TASAKIペルーレFC

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テンプレート:サッカークラブ TASAKIペルーレFC(タサキペルーレエフシー)は、兵庫県神戸市を本拠としていた女子サッカーチーム。2008年を最後に休部となった。

概要

1976年に創立した神戸フットボールクラブ(神戸FC)のレディース部門を母体とし、1991年田崎真珠(株)へチームを移管した。

所属選手は田崎真珠の社員として午前中は仕事をし、午後は社用地にあるグラウンドで練習をする、日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)では数少ない「企業チーム」であった。最盛期は選手のレベルも高く、日本女子代表や各年代での代表選手や経験者が数多く在籍していた。

女子サッカー選手の就職先という面もあるといえ、実際に下小鶴綾阪口夢穂が就職を機に加入、川上直子が退職により退部、また柳田美幸鈴木智子は就職による加入と退職による退部をした。ただし常に社員のみであったわけではなく、2006年以降は大学生も在籍していた。

2008年9月、田崎真珠はかねてからの深刻な経営危機により練習場として利用していた研修センターや寮など社用地売却を発表。2008年10月10日にはなでしこリーグ2008及び第30回全日本女子サッカー選手権大会への参加をもってペルーレを休部とし、なでしこリーグから退会することが発表された。

これにより、リーグでは10月14日に臨時評議会を開き、ペルーレの退会とそれに付帯する事項等を審議し、退会が承認された。その際、11月23日を期限として移管先が決定した場合は2部に所属することとなったため、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)のヴィッセル神戸などと交渉するも、選手数が不足するなどの問題が浮上したことから休部が決定。

リーグ最終戦となった11月23日の日テレ・ベレーザ戦(駒沢陸上競技場)、チームとして最後の試合となった全日本女子選手権準決勝のINACレオネッサ戦(国立西が丘サッカー場)は、ともに1-4のスコアでの敗戦であった。

2009年1月16日、田崎真珠は5名の引退を発表。1月30日と2月20日には残りの選手の移籍先などが発表された。

主な経歴

  • 1976年
神戸FCに女子部「神戸FCレディース」創立
  • 1989年
この年に始まる日本女子サッカーリーグ(JLSL:当時の略称)参加に際し田崎真珠株式会社がスポンサーとなり、チーム名を田崎真珠神戸レディースとする
  • 1991年
第3回日本女子サッカーリーグから運営も田崎真珠に移管し、チーム名を田崎神戸レディースとする
  • 1992年
第4回日本女子サッカーリーグで最下位となり、JLSLチャレンジリーグ首位のシロキFCセレーナとの入れ替え戦にも敗退
  • 1993年
JLSLチャレンジリーグに降格。社内公募によりチーム名を田崎ペルーレFCに改称
  • 1994年
JLSLチャレンジリーグで首位となり、JLSL最下位の浦和レディースFCとの入れ替え戦に勝利
  • 1995年
L・リーグ(JLSL改め)復帰
  • 1999年
第54回国民体育大会成年女子の部優勝 (兵庫県代表として)
  • 2000年
第21回全日本女子サッカー選手権大会優勝
第12回L・リーグ 西日本リーグ1位により上位リーグに参加し3位
  • 2001年
第22回全日本女子サッカー選手権大会準優勝
第13回L・リーグ 西日本リーグ1位により上位リーグに参加し準優勝
第56回国民体育大会成年女子の部3位 (兵庫県代表として)
  • 2002年
第23回全日本女子サッカー選手権大会準優勝
第14回L・リーグ 西日本リーグ1位により上位リーグに参加し準優勝
第57回国体成年女子の部優勝 (宝塚バニーズの2選手を含む兵庫県代表として)
  • 2003年
第24回全日本女子サッカー選手権大会優勝
第58回国体成年女子の部優勝 (宝塚バニーズの4選手含む兵庫県代表として)
第15回L・リーグ 西日本リーグ1位により上位リーグに参加し、念願の初優勝
  • 2004年
第25回全日本女子サッカー選手権大会優勝
チーム名をTASAKIペルーレFCに改称
第59回国体成年女子の部準優勝 (兵庫県代表として)
2004(第16回)L・リーグ1部(L1)3位
第26回全日本女子サッカー選手権大会ベスト4
  • 2005年
第60回国体成年女子の部準優勝 (兵庫県代表として)
2005(第17回)L・リーグ1部(L1)2位
  • 2006年
第27回全日本女子サッカー選手権大会準優勝
第2回なでしこスーパーカップ優勝
2006(第18回)なでしこリーグ1部(Div.1)3位
  • 2007年
第28回全日本女子サッカー選手権大会優勝
第3回なでしこスーパーカップ準優勝
2007(第19回)なでしこリーグ1部(Div.1)2位
  • 2008年
第29回全日本女子サッカー選手権大会準優勝
2008(第20回)なでしこリーグ1部(Div.1)4位
第30回全日本女子サッカー選手権大会ベスト4

チーム成績

リーグ戦

年度 チーム名 リーグ チーム数 試合 勝点 順位
1 1989 田崎真珠神戸レディース JLSL 6 10 8 3 2 5 3位
2 1990 6 15 5 2 1 12 6位
3 1991 田崎神戸レディース 10 18 17 7 3 8 6位
4 1992 10 18 4 0 4 14 10位
C 1993<td rowspan="11">田崎ペルーレFC JLSLチャレンジリーグ 4 6 8 4 0 2 2位
C 1994 3 8 15 7 1 0 1位
7 1995 L・リーグ 10 18 -- 8 -- 10 8位
8 1996 10 18 -- 7 -- 11 7位
9 1997 10 18 -- 9 -- 9 5位
10 1998 10 18 -- 5 -- 13 7位
11 1999 8 14 32 10 2 2 3位
12 2000 9 14 26 7 4 3 3位
13 2001 10 14 35 11 2 1 2位
14 2002 11 10 25 8 1 1 2位
15 2003 13 20 55 18 1 1 優勝
(16) 2004 TASAKIペルーレFC L・リーグ1部(L1) 8 14 28 9 1 4 3位
(17) 2005 8 21 51 16 3 2 2位
(18) 2006 なでしこリーグディビジョン1 8 17 33 10 3 4 3位
(19) 2007 8 21 52 17 1 3 2位
(20) 2008 8 21 34 11 1 9 4位
  • 1991年まで「勝ち点制」(勝ち2、引き分け1、負け0)を採用
  • 1992年と1993年は入替戦(別項参照)によりチャレンジリーグ所属
  • 前後期制を採用した1994年から1999年までの成績は年間順位
  • 予選(地区)リーグと決勝リーグを採用した2000年から2003年までの成績は年間順位、チーム数は両地区の合計チーム数
  • 1999年から「勝ち点制」(勝ち3、引き分け1、負け0)を採用
  • 2004年から二部制に移行。チーム数は所属リーグのみ
  • 2003年まではシーズン名に「第○回」と表記されていたが、2004年からは西暦年で表記
  • 2006年は8チーム2回戦総当たりの「レギュラーリーグ」(RL)後、その順位に基づき上位と下位の各4チームによる1回戦総当たりの「プレーオフ」(PO)を実施、試合数はRLとPOの合計で、成績は年間順位

1992 - 93入替戦

チャレンジリーグ1位 結果 JLSL最下位
シロキFCセレーナ 1回戦0-0
2回戦2-1
田崎神戸レディース

シロキFCセレーナのJLSL昇格と田崎神戸レディースのチャレンジリーグ降格が決定。

1994 - 95入替戦

チャレンジリーグ1位 結果 JLSL最下位
田崎ペルーレFC 1回戦2-1
2回戦3-1
浦和レディースFC

田崎ペルーレFCのL・リーグ(旧JLSL)昇格(復帰)と浦和レディースFCのチャレンジリーグ降格が決定。

獲得タイトル

  • 国体:4回

チーム名変遷

テンプレート:ユニフォームの色

  • 1976年(創部)- 1988年 神戸FCレディース
  • 1989年 - 1990年 田崎真珠神戸レディース
  • 1991年 - 1992年 田崎神戸レディース
  • 1993年 - 2003年 田崎ペルーレFC
  • 2004年 - 2008年 TASAKIペルーレFC

チームカラー

チームカラーはロゼ。

歴代監督

日本女子サッカーリーグ開幕以降。

  • 1989年 - 1990年 田嶋昭策
  • 1991年 高田泰樹
  • 1992年 天野泰男

(1993年 - 1994年はJLSLチャレンジリーグ)

  • 1995年 - 1996年 山根誠
  • 1997年 - 2008年 仲井昇

選手

最終年に所属していた選手

数字は背番号。カッコ内は休部後の動向。

GK

DF

MF

FW


*1 Chicago Red Eleven(アメリカUSL Wリーグ) *2 FC Indiana Lionesses(アメリカ・USL Wリーグ) *3 神村学園高等部教員

かつて所属していた選手

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:TASAKIペルーレFCのメンバー テンプレート:日本女子サッカーリーグ参加チーム テンプレート:日本女子サッカーリーグ優勝チーム

テンプレート:皇后杯全日本女子サッカー選手権大会 優勝チーム
  1. セレッソ大阪下部組織のコーチ。その後、現役復帰しスペランツァF.C.高槻に入団。
  2. その後現役復帰、静岡県女子リーグの島田プリンセスに入団。平成21年度国民体育大会 第30回東海ブロック大会プログラムより
  3. 京都精華女子中学校・高等学校コーチに就任
  4. サッカー競技プログラムより。改姓について明確な言及はされていないが、松下が田崎在籍中のL・リーグ公式プログラム中のプロフィールと対比すると、生年月日やポジションなどが同一であり、同一人物である可能性が非常に高いと思われる