藻琴駅
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藻琴駅(もことえき)は、北海道網走市字藻琴にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB77。電報略号はモコ。
駅構造
単式ホーム1面1線を持つ地上駅。かつては相対式ホーム2面2線、副本線および貨物ホームを有していた[1]。知床斜里駅管理の無人駅である。
駅舎は多少改修が施されているが開業当時のものが使われている[2]。
- Mokoto station3.JPG
待合室の様子
- Mokoto station2.JPG
ホームの様子
- Mokoto station4.JPG
DMVのインターチェンジ
かつての駅事務室では喫茶店の「軽食&喫茶 トロッコ」が営業している。
駅名の由来
アイヌ語由来で、「ムク・トゥ」(尻のふさがっている沼)の転訛[2]、「ポ・コッ・トゥ」(子を持つ沼)の転訛[1]ほか諸説ある。
駅周辺
オホーツク海に近く、国道・北海道道沿いや駅裏手に集落や工場などがある。主要道の交差点に位置するため自動車交通量は多い。
- 国道244号・北海道道102号網走川湯線
- 網走警察署藻琴駐在所
- 藻琴郵便局
- 網走市立第四中学校
- 網走市立東小学校
- 日本フードパッカー道東工場(日本ハム関連会社)
- 東北海道日野自動車網走営業所
- 藻琴湖
- 網走バス、網走観光交通「藻琴駅前」停留所
歴史
2007年(平成19年)と2008年(平成20年)には、デュアル・モード・ビークルの試験的営業運行が、浜小清水駅と当駅間で行われた。
- 1924年(大正13年)11月15日 - 国有鉄道の駅として開業[3]。一般駅。
- 1935年(昭和10年)10月11日 - 旧東藻琴村までの殖民軌道が開通。
- 1961年(昭和36年)10月5日 - 東藻琴村営軌道の藻琴 - 東藻琴間廃止。
- 1982年(昭和57年)9月10日 - 貨物取扱い廃止[4]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱い廃止[5]。
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 交換設備を廃止し閉塞扱い、駅員配置を終了[6]。簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 1992年(平成4年)4月1日 - 簡易委託廃止、完全無人化。
隣の駅
脚注
参考文献
- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 東藻琴村史第二巻編纂委員会『東藻琴村史 第二巻』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
- 本久公洋 『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社(2008年) ISBN 978-4-89453-464-3
関連項目
外部リンク
- 藻琴駅 - JR北海道釧路支社