斗山ベアーズ
テンプレート:Infobox テンプレート:野球チーム 斗山ベアーズ(トゥサン・ベアーズ、Doosan Bears)は、大韓民国のプロ野球チーム。韓国プロ野球発足時の1982年から存在するチーム。
縁故地(ホームタウン)は当初は大田広域市にあったが、1986年に新参画したビンクレ・イーグルスが同市を本拠とした関係上、それ以後はソウル特別市を縁故地にする。本拠地は同市内の蚕室球場。
チーム概要
親会社の斗山は韓国の財閥のひとつで、ソウル・東大門にある総合ファッションモールの通称である「DOOTA」の管理・運営も手がけている。日本では韓国焼酎の「鏡月GREEN」の製造元としても有名であったが、2009年1月に斗山の酒類事業を韓国ロッテに売却し現在は「ロッテ酒類」となっている。(日本国内での販売元はサントリー)。KBOの初代チャンピオンチームでもある。
ハンドボール部門もあり、同じく「斗山ベアーズ」のチーム名でハンドボール韓国リーグに参加している。
2005年からマシュー・ランデル(元読売ジャイアンツ)が在籍。かつては入来智(元読売ジャイアンツ)やタイロン・ウッズ(元横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズ)も在籍していた。
2001年は金寅植監督に率いられ韓国シリーズ制覇。その後2002年5位、2003年は7位と低迷。2004年はゲーリー・ラス(2005年東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍)の最多勝をとる活躍などで優勝争いに残り、結局公式戦3位で準プレーオフを勝ち抜きプレーオフに進出したが、三星ライオンズに敗れた。
2005年は三星ライオンズ、SKワイバーンズと激しい首位争いを繰り広げ、公式戦2位でプレーオフに進出しハンファを破り三星との韓国シリーズに臨んだが、4連敗を喫してしまった。2006年は終盤起亜タイガースとの激しい4位争いに敗れ、5位に終わったが、観客動員数は増加し、同じ蚕室球場を本拠地としているLGツインズが長く保ってきた1位の座を奪った。2007年は観客動員数1位の座をLGに奪い返されたが、上位争いを続け公式戦2位でプレーオフ進出し、韓国シリーズにも進出したが、SKワイバーンズに敗れた。2008年は2年連続の公式戦2位となり、プレーオフでは三星ライオンズに勝利し韓国シリーズに進出したが、2年連続でSKワイバーンズに敗れる屈辱を味わった。
2009年はかつてないプロ野球人気の波に乗り、球団史上初めて観客動員数が100万人を突破した。公式戦では3位となり、ポストシーズンは準プレーオフから出場し、ロッテに勝ちプレーオフに進出したが、ポストシーズンで3年連続の対戦となったSKの前にプレーオフでまたも敗れ去った。2010年も公式戦は2年連続3位で、準プレーオフではロッテ相手に第1,2戦と敗れたが、第3戦以降3連勝して4年連続プレーオフ進出を決めた。プレーオフでは三星ライオンズに2勝3敗で敗れた。
2004年から斗山を率いた金卿文(キム・ギョンムン)監督は、2007年3月に北京五輪・野球韓国代表監督に選任され、同国史上初めての五輪野球金メダル獲得に成功した。だが2011年6月、成績不振によりシーズン途中で監督を辞任し、金光洙コーチが監督代行に就任した。同年は5位に終わり、5年ぶりにポストシーズン進出に失敗した。2011年オフ、1軍バッテリーコーチだった金鎮旭が監督に就任し、ヘッドコーチには西武の元監督で野球評論家の伊東勤が就任した(2012年限りで退任)。2012年は公式戦3位で2年ぶりにポストシーズンへ進出し、準プレーオフでロッテに敗れた。2013年は公式戦4位で2年連続ポストシーズン・準プレーオフへ出場、ネクセンに勝利しプレーオフへ、そしてLGツインズをやぶり韓国シリーズへ進出したが、三星ライオンズに敗れた。同年11月金鎮旭監督が解任され、在日韓国人の石山一秀(韓国名:宋一秀、ソン・イルス)が監督に就任した。
春季キャンプは、1991年からほぼ毎年、日本・大分県の津久見市総合運動公園で実施されてきたが、2000年代後半から宮崎県西都市の西都原運動公園野球場も利用するようになり、2010年以降の春季キャンプでは津久見市を訪れていない。2012年はアメリカ・アリゾナ州ピオリアと鹿児島県姶良市で春季キャンプを実施した。2013年の春季キャンプ地は西都原運動公園、清武総合運動公園(宮崎市)である。
チーム略歴
- 1982年にOBベアーズとして発足(OBは斗山グループのビール会社)。当時の本拠地球場は大田ハンバッ運動場野球場。
- 1985年に縁故地をソウルに移転、当初は東大門野球場を本拠地球場として使用、1986年以降は蚕室球場を本拠地とした。
- 1999年にOBの斗山グループからの分離に伴い名称変更。斗山ベアーズになる。
主な在籍選手
投手
- 38 盧景銀(ノ・ギョンウン)
- 40 ダスティン・ニッパート
- 41 鄭載勳(チョン・ジェフン)
- 42 尹明準(ユン・ミョンジュン)
捕手
内野手
外野手
主な退団・引退選手
- 金卿文 ‐ 2004年から2011年まで監督をつとめる。北京五輪韓国代表優勝監督。
- 朴哲淳 - 背番号21は永久欠番
- 金栄伸 - 東国大学校時代、1984年ロサンゼルスオリンピックの野球韓国代表に選ばれるほどの有望な捕手だった。1985年のOBベアーズ入団後は活躍できず、1986年8月漢江で水死体となって発見された。24歳。その若すぎる死を悼み、背番号54は韓国プロ野球史上初の永久欠番となった。
- 田中実(大内実) - 元日本ハムファイターズ。韓国名は「金実」
- 吉村元富 - 元南海ホークス。韓国名:高元富(コ・ウォンブ)。1992年にピングレ・イーグルスより移籍したが、その年限りで引退。
- 木原彰彦 - 元広島東洋カープ。韓国名:朴彰彦(パク・チャンオン)。
- 陳甲龍 - 現三星ライオンズ
- 沈正洙
- トロイ・ニール - 元オリックス・ブルーウェーブ
- タイロン・ウッズ - 元横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズ
- 吉本博 - 元横浜大洋ホエールズ。韓国名:宋才博(ソン・ジェバク)。現斗山ベアーズ二軍バッテリーコーチ
- 入来智 - 元ヤクルトスワローズ、韓国プロ野球初の外国人枠登録による日本人投手となった。
- 羅州煥 - 現SKワイバーンズ
- ダニエル・リオス - 元東京ヤクルトスワローズ
- 朴明桓 - 現NCダイノス
- 高昌成 - 現NCダイノス
- 孫時憲 - 現NCダイノス
- 李鍾旭 - 現NCダイノス
- 李恵践 - 現NCダイノス
- 金善宇 - 現LGツインズ
- ゲーリー・ラス - 元読売ジャイアンツ、東北楽天ゴールデンイーグルス、2002年・2004年・2008年と3年間在籍。
- マーク・キーファー
- マシュー・ランデル - 元読売ジャイアンツ
- マット・ワトソン - 元千葉ロッテマリーンズ
- クリストファー・ニコースキー - 元福岡ソフトバンクホークス
- レス・ウォーランド - 元横浜ベイスターズ
- ケルビン・ヒメネス - 元東北楽天ゴールデンイーグルス
- スコット・プロクター
- ギャレット・オルソン
- クリス・ボルスタッド