋風の鐘楼(実際に決まった時間に鐘が鳴らされていた)も設けられた。また、南東の端にはボウリング場などを備えた「京阪くずは会館」も設けられていた。
1972年のオープニングイベントでは松田優作が出席していた。1974年に建築業協会の第15回BCS賞に選ばれている[1]。
その後、老朽化が著しいことや店舗の大型化を目指すことなどから2004年1月で一旦閉鎖した(D51形はトロッコ嵯峨駅前の19世紀ホールに移設された)。
同年1月より南駐車場の一部に建設した仮設店舗で「くずはモール’ダッシュ」として営業しながら新店舗の建設が行われた。
KUZUHA MALL(くずはモール)
2005年4月14日にオープンした新生くずはモール街は英語表記である「KUZUHA MALL」(くずはモール)と称されることになった。オープン初日には開店前から1000人以上の人が列をつくるなど賑わいを見せている。
くずはモールは、本館、旧松坂屋くずは店(2004年3月閉店)を改装してリニューアルした西館[※ 2]、「くずはモール’ダッシュ」を改装したKIDS館(2005年9月15日オープン)からなる。
- 本館は4階建て全体を吹き抜けにして京阪百貨店やGMS業態として「ダイエー グルメシティ」と「イズミヤ」を核店舗とし、ファッションや飲食店など約170の専門店が入店する。
- 西館は大型衣料品店「ユニクロ」等のファッション関連の店舗が入居するほか、インテリアやドッグラン併設のペットネスクラブやカフェ、エステなどの美容関係の店舗が入店している。
- KIDS館は、キッズ・ベビー関係の店舗が入店しているほか、子供たちが思いっきり遊べるプレイゾーンがある。
- 2007年12月1日には、くずはロフト[※ 3]がオープンした。
各衣料品店・飲食店は、関西初出店のものをとりそろえたり、レストランゾーンは開放感のあるアウトモールで、新しい街づくり感覚で設計され、DINING ST.(ダイニングストリート)と呼ばれる。これはくずはモールのひとつの特徴でもある。子供と若い世代からファミリー、中高年世代まで幅広く対応した新型モールである。
- 食料品はダイエーグルメシティが担当しているため、イズミヤは食料品の売り場が存在しないのが特徴である。
駐車場は各駐車場の立体化により約2000台収容と旧・くずはモール街より拡大された。オープンに合わせて本館にも立体駐車場(4階・屋上)が新設されたほか、西駐車場も立体化(6階建)された。また、南駐車場は「くずはモール’ダッシュ」(現、南館)の建設に伴う南駐車場の敷地面積減少を補うために、「くずはモール’ダッシュ」のオープンの段階で部分的に立体化(2階建)されていた。
1日の平均来客数は平日4万人、休日7万人である。テンプレート:いつ
2014年の増床・リニューアル
第2期開発として、2012年夏着工・2014年春完成で西館とKIDS館の建て替えが行われ[2]、2014年3月12日にグランドオープンした。この建て替えにより、西館の跡地には本館が増築され(本館増床部)、KIDS館、「くずはコート」の跡地と南駐車場の部分には南館が建設され多層化された。営業面積は5万平米から7万2千平米へ増床され、ファッション・インテリア・雑貨等の店舗を増やし、エンターテインメント施設や住居関連商品の店舗が新たに誘致された。また、駐車場の収容台数も約2000台から約3000台へ増やされた。
このリニューアルに伴い、本館既存部には「ミドリノモール」、本館増床部には「ハナノモール」、南館には「ヒカリノモール」の愛称がつけられた。これは初代「くずはモール街」のモール名を引き継いだものである[3]。 また、初代「くずはモール街」のシンボルだった「鐘の塔」に設置され、鳴らされていた鐘の音が、実物からの録音をデジタル処理した時報として毎日12時、15時、18時の3回、季節ごとに変化させて全館で流される。
南館「ヒカリノモール」には、京阪ミュージアムゾーン「SANZEN-HIROBA」が設けられ、京阪旧3000系(3505号車)が「デジタル動態保存」(実際は静態保存した車両に運転シミュレーターなどを設置したもの)された。
なお、この建て替えのため、西館は2012年6月30日で、KIDS館、「くずはコート」は2012年8月31日で営業を終了した。また、南駐車場も2012年8月31日で閉鎖され、工事期間中は駐車台数は約1500台に減少していた。
TOHOシネマズくずはモール
テンプレート:ホール概要 TOHOシネマズくずはモール(とうほうシネマズくずはモール)は、上記2014年のリニューアルと同時に、本施設南館3階に開館したシネマコンプレックス・TOHOシネマズである。10スクリーンを備え、西日本で初めてTCX、ドルビーアトモスを導入した[4]。
スクリーン 座席数 車いす席 音響設備 1 374 3 TCX / DTS / DOLBY ATMOS 2 161 2 3 225 2 4 212 2 5 154 2 6 314 2 7 108 2 8 127 2 9 162 2 10 116 2
歴史
- 1972年4月1日 - 「くずはモール街」としてオープン。
- 1974年10月 - 松坂屋くずは店がオープン。
- 1978年10月28日 - 「緑のモール」、「花のモール」の2階を増築オープン。
- 1985年8月1日 - 京阪くずは会館内にパチンコ店[※ 4]がオープン。
- 2004年1月12日 - 全面建て替えによるリニューアルのため閉鎖。(松坂屋を除く。)
- 2004年1月24日 - 仮設店舗「くずはモール’ダッシュ」オープン。
- 2004年3月31日 - 松坂屋くずは店が閉店。
- 2004年8月 - 松坂屋くずは店跡を松坂屋より賃借し、リニューアル計画に組み入れることが決定。
- 2005年4月14日 - 「KUZUHA MALL」としてリニューアルオープン。(本館と西館。)
- 2005年9月15日 - KIDS館がオープン。
- 2012年6月30日 - 建て替えのため、西館が営業終了。
- 2012年8月31日 - 建て替えのため、KIDS館が営業終了。
- 2014年3月12日 - 本館・南館グランドオープン。
交通
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- くずはモール
- SC再生プロジェクト実績(4) くずはモール (株式会社ダイナミックマーケティング社ウェブサイト)
- テンプレート:Twitter
- TOHOシネマズ くずはモール
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タグがありません- ↑ BCS賞 第15回受賞作品(1974年)- 社団法人日本建設業連合会(写真の中央右寄りに見える塔が鐘楼である)
- ↑ テンプレート:PDF 京阪電気鉄道・京阪流通システムズ、2012年3月27日付
- ↑ リニューアル後全般の出典。テンプレート:PDFlink(京阪電気鉄道株式会社、株式会社京阪流通システムズ、株式会社京阪ザ・ストア 2014年1月28日)
- ↑ テンプレート:PDFlink、2014年1月28日、TOHOシネマズ株式会社、2014年3月11日閲覧。