津奈木駅
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津奈木駅(つなぎえき)は、熊本県葦北郡津奈木町岩城1223番地にある肥薩おれんじ鉄道肥薩おれんじ鉄道線の駅。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。湯浦駅から当駅までは複線である。駅舎は津奈木町商工会館を併設する。無人駅となっている。
今の新駅舎が建築される以前には国鉄時代から使われていた古い木造駅舎が建っており、駅舎内に駅長事務室を改装して作られた喫茶店「停車場(ていしゃば)」が営業していた。
1968年に当駅と倉谷信号場(廃止)間が複線化される前は島式ホーム(島式1面ホーム)であった。現在の2番ホームの隣に線路が敷かれ、そこが旧2番ホームで現在の2番ホーム側が旧1番ホームであった。複線化の際に駅構内を整備して現在の1番ホームを新設し、旧1番ホームは下り水俣方面2番ホームとして整備され、旧2番ホームは用途廃止となり線路が撤去された。現在も旧2番ホーム側の遺構は残っており、一部の箇所には当時使われていた枕木が敷設されたまま残っている。
1 | ■肥薩おれんじ鉄道 | 八代方面 |
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2 | ■肥薩おれんじ鉄道 | 水俣方面 |
駅周辺
周辺は住宅が立ち並んでいるが、田畑も多い地域である。国道3号に出てすぐ左手に産交バス津奈木駅前バス停がある。
肥薩おれんじ鉄道の線路は当駅の八代寄りで九州新幹線と交わっている。
- 国道3号
- 津奈木川
- 津奈木町立津奈木小学校
- 津奈木町立津奈木中学校
- 津奈木共同福祉施設
- つなぎ美術館(くまもとアートポリス第7回推進賞受賞施設)
- つなぎ物産ギャラリー(くまもとアートポリス参加プロジェクト)
- 津奈木温泉
- 重盤岩
- 重盤岩眼鏡橋(県指定重要文化財・くまもとアートポリス選定既存建造物)
- 津奈木町役場
- 津奈木郵便局
- 薬草岳
- 津奈木大橋
湯の児は当駅から約3km程離れているが、当駅からの交通機関は一切ない。
- 湯の児温泉
- 湯の児島
- 湯の児崎
- 湯の児海水浴場
- 湯の児橋
歴史
- 1927年(昭和2年)10月17日 - 国鉄鹿児島本線の駅として開業。
- 1968年(昭和43年)5月23日 - 当駅と湯浦駅間が複線化。ホームの配置が島式ホームから現在の相対式ホームになる。
- 1970年(昭和45年)9月1日 - 無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道の駅となる。
- 1994年(平成6年)4月 - 現駅舎が竣工。
- 2004年(平成16年)3月13日 - 九州新幹線の部分開業に伴う鹿児島本線(八代駅 - 川内駅間)の経営移管により、肥薩おれんじ鉄道の駅となる。
駅名の由来
「津奈木」の地名は、「肥前国風土記」の「景行天皇が大泊港に船をつながれた」と言う故事に由来する。