首都圏ニュース845
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テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『首都圏ニュース845』(しゅとけんニュース はちよんご)は、NHK総合テレビの茨城県を除く関東地方で1996年4月から放送されているローカルニュース番組。
概要
- 首都圏(関東地方)の一日のニュース・季節の風物詩・気象情報による構成。セット、字幕スーパーの書体は「首都圏ネットワーク」と同じ。(1996年度はイブニングネットワークのセットを使用していた。)
- ビデオリサーチによる視聴率調査においても高視聴率を記録し、ニュース番組の中でも視聴率において常に上位に入る状態が続く。中でも前番組が高視聴率番組な月曜日・火曜日・水曜日は視聴率が高い。しかし、2009年度になり、10%を割り込む日もある(木曜日・金曜日や民放が21時を跨ぐ特番を放送した時など)ものの、安定した視聴率を依然保ち続けている。なお、タイトルの首都圏は制作する首都圏放送センターを指し、実際の「首都圏」とはややエリアが異なる(放送エリアは関東地方全域、ただし例外あり)。
- 月曜日~金曜日が祝日に当たる日も同じ時間帯でニュースが放送されるが、「ニュース845」という番組タイトルで放送エリアが関東甲信越になり、ニュースキャスターが異なる。内容は前半10分が広域ニュース、後半5分は新潟・長野・山梨・水戸の各放送局は県内ニュース、それ以外は東京からのニュースとなる。
- 水戸局については、地上デジタル放送が開始された2004年10月1日より当該時間帯において県域ニュースの『茨城ニュース845』を開始した。ただしアナログ放送のみ2011年7月22日まで本番組を放送していた。
- 2012年4月から栃木県と群馬県は関東広域圏から離脱。県域放送を開始したが、首都圏ネットワーク同様、完全な差し替えはせず、そのまま放送される。
- 2012年9月18日よりリアルタイム字幕放送を実施している。「首都圏ネットワーク」とともにNHKの地域ニュース番組では初のリアルタイム字幕放送番組である。
放送時間
- 月曜~金曜(祝日を除く) / 20:45 - 21:00(JST)
出演者
期間 | キャスター | 気象情報 | ||
---|---|---|---|---|
1996.4 | 1997.3 | 内多勝康1[1] | 田口晶彦2 | |
1997.4 | 1998.3 | 高田斉2 | ||
1998.4 | 1999.3 | 田代大輔2 | ||
1999.4 | 2003.3 | 平井信行2・3 | ||
2003.4 | 2004.3 | 真下貴1[2] | 岩田総司3 | |
2004.4 | 2006.3 | 平井信行3 | ||
2006.4 | 2007.3 | 宮崎浩輔1 | 高田斉4 | |
2007.4 | 2008.3 | 池田達郎1[3][4] | ||
2008.3 | 2010.3 | 佐藤公俊4 | ||
2010.4 | 2011.4.15 | 斉田季実治6 | ||
2011.4.4 | 2013.3.29 | 守本奈実7 | 久保田祐佳7 | |
2013.4.1 | 2014.3.28 | 松村正代7 | ||
2014.3.31 | 現在 | 上條倫子7 | ||
|
- 祝日版「ニュース845」キャスター
以降、『NHKニュース7』サブキャスターを兼務。
テーマ曲、タイトルロゴ、ジングルCG
- 初代:1996年4月-2000年3月
最初に何色もの棒が斜め右から斜め左、斜め左から斜め右へと進んで行き、2つ紫色の間に水色の棒が入り845が出てきて回転し右から金色の首都圏ニュースが流れてくる。初代のみスタジオセットが現れキャスターが挨拶しているときにテーマ曲のイントロを使用。[6]
- シングル曲:不明
- シングルCG:不明
- END曲:不明
- 音楽:不明
- 2代目:2000年4月-2003年3月28日
最初に左に845が重なって5が右へ行き8と5の間に4が出てきて4のほうに8と5が移動してきて、右からやまぶき色の首都圏ニュースが飛び流れてくる。
- シングル曲:不明
- シングルCG:不明
- 音楽:不明
- 3代目:2003年3月31日-2011年6月10日
テーマ曲・タイトルGCは2代目と同じ。(ただしOP映像は一部変わっているものがある)
- シングルCG:最初に右下にいくつもの波紋がリズムよく広がり、ギュッと圧縮して右から画面下にさまざまな色の4つの横線が入りその後小さくて四角いものが輪を描くように、くるくると回り首都圏ニュース845となる。(この時のロゴ色は白色である)。この曲は2003年から使用していた。
- END曲:不明
- 音楽:不明
- 4代目:2011年6月13日 - 2012年3月30日
最初に右側に四角いブロック、左側に細い縦線が出てきて画面中央に845が出てその上に首都圏ニュースが流れてくる。
- ジングルCG:opの入り方と同じである。
- 音楽:井筒昭雄)
- END曲:opのアレンジ版
- 5代目 : 2012年4月2日 -現在
- マイナーチェンジ版。ただしテーマ曲、シングルCG、エンド曲は4代目と同じ。
- ※特設ニュースなどで20:45開始でないときはテーマ曲は流れない。
- ※タイトルロゴは3代目まで白ペースだったが、4代目は緑ペース、5代目は虹色に変更された。
- ※3代目まではシングル曲、テーマ曲、END曲はそれぞれ異なっていたが4代目はテーマ曲のアレンジが使用されている。
- ※放送開始~2003年3月28日までのキャスターと気象予報士の位置は現在と左右逆だった。2003年3月31日から現在の位置になる。
- ※4代目のテロップ、5代目から使用されているタイトルロゴは初代のマイナーチェンジ版である。
- ※3代目の試用期間は本来は2006年か2007年まで使用する予定だったが延期され2011年6月10日まで使用された。延期された理由は不明である。
- ※2000年3月まで放送された「首都圏ニュース845」は2000年4月からのリニューアルに伴い、「初代首都圏ニュース845」あるいは「首都圏ニュース845(無印)」となる。
- ※ニュースウォッチ9が始まる前の別れの挨拶は2003年3月まではキャスターと気象情報士と一緒に、「それでは、失礼します」と言う形式だった。(時々、キャスターが異なる別れの挨拶をする時期もあった)。2003年4月から「それでは首都圏ニュース845は」とキャスターが言い、気象予報士と一緒に「また明日!」(金曜日は「また来週!」)と言い、2000年3月までは1枚の夜景の写真、右下に、「つづいてNHKニュース9」と表示だった。2000年4月から2006年3月までは、お天気カメラを映して、しばらくしてから、「つづいてNHKニュース9」が出る形式に変わり(出てくる位置は毎日異なった)、9時の大型番組が始まって2013年10月上旬までは、「ここまで首都圏ニュース845でした」あるいは「今日はこれで失礼します」と言い、お天気カメラを移して「続いてニュースウォッチ9です」だったが10月の改編からは、「ここまで気象情報でした」と変わりエンド曲は廃止になった。
- ※3代目が長期間使用されていたため初代だと思われがちだが、放送開始~2000年3月まで使用されたのが初代である。
- ※4代目、5代目のOP・ジングルCGはこれまでの歴代CGより簡素なものである。
- ※2004年から2009年までの祝日の「ニュース845」ではシングルCGは流れず、曲のみの出演になっていた。
- ※放送開始~2003年3月28日までのシングル曲・CGの背景バックは、キャスターが移動し、気象情報士に挨拶、2002年に、スタジオを少し映してから生花を映し、キャスター・気象情報士に斜めからカメラを向ける形式だった。
- ※2000年4月から2003年3月28日まで使用されたシングル曲・シングルCG・END曲は試用期間が短かったためか、あまり知られていない。
4代目のCGについて
- 本来、4代目のCGは2005年に完成おり2006年か2007年の4月に使用予定だった。しかし、とある事情により3代目がそのまま引き継がれた。そのため、4代目のCGは5年後の2011年に新たに作り直されている。
その他
- テロップは祝日版も含めて首都圏ネットワークと同じ物が使われている。52分頃に流れる各地の映像も、首都圏ネットワーク(最初の気象情報の前)で流れたものが使われることが多い。
- 2011年6月13日にはセット・テーマ曲・タイトルロゴが全て11年ぶりに一新され、同日にリニューアルした首都圏ネットワークとの共通性が更に図られている。
- 稀に前番組の延長や特別編成・緊急ニュースなどで放送時間が変更された上で5分間または10分間の『首都圏ニュース』や『NHKニュース』として放送される場合がある。この場合、オープニングのCGは省略される。また、5分間の放送になる場合はキャスターによるニュース・気象情報のみになり、気象予報士は登場しない。主な具体例は以下の通り。
- 2008年8月6日と7日は上記の番組名に差し替えた上で20:50から10分間放送した。これは直前までNHKスペシャルを放送していたため。オープニングはなく、夏の高校野球の結果を伝えた後にそのまま気象情報用のセットに場面が変わり、佐藤公俊による気象情報が行われた(キャスターと気象予報士が共にいるパターンではなかった)。
- 2010年6月4日は、民主党代表選挙並びに新首相選出関連報道特番などの影響により20:58-2100までの2分間、関東地方の気象情報としての放送となったが、この日は気象予報士の斉田季実治単独での出演ではなく、通常放送の気象情報と同じ形式での放送となり、当時キャスターだった池田達郎アナと斉田季実治気象予報士のやりとりで放送された。
- 2011年7月29日は新潟・福島豪雨でNHKニュース7が延長したため22:00~22:15に一度編成されたが、その後のニュースウオッチ9も延長したため、実際には22:10から5分間放送された。
- 2012年8月7日にはオリンピック中継関連の影響で、ニュースウオッチ9が10分間前倒しとなり、20:45から5分間のみの首都圏ニュースとして放送された。
- 2012年8月8日は当初の予定では通常通り放送する予定だったが、民主自民公明3党による党首会談関連の特設ニュースを20:30ごろからニュースウォッチ9の開始時刻まで放送した関係で放送が中止となり、急遽22:10~22:15までの5分間首都圏ニュースとして放送された。[7]
- 2012年12月26日はNHKニュース7の時間枠拡大に伴い、次番組の「2012スポーツハイライト つながる思いが、チカラに」が12分遅れたため、20:55から5分間のみの首都圏ニュースとして放送された。
- NHKの各BSや海外向けNHKワールド・プレミアムでは通常は本番組は放送されていない(過去にNHKワールドTVを含めて放送された時期もある)。ただし、特別編成や特設ニュースがあった場合、編成上の都合で臨時に放送されることがある(この場合、ノンスクランブル放送も原則として実施するが、スクランブル配信の場合もある)。
- 2001年9月のアメリカ同時多発テロ関連ニュースに伴う特別編成で過去1回だけデジタル衛星ハイビジョンで特別放送されたことがある。
- 2008年12月26日は海外向けテレビ番組配信のNHKワールド・プレミアムでも同時放送された(ノンスクランブル放送非実施)。また、2010年6月30日も21:00~21:15の時差放送ではあるが放送された(ノンスクランブル放送実施)。これは通常、国内と同時放送されているニュースウオッチ9がFIFAワールドカップ関連を一部カットした22:00からの時差放送を行う関係から代替番組として放送された。2011年2月22日もニュージーランド地震関連のニュースに続き、20:50~21:00の「首都圏ニュース」も関東地方と同時に放送された(ノンスクランブル放送実施)。
- 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に伴い、BS1が総合テレビと同時放送を行っていた関係で、3月21日(「ニュース845」)・22日~24日の放送はBS1、NHKワールド・プレミアム(スクランブル配信)でも放送された。
- 2012年12月26日は先述のとおりNHKニュース7の時間枠拡大に伴い、次番組の「2012スポーツハイライト つながる思いが、チカラに」(NHKワールド・プレミアムは放送権上の制約のため別番組差し替え)が12分遅れの開始に伴う番組編成変更で、20:55から5分間の「首都圏ニュース」を特別に編成し、関東地方と同時に放送された(スクランブル配信)。
- 一時期、「首都圏ニュース845 終」のCGテロップが出ていた時期があった。
- 56分頃にシングル曲と共に映る生け花だが、2012年以降の祝日はお天気カメラにシングル曲とCGが流れるスタイルになった。これは、初代以来のスタイルになる。
脚注
夜の首都圏ニュースの変遷
- 20:55 - 21:00(1974.4 - 1984.3)
- 『ニュースセンター850』20:50 - 21:00(1984.4 - 1987.3)
- 『ニュースセンター845』20:45 - 21:00(1987.4 - 1993.3)
- 21:20 - 21:30(『NHKニュース9』に内包、1993.4 - 1996.3)
- 『首都圏ニュース845』20:45 - 21:00(1996.4 - )